外観
JR山手線もしくは都電荒川線の大塚駅南口を出て、荒川線を横断した先の商店街の中にあります。
商店街の中にあるものの、妙な雰囲気を持ち、大人の隠れ家的な感じがします。
券売機・メニュー
和風な外観にひと際に違和感を感じたのが券売機で、注文は食券を購入しておこないます。
店内入店前に選ぶことができるので、行列など無ければゆっくり熟考することができます。
蕎麦は冷たい「もりそば」と、温かい蕎麦があります。
お蕎麦の種類は、もりそばをはじめ、海老天などの天ぷら類が付きなどがあり、追加トッピングというよりもセットがそのままメニュー名になっています。
店内
外観の雰囲気のまま、店内はL字カウンターのみでさながら飲み屋さんのような雰囲気となっています。
席はカウンター席のみの、全7席となっています。
カウンターの後ろの壁にはサイン色紙が貼られています。
こちらのお店はグルメ雑誌やメディアにもたびたび出られているようです。
L字カウンターなので、キッチンを見渡すことができ、美味しい蕎麦の条件と言われる、「挽きたて」、「打ちたて」、「茹でたて」を目の前で見ることができます。
きざみ鴨汁せいろ
注文はお店で一番人気だという、「きざみ鴨せいろ」を注文しました。
価格のわりに蕎麦にけっこうなボリューム感があり、料理を見ただけで味を確かめる前からお得感があります。
そば汁の出汁には、枕崎産のかつお節に宗田節、さば節をつかっていることもあり、しっかりとした風味があります。
そこに鴨独特の旨さが足され、そば汁だけでも十分な美味しさを実感できます。
券売機の横にポスターが貼られていたので、鴨は蔵王深山竹炭水鴨というブランド鴨をつかわれているようです。
蕎麦は細切り、蕎麦粉には北海道産のものをつかった二八蕎麦で、幅や長さなどはマチマチなのも手切りならでは。
食べた瞬間に立ち食いそばのレベルを凌駕していることがすぐに分かります。
コシは緩めですが、その分喉越しが非常に良く、ボリューム感あるにも関わらず、あっという間に食べきることができます。
あとがき
店舗自体は創業2006年、運営元は1956年創業の野川麺業という製麺屋さんで、大塚店の他には日豊庵という蕎麦屋も運営され、霞が関の各省庁などにも店舗があります。
ゆっくり座って食べれるので、「立ち食いそば」と言って良いのかということもありますが、価格から考えれば「立ち食いそば」レベルとも言えます。現在の店主は一流老舗そば店の総料理長を務めたベテランさんというのも納得です。