外観
JR新橋駅から虎ノ門方面に、ほぼ真っ直ぐ進んだ、比較的大きな通り沿いにお店はあります。
最寄り駅は、店舗の目の前にある都営地三田線の内幸町駅になります。
店名の木村屋は、あんぱんで有名な「銀座木村屋」さんから、初代が独立したときに暖簾分けを受けたそうで、店内には証書が飾られています。
店内
入店してすぐの場所にケーキの冷蔵ケース、洋菓子の棚が置かれていて、奥に店内飲食スペースが併設されています。
席はテーブル席のみで、全20席となっています。
冷蔵ケース内にはケーキが20種類以上は置いてありそうでした。
時間帯などによっては、ケーキがほとんど売れてしまって、ケースが空の時もあるそうです。
クッキー、フィナンシェやマドレーヌなどの焼き菓子が売られています。
新橋や虎ノ門なども近いこともあり、手土産などにも重宝されているようです。
メニュー
洋菓子店さんなので、ドリンクはコーヒーや紅茶などが数種類ほどありました。
ケーキとのセットなどもあるので、さまざまなバリエーションを楽しめそうです。
洋菓子以外には、軽食としてサンドイッチやキッシュなども用意されています。
こちらもドリンク同様に、ケーキなどとセットにすることもできるようです。
ダブルケーキセット
ダブルケーキセットに付いてきたブレンドコーヒーです。
抽出方法は分からなかったのですが、非常にマイルドで飲みやすい印象のコーヒーです。
ダブルケーキなので、2種類のケーキを冷蔵ケースから選ぶことができます。
お店で一番人気の「バナナケーキ」と、かなり美味しそうな見た目だったので、「固焼きプリン」の2種類を選びました。
固焼きとのことですが、意外にもカスタードは比較的柔らかめの食感です。
カスタード、カラメルの甘さは控えめで、大人味のプリンという印象です。
洋菓子屋ということもあって、一番下にひかれたスポンジもシットリとした食感で美味しいです。
バナナケーキの見た目は、まるで玉子焼きのような感じです。
1つのボリューム感がけっこうあって、写真で見るよりも実際は大きいです。
クレープ生地にバナナが包まれていて、生地との間にバタークリームと生クリームが入っています。
こだわりで、生地は一枚づつフライパンで焼いているそうで、弾力のあるモッチモチの食感が美味しいです。
バタークリームと生クリームも、ちゃんと甘さがありつつも、クドさが無く、満足感がある一品です。
あとがき
新橋に訪れた際に、店舗前を通り過ぎた際に、趣ある外観に惹かれて気になっていたので、お邪魔してみました。
創業は1900年、初代が「銀座木村屋」さんより独立、暖簾分けをしたのがお店のはじまりだそうです。現在は4代目がお店を切り盛りしているそうです。
場所柄、お店には文化人なども多く訪れ、作家の井上ひさしさんや、岡本太郎さんなどもご贔屓にしていたそうです。
人気のバナナケーキですが、高級感を持たせる技術があるにも関わらず、味はあえて庶民的というか、きっと価格を抑えるための努力をされつつも、技術や手間は惜しまない。そんな印象を受けました。「美味しい名品に会えた」そんな気分でした。