第一話 江東区門前仲町のやきとりと焼めし
商用で「門前仲町」のとあるカフェを訪れた井之頭五郎。
明るすぎる女性店長に疲れを感じた五郎だが、その後ふらりと入った素敵なアンティークショップに立ち寄り、癒される。
その後門前仲町をぶらりと歩きながら見つけた今日のグルメは、小さな居酒屋のやきとり、そして焼きめしであった。
庄助
第2話 豊島区駒込の煮魚定食
昔からの得意客、画廊のオーナーを訪ね、駒込にやってきた五郎は、公園で将棋を指す老人達と出会う。いっしょになって将棋を指すうちに、父から将棋を習った子供の頃に心はワープしていく。しかしそのうちに腹がすいてきて・・。
和食亭(閉店)
第3話 豊島区池袋の汁なし担々麺
池袋のマンションギャラリーに呼ばれた五郎は、池袋駅前で怪しげな雰囲気の男にティッシュを渡される。
マンションギャラリーでは美しいスタッフに迎えられ、ひと時の幸せを感じる五郎だったが、そこには鬼の上司がにらみをきかせていた。
中国家庭料理 楊 2号店
第4話 千葉県浦安市の静岡おでん
駅から一歩出て、その西海岸のようなヤシの木と金髪女性に唖然。気分もほころび顔もほころんでいたのか、なぜか結婚式場で結婚を控えた客に間違われた。
結婚間近の新婦のウエディング姿を見ているうちに、ふと、昔の恋人、小雪(さゆき)のことを思い出すのだった。
LocoDish(閉店)
第5話 杉並区永福の親子丼と焼うどん
最近の五郎はついていなかった。
突然のキャンセルが相次いだり、商品到着が遅れたり・・・
今日はお付き合いの長いお得意様と食事の約束だったのだが、それもキャンセルされてしまった。
つり堀 武蔵野園
第6話 中野区鷺ノ宮のロースにんにく焼き
五郎が鷺ノ宮の駅に降り立ったのは、二つの理由があった。
ひとつは店舗改装に当たってのコーディネートの依頼。
もう一つは旧友との再会だった。
旧友吉野は、五郎に輸入雑貨商が何たるかを教えてくれた男だった。
みやこや
第7話 武蔵野市吉祥寺喫茶店のナポリタン
井之頭五郎はジャズ喫茶マスターに呼ばれ、吉祥寺に降り立った。
吉祥寺名物のメンチカツをお土産に買おうと店の前に並ぶと、売り出しの数分前。コロッケを買おうか迷っているうちに数分が過ぎ、レジの前は長蛇の列。
カヤシマ
第8話 神奈川県川崎市八丁畷の一人焼肉
井之頭五郎は愛車でお得意様を空港まで送った帰り、ふと川崎に立ち寄る。
そこ一帯は工場が広がっている。
黙々と煙を出す煙突。なぜか五郎の心は癒されるのだった。
つるや
第9話 世田谷区下北沢の広島風お好み焼
井之頭五郎は、次々に美味しそうなものを食べるのだが、今日はなぜか全くお腹にたまらない。
なんだか不思議に思っていると、体を大きく揺すられて目覚める。
友人吉原の主催する舞台を見ているうちに眠ってしまったようだ。吉原に責められていると、劇団員が叫んだ。「主演女優篠宮がいません!」
ヒロキ 下北沢店
第10話 豊島区東長崎のしょうが焼目玉丼
井之頭五郎は東長崎駅近くの喫茶店で、業界人の安田に呼ばれて、映画の小道具に使う皿の相談を受けた。
「ピッと・・・ズバッと・・・シュッとして・・・」
安田の言っていることが理解できない五郎だった。
せきざわ食堂(閉店)
第11話 文京区根津飲み屋さんの特辛カレー
猫が日向ぼっこをしているだんだん坂を歩いて行くと、饅頭屋さんが目に留まる。
かりんとう饅頭なるものを味見すると、カリッとうまい。手土産にして根津にあるマキのお店に向かうとマキはサンドイッチで昼食中だった。
すみれ
第12話 目黒区中目黒ソーキそばとアグー豚の天然塩焼き
井之頭五郎は新規の顧客、古着屋さんのオーナーを訪れるため、中目黒の駅に降り立った。
朝ご飯を食べる間がなかった五郎がお店を探していると、ベビーカーに赤ちゃん連れの、中目黒風の奥さまと出会う。