ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。


山梨市の市街地から車で10分ほど走ると、郊外に一軒家の店舗がポツンと現れる。
看板はあるものの、知らなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうなほど、ひっそりと佇むお店。
車で訪れる場合は、店舗向かいの空き地に5台ほど駐車可能。徒歩の場合は、JR中央本線の東山梨駅から約1kmの距離となっています。

店内は、昭和の雰囲気が残る落ち着いた地方食堂のような佇まい。
厨房をのぞめるカウンター席と、ゆったりと過ごせるテーブル席があり、襖の奥には小上がりの座敷も。全28席と、食堂としてはちょうど良い規模で、一人でもグループでも居心地よく過ごせそう。

ラーメンの種類は5種類と、決して多くはありませんが、その分メニューの潔さが感じられます。全てのラーメンが、魚介系と動物系の2種類のスープから選べるのが大きな特徴です。
追加トッピングは大盛、メンマ、味玉のみ。サイドメニューもチャーシュー丼、餃子、ライスのみ。

餃子は1人前5個で、1個あたりが一般的な餃子よりひと回り大きめサイズ。そのため、しっかりとしたボリューム感がある。
焼き目がきれいにつき、見た目からも食欲をそそる一品。

皮は薄めで、中にはたっぷりの餡が詰め込まれています。
食べると、薄い皮の食感と中からあふれる餡の旨味が口の中に広がる。
餡にはニラが使われており、その独特な酸味がアクセントとなり、このオリジナルの味わいを生み出す。

海苔や刻み葱がのせられ、ノスラーの雰囲気がたっぷりの一杯。
運ばれてきた瞬間からスープの香りが辺りに漂い、食欲をそそります。
見た目も香りもいかにも美味しそうな一杯で、自然と期待が高まる。
※チャーシューワンタン麺と共通具材のため詳細はそちらで。

2種類あるスープのうち「魚介」をチョイス。シンプルな魚介だけではなく動物系が足されたWスープになっている。
魚介の旨味がしっかりと抽出されつつ、特有のエグミなどは一切感じさせない。
丸みのある醤油ともバランスが良く、最後まで飲み干せる一杯となっている。

中華そばと同様に、どこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな一杯。そこへチャーシューとワンタンが加わり、より満足感の高い仕上がりへ。
メンマは乱切りされ、厚みも大きさもさまざま。かなり甘く味付けされているが、アクセントとなって噛みごたえも丁度良い。
あえて中華そばで選んだ魚介ではなく、動物系スープをチョイス。同じ麺でも異なる表情を楽しむことができた。

ワンタンには、歯ごたえを感じるほどの厚みがあるものが使われています。あえて餡を包まないシンプルなスタイルで、餡がない分スープとよく絡みます。
そのため、麺の追加のように食べ進めることができ、スープと一緒に味わう楽しみがあります。

黒に近いような煮込まれた色合いのチャーシューですが、煮込まれた時間に比例しないくらい、驚くほどホロッとして口溶けが良い。
シンプルに味付けられており、肉の旨味だけをダイレクトに感じられます。スープや麺の味を邪魔せず全体のバランスを崩すこともなく、肉本来の旨味を味わえる。

ストレートで四角に近いような角が感じられる麺が使われています。
固めに茹でられており、ワシワシとした歯ごたえがありますが、インパクトのあるスープとの相性も良く、すするのが楽しい。
麺の食感とスープの濃厚さがよく絡み合い、一杯を味わう楽しみが増す。

魚介スープに比べると濃い色合いが特徴的なスープで、表面には焦がし葱が風味として追加されています。
濃厚な動物系独特の美味しさがありつつ、風味もしっかり感じられ飽きることがありません。
最初の一口目からガツンとくるようなインパクトがありつつ、繊細な味を感じさせます。濃厚さと繊細さのバランスがよく、一杯を味わう楽しみが増します。
奥多摩から大菩薩峠を越え、フルーツラインを抜けて勝沼へ向かう。このルートは自宅から気軽に走れる、お気に入りのドライブコースだ。
ただ、勝沼で昼食を取ろうと思うと意外とお店選びに苦労する。観光地のイメージとは裏腹に、タイミングが悪いと営業している飲食店が少なく、いつもどこへ入るか悩んでしまう。
以前訪れたほうとうの名店「皆吉」を覗いてみると、あいにくの雨にもかかわらず10組ほどの待ち客。さすがに諦めて周辺を探し、たどり着いたのが今回紹介する「おかめ」だ。
店主は東京・荻窪の名店「春木屋」出身と聞き、「間違いなくおいしいラーメンが食べられそう」と期待していたが、その期待をさらに上回る一杯だった。
魚介系と動物系、2種類のスープをいただいたが、どちらも完成度が高く、それぞれの個性がしっかり楽しめる。チャーシューやメンマ、麺とのバランスも見事で、一杯としての完成度の高さが印象に残る、満足度の高いラーメンだった。