熱海銀座商店街
熱海市街を走る国道135号から、市街地に入った熱海銀座商店街にあります。
最寄り駅はJR熱海駅で徒歩10分ほどなので、散策にはちょうど良い距離です。
レトロの雰囲気を残しつつ、新たにオープンしたお店など新旧が混じり合う商店街となっています。
外観
商店街の駅寄りの交差点近くにあり、歴史を感じさせる宮造りの店舗です。
建物は第2次世界大戦後間もない1947年に、京都から宮大工を呼び寄せて作りました。
正式な店名は「常盤木(ときわぎ)」と表記するそうですが、創業者が「屋号はわかりやすいことが大切と考え」、平仮名で表記するようになりました。
駐車場
店舗に専用駐車場はありませんが、周辺にはコインパーキングが点在しています。
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店内
店内でも宮大工による小組格天井などの装飾を見ることができます。
日本画家の大家「横山大観」がお店を贔屓にしていたこともあり、店内には貴重な品々が飾られています。
ガラスケースには商品が並べられ、羊羹、餅、最中などの和菓子が売られています。
登きわ木
羊羹を自然乾燥させ、手軽に食べられるようにしたお菓子です。
パッケージのイラストは、熱海を舞台にした尾崎紅葉の小説「金色夜叉」の主人公「貫一お宮」が描かれています。
羊羹は全部で6本入っていて、それほど固くないので包丁などで簡単に切ることができます。
左3つの黒いのが通常の羊羹、緑色は抹茶、ピンク色は梅、黄色は柚子で12〜4月の季節限定商品です。
羊羹は空気に触れると、独特の乾燥状態が起こり、表面は糖分の結晶で覆われています。
外は砂糖菓子のような食感で、中はしっとりとしているので、2つの異なる食感を楽しむことができます。
中国の砂糖菓子「山査子(さんざし)」のようで、ほど良い甘みがクセになります。
あとがき
ときわぎさんの創業1918年と100年以上の歴史があり、熱海の中でも老舗の店舗です。
和菓子は創業時より手法を変えず、厳選した国産の寒天、小豆、もち米、抹茶、柚子、梅、きな粉などを使い、保存料は使用しておりません。
店舗前には、同じ店名の常盤木羊羹店總本店さんがあり、創業者も同じですが、さまざまな事情で現在は全くの別店舗です。
有名観光地にて本物の味に出会えた数少ない店舗の1つであることに間違いありません。熱海の散策がてら立派な店舗の見学を兼ねて、お土産を購入されてみてはいかがでしょうか。