外観
高遠町の中心を通る「ご城下通り」沿いにあります。
目の前が高遠駅(JRバス関東高遠線のバスターミナル)になっているので、目印にすると良いでしょう。
外観は築120年以上の長屋と蔵で、非常に雰囲気があります。
駐車場
駐車場は、店舗向かいにある「十一屋商店月極駐車場」内の3台です。
他の車との共同使用の駐車場なので、目印は「十一屋」の看板があります。
店内
約築120年の土蔵を改装したは店内は落ち着いた雰囲気で純和風な装いで、かなり歴史を感じることができます。
席は2席や6人ほどの長テーブルなど合わせて全20席だそうです。
店内を見渡すと芸能人らしき人のサイン色紙がちらほら。
撮影かなにかで来たのでしょうか、脚本家で映画監督の三谷幸喜さんのサインが置いてありました。
メニュー
蕎麦の種類は多く、もりなど一般的なものからオリーブオイルで食べる少し変わったお蕎麦などもあり、種類は豊富です。
サイドメニューも豊富で価格もそれほど高くないので、蕎麦やお酒のお供にはもってこいです。
そばの種類
蕎麦は時期などにより全国各地のものを使い分け、注文する際に、「二八」、「十割」、「月替り」の3種類を選ぶことができます。
湯葉
しっとりとした濃厚な大豆の味が味わえて、キリリとした醤油との相性も良かったです。
価格のわりには食べごたえがあり、思わず追加注文してしまいました。
ごぼうのそば粉天ぷら
牛蒡を煮込み、蕎麦粉ベースの粉で揚げたものです。
煮込まれていることもあって、食感はかなり柔らかめで牛蒡の繊維感はありません。
そば粉の天ぷらには微妙に味が付いているので、そのままでも非常に美味しかったです。
舞茸のそば粉天ぷら
牛蒡と同じように、蕎麦粉ベースの粉で揚げたものです。
舞茸の風味は弱かったものの、ボリューム感、口溶けは良かったです。
揚げ物はそのまま食べても十分美味しいのですが、テーブルに置かれたお塩で食べても良かったです。
高遠そば
「高遠そば」というと福島県大内宿の「三沢屋」さんのネギで食べるお蕎麦もありますがそれとは全く別物になります。
「大根の搾り汁」に「焼き味噌」と「ネギ」を入れ「辛つゆ」を入れ汁を作って食べるものです。
焼き味噌は下駄の上にのせられてあります。
匂いを嗅いでみると発酵臭のような少しクセのある香りがしました。
味噌などを合わせると、汁が完成します。
味噌を入れたこともあり、独特の香りがあって好みは分かれるところでしょう。
そばつゆは極端に醤油感があったり出汁やかえし感が強いわけではありません。
非常に蕎麦との相性が考えられているようなおつゆです。
高遠そばには普通のそばつゆも付いてくるので、2種類の食べ方ができお得感があります。
玄(くろ)
高遠そばには十割の玄(くろ)でお願いしました。盛りはかなり多めでボリュームがあります。
こちらは島根県産のそば粉を使用しているそうです。
食感は十割らしくすこしボソボソとした感じではありますが、蕎麦の風味はものすごくて満足度はかなり高めです。うまい!!
丸(まる)
十割のもりそを注文した際に、「丸(まる)」を選び、半盛りでお願いしました。
こちらは地元高遠のそば粉を使用しています。外殻を使用しないいわゆる更科蕎麦です。
十割ですが喉越しよい食感と香りでかなり美味しかったです。
二八
注文後に店員さんから「実は丸が半分しかなくて、もう半分は二八でよろしいですか?」とのことでした。
歯ごたえは食べ慣れているせいもあってか3種類の中では好きでした。
風味や蕎麦の味はやはり十割には勝つことはできませんが、差を実感することができこれはこれで満足でした。
あとがき
高遠そばは個人的にはかなりクセが強く蕎麦を食べている感覚じゃないので苦手でしたwww でも風味はとても良かったです。
蕎麦、サイドメニューを含め料理のレベルは高くボリュームも基本的に多めなのでコスパは抜群です。
蕎麦に関していえばトラブルのおかげで3種類食べ比べることができましたが、どの蕎麦も実に素晴らしく、実に差があるのでそれだけ料理の質が高いということがいえると思います。