外観
西武池袋線の富士見台駅北口を出て、練馬高野台方面に歩いて1分ほどのビルにあります。
駅の目の前なので、改札から走れば30秒ほどで着いてしまいます。
ビルにはスタジオなど複数のテナントが入っており、焼肉屋さんは2階になります。
同じ建物には、ビル正面から曲がったところに「牛蔵売店」という持ち帰り専門の店舗もあります。
販売されているのは、国産黒毛和牛をつかったメンチコロッケやハンバーグなどのお惣菜です。
入店・予約方法
牛蔵さんは、超が付くほどの人気焼肉店で、予約が無ければ入店することは基本できないので、予約方法など入店までを書いておきます。
予約はTORETA(トレタ)さんの専用サイト、電話(15時〜)、店頭(17時〜)のいずれかでおこないます。
ネット予約の場合、利用予定日の1ヶ月前の15時から取ることができます。
利用可能な時間は、17時、19時、21時のみで、席の予約と同時に、希少部位を取り置き予約することができます。
予約をされる場合、日付によっては、あっという間に予約が埋まってしまうほど、予約を取るのは大変です。(予約サイトに行っても予約できる日は残っていません。)
予約がない場合、当日の順番待ちなどはできないので、来店しても入店することはできませんのでご注意を。
店内
席は2時間制になっていて、終了30分前にはラストオーダーになります。
席は4〜5人ほどが掛けられるボックス席が15席ほど並び、全体では5〜60人ほどが入れそうです。
テーブルに設置されたロースターは、ガス式セラミック炭タイプです。
網の交換は店員さんが頻繁に声掛けしてくれるので、躊躇なく交換することができます。
注文は全てモバイルオーダーのみとなり、店内に設置されたQRコードを読み取り、専用ページにておこないます。
お肉は店舗にあるメニューに掲載があっても、専用ページに無ければ注文はできません。
メニュー
メニューに書かれているお肉は、希少部位を除いたもののみが書かれています。
卸直営店さんなので、お肉ばかりかと思いきや、サラダやキムチ、スープなど、料理だけでなく、アルコールなどのドリンクメニューもかなり充実しています。
料理や希少部位なども、一般的な焼肉屋さんよりも価格が安く、驚くほどの価格設定です。
おつまみ
キムチの盛り合わせ
キムチ、オイキムチ、カクテキの3種類が入った盛り合わせです。
酸味が抑えてあり甘みが強めなので、非常に食べやすくて好きな味付けでした。
美味しい焼肉屋さんのキムチは必ずと言って良いほど美味しい確率が高い。
ザク切りキャベツ&和牛みそ
手切りされた半身ほどのキャベツに、オリジナルの味噌が付いてきました。
見た目が非常にシンプルなので、最初は失敗かと思ってしまいました。
和牛みそはお店のオリジナルのようで、挽かれた肉が入りそぼろのような食感です。
甘く味付けられ、そぼろとは言え和牛の旨味があり、ご飯に乗せても美味しそうです。
焼肉の箸休めにも良い感じで、注文して損はない一品でした。
センマイ刺し
牛の第三の胃にあたる部位で、キュウリなどと和えられていました。
胡麻和えのような味付けで、センマイのクセも少なく、お酒のおつまみとしても良く合います。
ハンバーグ
ハンバーグはデミグラスソースと、ハニーマスタードソースの2種類があり、デミグラスソースでお願いしました。
ボイルに入って来るので、ロースターの上で5分ほど温めてから食べます。
ボイルを開くと、ハンバーグがアツアツの湯気とともに姿を見ることができます。
デミグラスソースは煮込まれた感があり、ハンバーグは150gほどでしっかりとした食べごたえがあります。
和牛100%なのか、噛みしめるたびに肉の旨味がほとばしります。
1階の「牛蔵売店」でも売られているので、手軽に買うこともできます。
焼肉
扱われるお肉は佐賀牛、常陸牛など、全国各地の複数地域のブランド黒毛和牛で入荷したものがつかわれています。
常陸牛は、食肉規格のA、Bの4と5等級に格付けされ、それが食べられるとは恐れ入ります。
訪問時は、常陸牛がつかわれ店内には追跡番号が提示されていました。
テーブルにあらかじめ用意されたタレは4種類で、レモン、おろしポン酢、にんにく醤油、焼肉のたれです。
提供されるお肉は、「塩」、「タレ」、もしくは「お店おまかせ」を注文時に選ぶことができます。
特上タン塩
表面はタンにしては珍しいほどの霜降りを見ることができます。
かなり分厚く切られているので食感を楽しみつつ、火が入ると非常に柔らかく、コリコリとした食感を残しつつ溶けていきます。
ねぎタン塩
表面は小葱がジャムのように覆い尽くされ、手間がかかっています。
タンは薄めに切られているので、裏面だけを焼き、葱が落ちないように丸めて食べます。
ハラミ
知名度が高く焼肉屋さんでは当たり前のように見かけるハラミですが、それとは別次元での霜の降りようです。
もちろん焼くほどに甘みが増され、ハラミ好きとしては極上の食感と旨さです。
とも三角
希少部位で聞き慣れないのですが、部位としては後ろ足の付け根の内側で、内側は「トモ」と呼ばれ、余計な部分を省いた形が三角形なのが由来です。
霜が多いカルビ系の部位なので、上質な肉の旨さをしっかりと感じることができます。
かいのみ
牛の脇腹あたりの部位で、切り出した形が貝に似ていることが名前の由来です。
希少部位の中でも非常に人気が高いのを納得できる美味しさです。
かめのこ
※画像は2人前です。
牛の後ろ脚の付け根近くの部位で、形が亀の甲羅に似ていることが名前の由来です。
濃い赤い色をしていますが、食べてみると繊細なほど繊維を感じられ、脂が少ないため赤身の美味しさが存分に味わえます。
リブロース
※画像は2人前です。
その美味しさから、焼肉よりもステーキなどの鉄板料理でつかわれるほどの部位です。
脂の甘さや食感などを含め、やはり美味しさは絶品のひと言です。
サーロイン
リブロースと同じように、ステーキで見かける機会の方が多い部位が食べられるのも、卸直営ならではです。
画像は1人前ですが、価格と量が全く合ってるとは思えないほどのコスパです。
表面は常温でも溶け出してしまうほど上質な脂で、焼くのがもったいなく思ってしまうほどです。
牛肉の中でも最高級の部位であり、脂にもしつこさなど無く、後味も想像以上にサッパリとしています。
あとがき
急行も停まらない駅の近くで、常に予約が取れない超予約困難店として有名な牛蔵さんですが、1996年創業でおよそ30年ほどの歴史があり運営元は牛肉の卸です。
お店で扱うお肉は国産黒毛和牛、しかもA5など最高級に近いランクばかりで、卸ならではの希少部位を楽しむことができます。しかも価格はお店いわく適正価格と、大手チェーン並みの価格で上質なお肉を味わうことができます。
お肉だけでなく、料理でつかわれる野菜は国産にこだわり、料理やタレの味なども美味しいのが印象的でした。
予約困難店なので、頻繁にお邪魔することは難しいかもしれませんが、人にもオススメできる焼肉屋さんです。