ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。


東京駅の八重洲地下中央改札から出たところにあり、全国各地のラーメンの名店が軒を連ねる「東京ラーメンストリート」の一角にあります。
和の趣を感じさせる落ち着いた店構えが印象的で、店頭にはスタッフが常駐し、来店客をスムーズに案内していました。

青森の名店として知られるだけあって人気は高く、店頭には行列時の並び方がわかりやすく案内されていました。
満席の場合は、まず店舗前の券売機で食券を購入し、その後スタッフの案内に従って列に並ぶ。

ラーメンはすべて煮干しスープをベースにしており、「こいくち」「あっさり」「にはち(あっさり8:こいくち2)」「辛い」の4種類をラインアップしています。
それぞれのラーメンには、味玉やチャーシュー、メンマなどを豪華に盛り付けた「特(全部のせ)」や、チャーシューを増量した「ばらそば」も用意されており、好みに合わせて選べます。
サイドメニューには、ご飯ものが3種類そろっており、ラーメンと一緒に楽しめます。

店内は活気にあふれ、平日の夜でもカウンター席は多くの人で埋まっていました。青森ねぶた祭をモチーフにした装飾が随所に施されており、東京にいながら青森の雰囲気を感じられる空間です。
座席数は約52席と東京ラーメンストリートの中でも比較的大きな店舗で、8席ほどのカウンターが4列並ぶほか、テーブル席も5卓用意されています。ひとりでもグループでも利用しやすい造りです。

「賄い飯」は、厚めにカットされたチャーシューの端材をご飯の上にのせ、青ねぎを添えたシンプルな一杯です。
名前のとおり、まかないのような素朴な仕上がりで、余計な味付けは控えめ。チャーシュー自体の塩気を活かしてご飯をいただく。

今回は、煮干しの旨みを最も濃厚に味わえる看板メニュー「こいくち」に、味玉やチャーシューなどを豪華に盛り付けた「特(全部のせ)」を注文。
丼いっぱいに具材が並ぶ迫力満点の一杯で、ひと目でその存在感に圧倒され、見た目のインパクトは抜群ですが、店内を見渡すと多くのお客さんが同じメニューを選んでおり、人気の高さがうかがた。

迫力ある一杯の中でも、ひときわ目を引いたのが「コク照り玉子」です。濃い飴色に染まった玉子は見た目のインパクトが抜群。
一般的な味玉とはひと味違う存在感で、ほんのりスモーキーな香りが広がり、ねっとりとした黄身の甘みが際立つ。

ラーメンの中央に添えられたメンマは、味玉と同じく濃い色合いにしっかりと煮込まれ、丁寧に結ばれた印象的なひと品です。
コリコリというよりもシコシコとしたしっかりめの食感が特徴で、素材本来の風味を引き立てるように、味付けは控えめに仕上げられていました。

「特」には、厚切り煮豚をはじめ、燻香チャーシュー、しきんぼのコンフィ、バラ肉の低温調理チャーシューの4種類が贅沢に盛り付けられています。
それぞれ使用する部位が異なるため、食感にはわずかな違いがありますが、味付けや仕上がりの方向性は統一されており、調理法による明確な差を強く感じるほどではない。

麺には加水率高めの中太縮れ麺を使用。もっちりとした弾力のある食感で、しっかりとした噛み応えがあり、食べ進めるほどに満足感が高まっていきます。
大盛りの設定はありませんが、麺量は200〜250gほどありそうなボリューム感。標準サイズでも十分な食べ応えがあり、一杯でしっかりと満足できる一杯です。

スープは大量の煮干しの旨みが凝縮されたことを思わせる濃い色合いが印象的。提供された瞬間から、煮干しの芳醇な香りがふわりと立ちのぼり、期待感を高めてくれます。
しかし、ひと口すすってみると、煮干しの風味は控えめで醤油のキレのある塩味。煮干しの旨みを土台にしながらも、醤油の存在感がしっかりと際立つ味わいに仕上げられている。
強い塩味を抑えるため、スープにはアオサなどもつかわれ、全体としてのまろやかさを演出している。
「津軽煮干ひらこ屋」は2005年に青森県でオープンし、青森を代表するラーメン店として人気を博し、東京駅に2025年8月にオープンしました。
濃厚な煮干しラーメンとしては、関東でも何軒もあり、「濃厚」さを求めるのであれば、他のラーメン屋の方がより濃厚である。意外にもスッキリとした印象を受けたスープが問題というよりも、チャーシューの調理や味付けなどが気になってしまった一杯だった。