ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。
用事があり久々に上野エリアにやってきた。師走ということもあってか日本人だけでなく、海外観光客が多いのにもだいぶ慣れてきたが、そもそもアジア感があったが今ではすっかり東南アジアと変わらない様相だ。
さて、夕飯に何を食べようかとラーメン屋を検索すると、意外にも上野エリアはラーメン激戦区だ。こういう時は何も考えずに「見た目」で食べたいと思わせるラーメン屋を選んだ。
JR上野駅と御徒町駅のちょうど真ん中辺りで、昭和通り沿いにひっそりと佇んでいる「あいだや2」へ向かった。
最近のラーメン屋は、ひと昔前のようにド派手な看板などもなく、オシャレなBARのような雰囲気すらある。
周辺は飲み屋やら飲食店が多く賑やかな界隈だが、こちらのお店には静けさすら感じさせる。
「あいだや2」という店名だが、「じゃあ1はあるのか?」と思い調べると、同じエリアに「あいだや」としてつけ麺専門店として営業している。
入店しようとすると扉の横に券売機を見つけた。店外券売機は待っているお客さんがいなければ、ゆっくり選ぶことができるし、もっと増えてくれないかと思う。
ラーメン、つけ麺で、サイズは(並)130gと(大)180gがあり、味玉、海老ワンタンのトッピング違いがあり、追加トッピングの種類も豊富。サイドメニューは黒毛和牛のすき焼きご飯のみ。
静かな雰囲気の店内では、お客さんは外国人と日本人くらいが半々くらいで構成されている。
ゆっくり食事ができる空間が作りだされ、髭をたくわえた店長らしき店員さんの接客も実に見事で印象的だった。系列店は何店舗かお邪魔しているがどこも皆さん優しく丁寧である。
席はカウンター8席、テーブル12席の全20席で、都内のラーメン屋さんとしてはスタンダードな大きさだ。
卵とご飯は別々に提供されるのだが、ついご飯にのせてしまった。食べながら「すき焼き」の料理名を思い出し、己の教養の無さを痛感する。
短時間でさっと焼き上げたのか、黒毛和牛にはしっかりと火が入り、ほんのり赤身が残る程度だ。
お肉は和牛に相応しい柔らかい歯ごたえと旨味もあり、味付けでつかわれている割り下はすき焼きそのものだ。
黄身の濃さも申し分なく、口の中でとろける和牛の脂とバッティングを起こすことはなかった。
初っ端から食べ方を間違っていたのだが、ミスを挽回してくれるほど味は絶品である。
最初食べログで見たときは、「てっきり豚骨ラーメン」だと思っていたので、ラーメンが提供されると驚いた。魚系の香りが漂う節系ではないか。
海老ワンタンがトッピングされているだけだが、想像以上にボリューミーな一杯になっている。
ラーメンの中央には「の」の字が入ったナルトに哀愁を感じさせてくれる。
メンマは真っ黒に近いくらいに煮付けられているものの、味付けは優しい塩加減で、コリコリとした固めの食感重視。
添えられた小葱とスープの相性がよかったので、次回は追加トッピングも考慮したい。
低温で調理されたチャーシューはほんのり赤身がある。味付けは最小限であくまでも脇役的な立ち位置。
薄めには切られているが、それでもシットリとした食感と肉の旨味がダイレクトに伝わる味付けは見事。
レンゲを使い海老ワンタンをスープから持ち上げたのだが、沈んでいた時には想像できないくらい大きい。
皮はモチプリで口溶けも良く抵抗感も無い。餡は海老団子ではなく海老丸ごと一匹が入っている。
海老はプリプリとして噛むと旨味が弾け飛ぶ。中華料理屋の点心くらいクォリティは高く美味しい。
麺は中細のストレート麺で京都麺屋棣鄂製のものがつかわれ、若干の星が見えるので全粒粉を混ぜたもののようだ。
ハリ・コシがあり食べているときの噛み心地が良くスルスルと入っていく。ただし、主張感はそれほど無く、スープの引き立て役に徹している。
スープは鶏と豚骨をベースに煮干しや鯖節を合わせている。
節系の香りをたっぷりと感じられ、ふんわりと包み込まれるような優しい口当たりだ。
たまたまお伺いしお店ですか、ミシュラン常連で都内のラーメンを牽引し、何店舗もの人気店を立ち上げている「小池グループ」の記念すべき10店舗目である。
どこか懐かしさもありつつ、単純に煮干し系だけではないラーメンに、小池グループらしい進化を感じさせてくれる一杯となった。
小池グループは店舗ごとに異なる味のラーメンを提供しつつ、それぞれが高いレベルを保っているので、全店舗制覇してみたいものだ。