ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。
沼津港の活気あふれる港町に店を構える「食事処 むすび屋」は、地元で水揚げされた新鮮な魚介を気軽に楽しめる定食処。
創業は1950年代より観光客だけでなく地元客にも支持を広げてきた一軒だ。
港の賑わいを間近に感じながら、確かな味をゆったり堪能できるのが魅力である。
沼津港に遊びに来た際には是非とも訪れて欲しいお店。魚のプロの仲買人さんが訪れるお店とあって味は折り紙付き
カウンター席も用意されているので、お一人様でもゆったり食事を楽しめます
週末や年末年始、夏休みのシーズンは行列を作る人気店なので、早めの来店がオススメ
イチオシは「おまかせ丼」だが、どの料理も食べて損はなし!

目の前には沼津漁港が広がり、周囲には飲食店が軒を連ね、朝から活気がある一帯。その中で、さりげなく暖簾を掲げる食堂。
人気店ゆえ、昼どきには10人前後の行列ができることも珍しくない。待ち時間を避けたいなら早めの来店がおすすめだ。
車で訪れる場合は近隣に有料パーキングがあるほか、市場の営業終了後には市場駐車場が開放される時間帯もある。

昭和の面影を感じさせる店内は、どこか懐かしく温かな空気に包まれる。漁港や海辺の食堂特有の肩肘張らない空気感が心地よい。
ご主人の調理風景を間近に望めるカウンター席。その背後にテーブル席が配され、全17席という程よい規模感。

刺身定食に煮魚、揚げ物と、漁港で味わうべき王道メニューはひと通り揃う構成。観光客目線でも選びやすく、期待を裏切らないラインナップ。
店外には大きくメニューが掲示されており、価格や内容を確認してから入店できるのも安心材料。「思っていたのと違った」という齟齬が生まれにくいのは、観光地の食堂として大きな強み。
魅力的な品が並ぶ中で一品に絞るのは至難の業。だからこそ、その日の直感に委ねて「一期一食」を楽しむのが、この店との正しい向き合い方。

5種ほどの刺身盛りに、小鉢と味噌汁が添えられる王道の定食スタイル。構成は実にシンプルだが、だからこそ安心感がある。
奇をてらわず、主役である刺身の鮮度と旨みで勝負する。その揺るぎない安定感こそ、定食という料理の最大の魅力だ。
小鉢に入ったがんもどきや昆布の煮物にこそ、定食屋としての美味しさが詰まっている。

トロやウニ、イワシなど5〜6種の刺身が美しく盛り付けられ、いずれもひと目で鮮度の良さが伝わる内容。魚の仲買人がわざわざお店に訪れるのも納得。
おまかせ丼と刺身定食ではネタの構成はほぼ共通しているが、盛り込みの分量にはわずかな違いがある。

来店客の多くが注文しているのが「おまかせ丼」。沼津の海の恵みと店の持ち味が凝縮された、満足度の高い一杯だ。
定食には小鉢が付く一方、おまかせ丼には茶碗蒸しを添えるなど、さりげなく差をつけているのも心憎い演出。

料理には味噌汁が付くが、追加料金で豚汁へ変更も可能。根菜がたっぷり入り、白味噌仕立てのやさしい甘みが広がる一杯。
具だくさんで食べ応えもあり、合間に口に含めば、ほっと心が解ける瞬間をもたらしてくれる。

刺身定食と比べると、こちらはホタテやタコなどネタの種類・量ともにやや多めの盛り込み。
魚の鮮度は言うまでもなく、さらにホタテの煮物といった一品料理まで丁寧に仕立てられており、総合的な味の高さがうかがえる。
この時、印象に残ったのが太刀魚の刺身。足が早く、内陸ではなかなか出合えない希少な存在だが、こうした旬魚を自然体で味わえるのは沼津ならではの醍醐味だ。
沼津という土地が好きで、市街を含め数店舗にお邪魔している。中でも一番印象に残っているのがこちらの「むすび屋」。観光地でもあるため、ビジネスに走るお店も多い中、こちらは実に70年以上の歴史を誇り、観光客だけでなく地元の人にも愛されるお店というのも納得。
深海水族館などで、沼津港に来る機会があったら是非とも一度は訪れ、沼津の魚の美味しさとその味を堪能してもらいたい。