外観
お店はJR山手線の「新宿」駅の「中央東口」より徒歩1分ほどの雑居ビルの2階にあります。
入り口とは違い、2階に上る階段がすでに雰囲気抜群で、新宿の喧騒からふっと静かな空間になります。
店内
2階の店内に入るとまさに別空間で、和の雰囲気に溢れています。
平日だというのに店内はお客さんでいっぱいです。
席に案内されると少し暗めの店内はやはり雰囲気抜群です。
カウンター越しのガラス張りの中では職人さんがせっせと調理をしていますので、料理に期待が持てます。
席はカウンターが40席、テーブル席が46席で全86席になりますので、けっこう広めです。
店内に石臼引きの機械があり、国産の玄蕎麦を石臼で自家製粉しておりました。
店内には蕎麦打ち場があり、つなぎは二割程度と最少にとどめ、すべて手こね、手打ち、手切りで作られておりました。
メニュー
食事メニューですが、蕎麦はもちろん揚げ、焼き、生ものやコース料理もあり、ひと通りの料理が揃っています。
アルコール類もビールをはじめ、焼酎、日本酒などやはり多めです。
中には1合1000円ほどの日本酒などもあり、お酒好きでも納得できるのでは。
ビールは瓶で700円と少し高めなのは致し方ないところです。
お通し
具材はネギとつみれを出汁につけたものです。作り置きではありますが、しっかりと作り込んでいるので美味しいです。
ネギに少し焼き目が付いているもいい感じです。
明太子
味はひと口食べると、ひと粒がひと粒が非常に舌で分かるくらい立っていて、とても美味しいです。
ホームページを見ると「ふくや」さんの明太子を使用しているとのことです。
明太子と普通のたらこの2種類で提供されているのも、食べ分けができて良い感じです。
夏を意識してか、柚子の皮とたらこ、ゴマでスイカをモチーフにするあたりもオシャレですし、ほのかな柚子の香りでサッパリ感もあり、美味しいです。
出汁巻き玉子
見た目的にもボリュームがありますし、中は半熟とまではいかないけど、箸を入れるとプルプルと弾力感があります。
食べた感じも非常に優しく、出汁や甘みも角がないくらいに繊細で美味しいです。
国産黒毛和牛 厚切り牛タン
表面に塩コショウで味付けさていますが、食感は少し固めで噛みしめると味がジュワッと出て来る感じです。
お酒にはいいおつまみですが、黒毛和牛を使用しているだけあってボリュームがないのは残念で、もう少し大きめのタンの方が厚切り感があっていいのでは。
牛タンに添えてあったアスパラはみずみずしくて美味しかったです。
キスの天ぷら
小さめのキスが2枚に、茄子とシシトウ、カボチャが添えてあり、ボリューム感は悪くありません。
衣はわりと厚めで少し重めですが、揚げはカリカリで食べた時のサクッと感で美味しいです。
そばがき
見た目的なボリューム感も2玉ありけっこうな量です。
他のお店では、蕎麦をこねて切る前の饅頭のような場合が多いのですが、そば湯に浸かっており、そばがき自体がかなりトロトロなのが特徴的です。
そば湯とそばがきを取り、ネギとワサビ、醤油を添えて食べると、そば湯がとても濃厚でそばがきとの相性は抜群!
煮詰めたお粥のようにすっと口の中に入ってきますし、蕎麦の風味がふんわりと広がりとても美味しいです。
せいろ
せいろそばはボリューム的にもけっこう多めで、お酒や料理を食べた後の締めとしては非常に満足感があります。
食感は少しボソボソと口の中で切れてしまい、打ってから時間が経過しているような感じです。
それでもコシは十分にあり、歯応えと喉越しとともに、香り、風味を感じることができます。
蕎麦つゆは、まろやかで尖った印象はありませんが、鰹節で取られた出汁をしっかりと感じられます。
あとがき
新宿のお蕎麦屋さんということで、それほど期待は高くなく、人気のお店にもかかわらず店員さんの数が少なく、サービス料を取る割には対応が雑になっていたのが残念でした。
ただ、お店に来ると雰囲気抜群の店内。蕎麦自体の美味しさ。調理への気遣い。どれも十分満足できるものでした。
食材や調理がしっかりしているだけあって、料理のお値段が張り頻繁には来れないとは思いますが、美味しかったです。