特製ラーメン はせがわ
ノージャンルで年間約200軒を食べ歩く、WEBデザイナーのうまいもの大好きです。
本日ご紹介するのは、埼玉県の所沢市にお店を構える、豚骨ラーメンが人気の「特製ラーメンはせがわ」さん店主、長谷川直紀さんです。
飲食店未経験のラーメン好きが、一体どんな風に店主になり、ラーメン界の最高権威「TRY大賞」の新人賞を受賞するにまで至ったのかを、聞いてみたいと思います。
食べ歩きの日々
Q.お店の創業はいつ頃で、きっかけがあったのですか?
A.2021年5月4日なので、まだ半年ほどです。(取材当時2021年12月)
店主の長谷川さんは、もともと「ラーメンがかなり好き」で、全国のラーメン屋さんを食べ歩き、いつか「自分でも作ってみよう」と考えはじめるようになりました。
学生時代に、ラーメン屋でのアルバイト経験があり「作り方は知っていた」ので、食材を買い集め、自宅でラーメンを作り始めると「意外と美味しかった」ラーメンが出来上がったそうです。
自分で作り自信が付いたことで「いつかラーメン屋をやりたい」という気持ちが徐々に大きくなってきたそうです。
しかし、どうやってお店を始めるのかも分からず、5〜6年ほど悶々とする日々が続いたある日、埼玉に住んでいる知り合いから「居抜きの店舗があるけど、やってみない?」と連絡を受け、現在のお店を開店しました。
独学で貫いた完成形
Q.念願のラーメン屋オープンは順調だったのですか?
A.「いざ作ってみると、納得のいくラーメンが全然出来なかった」とのこと。
居抜き店舗で調理道具などもそのままだったので、掃除など開店準備をして、当初は1ヶ月後にオープン予定だったそうです。
以前は、愛知県刈谷市に住んでいた長谷川さんが、埼玉に来たのは2020年7月。
ツテもコネも無い中で、納得のいく食材や仕入れ先を探したり、スープや麺を何度も作り直すなど、お客様に出せるラーメンを模索する日々が続いたそうです。
「濃厚でこってりしたラーメンが好きだから」
多くのラーメンを食べ歩いたからこそ「作るもの=美味しいもの」でなければ、納得がいくラーメンにはならなかったそうです。
埼玉に移住してから半年後、ついに納得のいくラーメンを完成させ、やっとの思いで2021年5月にお店をオープンすることができました。
認められた独学ラーメン
Q.オープンして半年経ちますが、どんな様子ですか?
A.「おかげさまで常連さんもいらっしゃいます」
お店は順調そのもの。現在はアルバイトスタッフを雇えるまでになったそうです。
オープン当初は連日、大勢のお客さんが店の外に列を作る盛況ぶりで、知名度が口コミで広がり「著名ラーメン評論家や、有名YouTuberの方が来店してくれました」
その結果が、ラーメン界の最高権威である「2021-2022 ラーメンTRY大賞 とんこつ部門新人賞」を受賞しました。
ラーメン愛、食材へのこだわりと努力が評価され、数あるラーメン屋さんの中で、結果に繋がったことは非常に驚かされます。
「ラーメンは作るものじゃない、育てるものだ」と、事前アンケートに書かれていたので、その真意を聞いてみると、
「丹精を込め、時間を掛けて作り込むことで、ラーメンは美味しくなってくれる」というのが、御自身の信条となっているそうです。
食べ歩き経験を活かして
Q.席の間隔が非常に広い気がするのですが、コロナ対策ですか?
A.「もちろんコロナ対策もありますが、さんざんラーメンを食べ歩いて、居心地の良いお店を目指しました」
食べ歩いたラーメン店の数は、1000軒を軽く超えているそう。
「ラーメンを食べる時に、窮屈だと食べづらいじゃないですかwww」
笑いながら話す姿は、店主になった今もラーメンフリークそのもの。味や素材だけではなく、お店作りも「常にお客様目線」で考えられていました。
Q.ライス無料サービスも、そういったお客さん目線から出たものですか?
A.「お客様がお腹いっぱいになって帰って欲しいから」
常連のお客様には職人さんなど、肉体労働の方も多く、濃厚とんこつラーメンをおかずにできるので、お客様にも好評だそうです。
貪欲な好奇心
Q.今後、お店の目標はありますか?
A.「いつか熊本や東北などに出店したいですね」
ラーメン屋になる以前は、ラーメンの食べ歩きをしつつ、東日本大震災や熊本地震などのボランティアにも参加した経験も持つとのこと。
「地域の1番店になって、いずれは店舗数を増やしたいです」
ボランティア先などで知り合いになった方が各地におり、早くも出店の要望が来ているそうです。
好評を得ている濃厚とんこつラーメンですが「まだまだ理想形ではない」とのこと。
全国各地のラーメンを食べ歩いて、辿り着いた理想のラーメンは、東京の四谷三丁目にある一条流がんこラーメン総本家さんで、「全然あの領域には達していない」とのこと。
「もっといろんな食材を使って、最高のラーメンを作りたい」と、熱く話られていました。
店舗では特定の定休日を設けず、中休みの時間も厨房でラーメンの研究をする日々。毎週土日には、限定ラーメンを出すなど、忙しい日々でも「自分にとっては楽しい時間です」と、ラーメンに携わり日々充実しているようです。
「もうこの辺りのラーメン屋さんは、ほとんど食べ歩きました」
一体、どれだけラーメンが好きなのだろうか?と思ってしまうくらいに、店主の長谷川さんはラーメン愛に溢れていました。
あとがき
お店は盛況で「どこで修業されたのだろう」などと思っていましたが、実際は「独学」で作り上げられたラーメンだったことに驚かされました。権威ある賞を受賞した実力は折り紙付き。食べ歩いたからと言ってカンタンには作れないラーメンで受賞してしまうセンスには脱帽です。
実際にお会いして話を聞けば「思いついたらすぐ行動する」行動力のすごさに驚かされましたし、同じ食べ歩きをしている人間としても、凄みを感じさせてくれました。
ラーメンへの愛、飽くなき探究心、貪欲な好奇心など「一体どこまで」全く先が見えない長谷川さんが作り出すラーメンからは、今後も目を離せないです。