ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。
らーめん稲荷屋は、上野エリアで高い評価を受ける創業2015年の実力派ラーメン店。
和のエッセンスを取り入れた独創的な一杯で知られ、フレンチや和食の技法を思わせる繊細なアプローチが特徴だ。
上野駅や稲荷町駅からも徒歩圏内という立地の良さも魅力。王道と革新を兼ね備えた、上野を代表する一軒だ。
ラーメン好きはもちろん、洋食好きな人にもオススメできるレベルの料理が楽しめる
カウンターがメインのレイアウトなので、お一人様でも気軽に入れます
ランチタイムには列を作ることもあるので、ピークタイムは避けたい
一番人気のワンタンラーメンをはじめ、限定メニューなどさまざまなラーメンが楽しめる

JR上野駅や東京メトロ銀座線「稲荷町駅」から徒歩圏内、浅草通り沿いに店を構えるラーメン稲荷屋。稲荷町駅からは徒歩1分ほどとアクセスが良く、気軽に立ち寄れる立地です。
店舗は浅草通りに面しており、大きな黄色いテントに赤文字で書かれた店名が目印。遠くからでもひと目で分かる外観で、初めて訪れる人でも迷うことなくたどり着けます。

ラーメンは醤油、ワンタン、背脂醤油、塩、まぜそばといった定番を中心にラインナップ。さらに、不定期で提供される限定ラーメンも加わり、訪れるたびに新しい一杯に出会える。
バリエーションの豊富さも魅力で、味の方向性が一辺倒ではないため、何度足を運んでも飽きることがなさそうだ。

入店してすぐの場所には券売機が設置されており、ボタンは色分けされているため、初めてでも比較的迷わずに注文することができます。
表に掲示されたメニューだけでなく、券売機にはさまざまなラーメンの種類が並び、さらにトッピングの種類も豊富。好みに合わせた組み合わせができるため、自分好みの一杯を楽しめる。
限定メニューの案内が出ていることもあり、つい目移りしてしまいそう。注文の前に一度心を落ち着けて、じっくりと選びたいところ。

シックな色合いで統一された店内は、カウンター8席とテーブル10席。都内のラーメン店としては標準的な広さだ。
平日の夜で客足が落ち着いていたこともあり、スタッフ同士でラーメンについて意見を交わす“ラーメン会議”が行われていた。味への探究心の強さがうかがえる光景だ。

訪問前の情報によると、店主は元フレンチのシェフ。その経歴もあり、まかないとして作っていた牛すじカレーがメニューとして提供されている。
「ミニ」と表記されているが、ラーメンと合わせて注文すると、しっかり満腹感が得られるほどのボリューム。

和牛のスジ肉を主役に、赤ワインでじっくり煮込んだ一皿。手間暇を惜しまない仕込みが感じられる。
トロトロにほどけた牛すじの甘みと、奥行きのあるコク深い味わいが印象的。まさにフレンチの技法を思わせるカレーで、ラーメン店のサイドメニューとしては高い完成度。

ワンタンラーメンを注文したはずだが、丼を覆い尽くすように並ぶチャーシューの迫力に思わず目を奪われる。
もはやチャーシューメンなのかワンタンメンなのか、一瞬判断に迷ってしまいそうなほどの存在感だ。

低温調理で仕上げられた赤身を帯びたレアチャーシューは、大判でありながら厚みもあり、食べごたえも十分。
まるで赤身ステーキのような存在感で、フレンチ出身の店主の技術を垣間見せる仕上がりだ。

スープの中からそっとワンタンをすくい上げると、その大きさは餃子を思わせるほどで、持ち上げただけでもズッシリとくる。
薄くなめらかな皮の内側には、細かく丁寧にミンチされた餡がたっぷりと詰め込まれ、かなりのインパクトを残すワンタンだ。

麺には、パリッとした歯切れの良いストレートの低加水麺を使用。
ワシワシとした力強い食感で、存在感のある具材やスープの味わいにも負けることなく、しっかりと主張してくる。

スープのベースは鶏ガラや豚骨、丸鶏といった動物系に、煮干しや昆布などの魚介を重ねたもの。さらに香味野菜を加え、徹底したアク抜きを行うなど、フレンチの技法で仕込まれている。
醤油のシャープなキレがまず印象に残るが、土台となるスープのコク深さが旨味として広がり、全体をまろやかにまとめ上げられている。
店主は都内の結婚式場などでフレンチ料理人として腕を磨き、2015年にラーメン店を開業。細部にはフレンチで培った技法や技術が取り入れられ、2017年、2018年には食べログ百名店にも選出された。
一杯の中にはさまざまな要素が詰め込まれ、食べ進めるごとに新たな魅力が感じられる。ラーメンの可能性を広げる一杯と感じられるのも、味への探究心の積み重ねによるものだろう。