ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。
銀座熊本館は、熊本県の魅力を首都圏に発信する公式アンテナショップとして2002年に開館しました。
館内には、馬刺し関連商品や辛子蓮根、球磨焼酎、熊本ラーメンなど定番の名産品から、地元メーカーによる菓子・調味料まで幅広く揃い、観光気分で買い物を楽しめる。
2階にある「ASOBI BAR」では郷土料理を気軽に楽しむことができる。
気軽に非日常感や旅行気分を味わいたい人向き
食事でも買い物でも気軽に立ち寄ることができる
テレビなどのメディアで取り上げられた場合には混雑が予想されるが、それ以外は比較的空いている
「だんご(だご)汁」もオススメだが「山うにみそ」は食べて欲しい一品
アンテナショップというと派手なイメージが強いが、2002年の開館とは思えないくらい重厚な佇まいが銀座らしい。
ハイブランドのショップが並ぶような町並みにあって、仕事の合間や週末の散策途中に、ふらっと入れる距離感がちょうどいい。
1階に一歩足を踏み入れると熊本の食文化が凝縮された空間が広がる。加工品や地酒、調味料が整然と並び見ているだけでも楽しい。
銀座にいながら、熊本のご当地食材が手に入れられるのはアンテナショップならではの利点である。
2階には熊本の代名詞にもなった「くまモングッズ」がところ狭しと陳列されている。
バツグンの人気度を誇るキャラクターだけあって、くまもん好きには堪らないスペースだろう。
2階の奥まった場所に飲食スペースとして設けられ、レストランというよりも喫茶店のような肩肘張らない雰囲気だ。
席はテーブル席のみ14席で、飲食スペースとしては決して広くはない。
メニューは熊本の郷土色強いメニューが中心。素材と土地の味を素直に楽しませる構成になっている。
ランチの食事としても十分だし、特筆すべきは焼酎などアルコールの品揃えが良く、試飲を兼ねて訪れるのも良いだろう。
「山うにみそ」は、豆腐にもろみ醤油を半年ほど漬け込んだ保存食で、食感や味がウニに似ていることからその名が付きました。
山うにみそとともに、焼海苔と胡瓜をお供にするだけでも十分その美味しさが伝わってくる。
ひと口食べた瞬間から、濃厚ながらも豆腐だけあって後味が軽く酒の肴としても優秀。ご飯のお供としても絶好の味付けだ。
美味しすぎるその味に魅了され、食後は1階で山うにみそを購入したのは言うまでも無い。
だんご汁単品で注文もできるが、一品でも多くの料理を食べたかったので、「高菜めし」を追加した定食に。
「だんご汁」という名前に、きっと鰯などの「つみれ」が入った汁物なのかと勝手に想像していたが、うどんに近いような料理に驚かされた。
錦糸卵と刻み海苔に胡麻がまぶされ、ご飯はまだらに茶色く色付いている。
炊き込みご飯のように甘い味付けの合間に、高菜の塩気に食欲をそそられる。
真っ白に近いような色の汁に、厚揚げのようなものがのせられている。
細切りの牛蒡や人参などの根菜類が入っているが、生に近いような固い歯ごたえにも違和感無く、田舎っぽさのような魅力にすら思えた。
厚揚げのようなものこそ目指していた「南関あげ」そのものだった。売られている状態では食器用スポンジのようで固かった。
鍋や汁物などに切って入れるのがオススメの食べ方らしいのだが、汁を名一杯吸い込み柔らかく独特の食感とアクセントを生み出す。
だごは平打ちのうどんのようで、加水率が低いようで独特の歯切れを感じる。
表面はツルッとしつつ断面はザラつくようで、モチモチとした歯ごたえがクセになる。
白濁した汁は、白味噌を使っているためか、非常に強い甘みを感じるが、決してイヤらしい甘さではない。
優しい味わいは根菜類やだごを優しく包み込むよう。派手さはないが身体に染み込むようで、若い頃には決して分からないような美味しさだ。
松重豊さんの著書『食べるノヲト。』を読んでいたとき、熊本名物として「南関あげ」という厚揚げの話が目に留まった。素朴ながらも滋味深く、地元では欠かせない存在だという。
そう聞いてしまうと、実際に味を確かめずにはいられない性分だ。食の話というのは、不思議と頭の片隅に残り続ける。
JR有楽町駅から近く、宝くじチャンスセンターで有名な「数寄屋橋」交差点からすぐのところにある熊本県が運営する「銀座熊本館」にお邪魔した。
銀座熊本館はアンテナショップとしての機能はもちろん、熊本の食を伝える場所としても非常に魅力を感じられる。どこか懐かしい感じとともに、なかなか味わうことができない食材や料理にも会える。
銀座で落ち着いた食べ歩きを楽しみたいとき、間違いなく候補に入れたい一軒だ。