ご紹介するのはこんなお店です
創業は2020年6月にオープンで群馬県内で初めて本格的な泡系ラーメンを提供したお店です。
特徴は上州地鶏を使用した濃厚な鶏白湯スープを泡立てて提供し素材にこだわっています。
店内は落ち着いた雰囲気でカウンターとテーブル席があります。
鶏白湯泡ramen たまき
JR高崎駅の西口から徒歩5〜6分ほどの商店街「レンガ通り」沿いにあります。
派手めな外観でチェーン店のような装いですが、店舗はここのみとなっています。
駐車場
車で来店される場合、店舗専用の駐車場はありませんが駅周辺なので周辺にコインパーキングが点在しています。
比較的駐車料金が安く設定されているところが多く、食事をするくらいの時間であれば数百円で停めることができます。
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店内
入店すると軽快なジャズが大きめな音量で流れる落ち着いた空間で、御夫婦らしきスタッフさんが調理されています。
席はカウンター8席、テーブル4席の全12席ですが、狭い印象は全く無く、むしろ落ち着いて食事を楽しむことができます。
注文は入店してすぐのところにある券売機にて食券を購入します。
料理の種類は多くなく、メニュー表が、店外、券売機近くにもあるので、注文は比較的カンタンでした。
満席時でも店内に入店してすぐのところに券売機があるので、食券を購入します。
店内カウンターンの背後に待機用2席用意されています。
待機用席に先客がいる場合は、スタッフさんから指示があります。
店長から「料理ご提供までに時間が掛かります」旨の貼紙があり、料理の提供まで時間が掛かるためどうしても満席率は高そうです。
メニュー
ラーメンは全部で4種類、泡ラーメンは醤油とトマトの2種類、トッピングは2種類のみです。
サイドメニューは親子丼、ローストポーク丼、ご飯となっています。
ローストポーク丼
群馬県産のSPF豚のローストポークをつかった丼で(小)サイズのみの設定です。
72時間掛けて丁寧に作られたローストポークには熟成感があり、ハモンセラーノやプロシュートのように味に深みがあります。
タレは胡麻油をベースにしたオリジナルのものがかけられ、黒胡椒がしっかりと効いています。
群馬県内のこしひかりや雪ほたかをつかったご飯はIH圧力炊飯器で炊かれ、水加減などにまで気を配られているのが分かります。
美味しいラーメン屋さんで丼物を食べると、手抜きの無さや料理に対する考え、技術の高さをうかがい知ることができます。
和出汁ラーメン
泡系で有名なラーメン屋さんですが、是非とも正統派のラーメンも食べてみたくなりました。
「和」テイストでキレイめな見た目で、食べる前から非常に期待度を高まらせてくれます。
※鶏白湯泡ramenと共通の具材があるため、各具材はそれぞれで紹介していきます。
キレイな麩がスープに浮かび、柚子が添えられスープにアクセントを加えています。
幅広の麺のようなモチモチ食感のいったん麺が入り、最後まで飽きさせずラーメンの王道感も表現されています。
スープ表面にはオイルが浮かび、しっかりと熱が閉じ込められ、ひと口目に凝縮された美味しさがあります。
羅臼昆布・本枯れ鰹節・椎茸・メイスイ合わせ1日寝かせたベースに、タレは正田醤油製二段熟成醤油・笛木醤油製再仕込み生醤油・自家製白醤油タレの3種類をブレンドしています。
エグミ感など皆無で、洗練された出汁の香りと醤油のブレンドが絶妙です。
麺は中細のストレート麺がつかわれ、製麺は群馬館林にあるクリタ食品さんです。
色合いは若干黒さがあり表面には星を見ることができるので、全粒粉がつかわれ香り、食感、喉越しと文句なしの味わいです。
鶏白湯泡ramen醤油
お店1番人気で店名にもなっているフラッグシップ的ラーメンです。
泡で覆われラーメンとしては、とても不思議な印象を受ける見た目です。
メレンゲ状になった「泡」は、注文を受けてからスープに火を入れながらブレンダーで攪拌します。
スープだけとも違いフレンチのような技術として、ラーメンのアクセントとしても非常に面白いです。
チャーシューにはローストポーク丼と同じ群馬県産SPF豚と鶏の胸肉がつかわれています。
ローストポークは丼とは違い時間の経過とともに、スープの熱で食感や風味が変化するのも楽しめます。
胸肉はシットリとした口当たりで、パサツキ感などは一切なく絶妙な味加減です。
添えられているのは、柚子、カイワレ、味玉に加え、アーリーレッド(紫玉ねぎ)が追加されています。
スープのアクセントやバランサーとして、カイワレやアーリーレッド良く効き、全体のまとまり感が出ています。
味玉は味付けだけでなく燻製による風味付けがされ、口の中が独特の香りと旨味で溢れます。
麺は和出汁と同じものがつかわれていますが、スープによってこれほど表情が違うのかというくらいの変化を見せてくれます。
泡がよく麺に絡みカルボナーラや和え麺のように、そのままでも十分美味しく食べることができます。
上州地鶏をメインに作られた濃厚鶏白湯スープで、その濃度は15%超という驚きの数字です。
羅臼昆布、本枯れ鰹節、椎茸、メイスイを1日水出しし、そこに加えるのはやはり、複数の醤油と8種の乾物、沖縄海水塩などが入っています。
鶏から抽出された濃厚な旨味と甘味に、ラーメンとしての出汁や醤油で整えられ、美味しさの塊のように仕上げられています。
あとがき
群馬県初の「泡系」ラーメンということで、食べるまでは「見た目重視、映え目的」なのかと心配していましたが、スープを口にした瞬間に不安は払拭されました。
素材へのこだわりだけでなく基本は群馬県産の食材をつかい、地産地消への配慮も感じられつつ、イタリアンやフレンチを基本とする技術の高さをベースに、ラーメンと融合しつつもバランス感が優れています。
価格は一般的なラーメン店よりも高めに設定されていますが、手間暇を考慮すれば十分過ぎるほど説得力があり、一杯に時間をかけるのにも覚悟や自信を感じられます。
本当に群馬県のラーメン屋さんは素晴らしいお店が多く、そのレベルの高さに驚かされます。
店舗情報
- 店名
- 鶏白湯泡ramen たまき
- 住所
- 群馬県高崎市砂賀町24-1
- 営業時間
- 火~土曜11:00~15:00/18:30~22:00 日曜 11:00~16:00 L.O.30分前
- 定休日
- 毎週月曜・第3日曜
- 価格帯
- 1000円〜1999円
- 種別
- ラーメン