ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。
JRもしくは、東京メトロ有楽町線の有楽町駅から国際フォーラム脇の飲食店が続く側道を、東京駅方面へ向かった先の高架下にあります。
山手線直下で、昼間でも薄暗い場所ですが、看板が少し数えただけでも3つはありました。
高架下の赤暖簾とは、食べる前から昭和風情に浸れる雰囲気です。
入口脇に券売機が設置されているので、食券を購入してから入店します。
メニューは店舗外には無く、カウンターの上に貼られていますが、外からは見えません。
ラーメンは1種類のみで、チャーシュー、ワンタン、メンマ、ワカメなどトッピング別で、追加でトッピングをすることもできます。
麺は「ノーマル」と「大」の2種類で、半チャーハンやギョーザとのセットもありました。
サイドメニューは、ギョーザとチャーハンで、それぞれに「大」の設定があります。
電車が通るたびにゴトゴトと音が響くのも、高架下の立地ならでは。
チャーハンを炒めていると物凄い金属音が響き渡ったので、てっきり店主が怒っているのかと思ったら、優しい雰囲気の方でした。
席はカウンター5席、テーブル6席の全11席です。
どの餃子もキレイに焼き目が付けられ、均一に火が入り、ムラが無く感じる見た目です。
1人前6個で、焼面が真っ平らな独特の特徴的な形状をしています。
皮は非常に薄く、表面の焼き目は「揚げ」に近いくパリパリに近い食感です。
焼き立てなため、熱が中にシッカリと込められ、野菜多めで塩胡椒が効き、そのままでも十分に美味しい。
ラーメンとセットで注文した「半チャーハン」ですが、町中華のようなボリュームを期待していたら、驚くほど量は少ないです。
見た目は濃い色合いで、中華鍋に染み付いた旨味が移っているようです。
具材は玉子、グリーンピース、玉葱、チャーシューと豊富で、さまざまな食感や美味しさが調和しています。
サラサラよりもシットリに近く、味付けは塩胡椒が強めに効き、ボリュームの少なさをカバーするだけの満足度があります。
珍味は大量に食べる必要がないような感覚に似ているのかもしれません。
大きめなワンタンがラーメンの表面を覆い尽くし、「ノスタルジックラーメン(ノスラー)」の典型と思えてしまうくらいのビジュアルです。
メンマは真っ黒に近いような色合いで、見た目通りに強めの味付けで食感は柔らかい。
薄めで幅広に切られ、噛み締めた時の感触が記憶に残るほど。
ワンタンは厚みがあるため、真っ黄色に近いような色合いで、平べったい麺を食べているような感覚に陥ってしまいます。
厚みを感じさせないくらいに口溶けは良く、ツルシコの食感は、あっという間に消えていきます。
豚のモモ肉のチャーシューは、味がしっかりと染み込みつつも、シットリさが残る絶妙な食感です。
地味な見た目に似つかわず、その何倍もの旨味を味わうことができます。
麺は丸山製麺さんの中太縮れ麺で、かんすい多めの黄色の見た目が、ノスタルジックラーメンには良く合います。
気持ち硬めに茹でられていますが、麺をすするたびツルツル・シコシコと音を立てるようです。
豚骨のみで取られたスープは澄み、醤油の香りを強く感じます。
はじめは醤油の香りが広がり、後から豚骨のコクが後味のように、深みを感じさせてくれます。
あっさりしつつも、ちゃんと旨味とコクがあり、最後まで躊躇なく飲んでしまいました。
谷ラーメンの創業は1967(昭和42)年。先代が旧東京都庁近くではじめ、その後、2016年に有楽町の高架下に移転し、現在は初代の息子さんが2代目として営業しています。
高架近くにあるお店は、否応なしに「昭和感」や「ノスタルジー感」を醸し出しているが、谷ラーメンさんは、その雰囲気を抜群に、そして色濃く残しています。
味は、どの具材も手間暇を惜しまず作られ、「古さ」ではなく、昔ながらの仕事に対する「実直さ」が表現されているよう。唯一ネックとなるのは「コスパの悪さ」かもしれないが、それも有楽町ならでは。
価格に見合うだけの味を経験できる、ノスタルジックで貴重なラーメンです。