ストライク軒(2023年8月23日〜28日)
大阪に2013年創業、野球をテーマにしたラーメンスタジアムとして、ラーメン好きだけでなく野球好きにも愛される超人気店、芦田雅俊店主率いる「ストライク軒」さんです。
伊鈴屋のアカモク丼【天日干したくあん付き】
海藻のアカモクをご飯の上にのせたシンプルな丼です。
丼には天日干しのたくあんが付いてきました。
海藻のシャキシャキとした歯ごたえと、香り感ある独特な旨味が美味しく、ご飯との合わせも非常に良いです。
特製の出汁醤油が付いてきますが、旨味が増し、シンプルですが美味しかったです。
イナチュー(醤油ラーメン)
キレイな見た目のラーメンに、具材の不思議さがあるというのが、第一印象です。
チャーシューは、豚肩ロースと鶏モモの2種類が入っています。
鶏モモはプリプリとした食感で、スープが染み込むような感じが美味しいです。
具材には、筍や山形県産のなめこが入っています。
スープから感じる醤油感もありますが、旨味、食感が複雑に交じる感じで楽しいです。
麺は350年続くうどんの老舗「佐藤養悦本舗」さんが生み出した、中華麺「稲庭中華そば」をつかっています。
細麺ですがシッカリとした食感と喉越しが、噛みしめるたびに実感できました。
醤油には愛媛県、梶田商店の巽醤油をつかい、大和肉鶏という地鶏から抽出し、北海道産真昆布を合わせています。
強めでインパクトある醤油味を最初に感じますが、ベースにある昆布や鶏の出汁を感じることができます。
奇をてらう感じもありつつ、関西ならではの出汁文化の片鱗を感じました。
MVP【特製】シンカー
創業時から愛され続ける代名詞とも言える逸品だそうです。
特製にはワンタンとチャーシュー増量、味玉トッピングがされています。
味玉は見るからに黄身の色が美味しそうな赤〜オレンジ色のキレイな色合いです。
しっかりと味が付きつつ、黄身や白身とのバランスも考慮されていて美味しいです。
特製にだけ入っているワンタンは、山形の老舗ラーメン店「ワンタンメンの満月」齋藤直店主のワンタンをつかっています。
皮は非常に薄く、スープとともに口の中で口に溶け込むような感じです。
低温調理の鶏チャーシューはしっとりとした食感に、閉じ込められた旨味が良い感じです。
麺には、京都の老舗製麺所「麺屋棣鄂」謹製の中細ストレート麺がつかわれています。
スープを単体で飲んだ感じよりも、ちゃんとラーメンとしての成立度とバランス感が素晴らしいです。
鶏白湯ということなので、白濁したような固体に近いようなスープを想像していましたが、見事に裏切られましたwww
コンソメのような感じもありつつ、洋と和の見事な中間点というか、絶妙な味加減で美味しいです。
スープには蛤が足されていて、見た目に旨味が増された感じがあります。
鶏と蛤の旨味を合わせて、トリュフを少し香らせ洋風仕立てに仕上げています。
麺屋 Hulu-lu(2023年8月9日〜13日)
店主のハワイ好きが高じて池袋にある店内は、ハワイアンカフェのような装いで女性にも大人気。東京の東池袋にある古川雄司店主「麺屋 Hulu-lu」さんです。
スパムむすび
ハワイ好きだけあって、ハワイで好まれているスパムむすびが提供されていました。
ボリューム感があるのがハワイっぽく、ラップで巻かれているのが、なんだか手作り感があって好きです。
スパムとご飯の間に味付け昆布が挟まれていて、スパムの塩気とご飯の甘み、昆布のアクセントで良い感じです。
鴨ワンタンSOBA
ハワイアンなラーメンというので、いろいろな想像をしていたのですが、見た目は正統派なラーメンに安心しました。
ラーメンにはカイワレが添えてあり、スープの味への馴染みをスムーズにしていました。
見た目は小さく細かく刻まれているメンマは、食感、味ともに、懐かしい印象を持ちますが、非常に美味しいです。
チャーシューは薄切りとブロックの2種類が入っていました。
薄切りは塩気も無いのですが、ダイレクトにお肉の美味しさが伝わって来ます。
ブロックは手間が掛けられたホロホロの食感とともに、若干の味付けが美味しいです。
ワンタンは薄めの皮がチュルチュル食感で、非常に口溶けが良いです。
餡は贅沢に鴨肉を使い、パンチ力のある味が皮とのマッチングが非常に良いです。
麺は細めのストレート麺で、見た目に少し胚芽のようなものが含まれています。
喉越しの良さはもちろん、スープとの相性が良く、良い意味で「ラーメン感」を感じました。
スープは地鶏の吉備黒鶏、丸鶏、香味野菜から抽出しているそうです。
最初のインパクトが強く、旨味と醤油の感じをものすごく感じさせてくれます。
焦がしネギを使うことで、丸みのあるスープに深みとコクを追加させていました。
ハワイアン・ラーメンということであれば、焦がしパイナップルやポキ、マンゴーピューレなどをつかった甘じょっぱい感じも良さそうと、ついつい想像してしまいましたwww
巌哲(2023年8月2日〜7日)
2014年に東京・西早稲田で創業、大阪の名店「麺哲」出身で、高級魚の目利きや扱い方を活かした独創的で上質なラーメンが代名詞の平松恭幸店主率いる「巌哲」さんです。
日本一の一杯を決めるラーメンWalkerグランプリでは2年連続東京ナンバーワンに輝き、殿堂入りを果たしています。
ネギ豚丼
大きなチャーシュー1枚、ブロック・チャーシューがわんさか入っていて、見るからにボリューミーです。
ブロックチャーシューは、チャーシューの切り落とし部分なので脂身多めなのですが、その脂が上質なので甘みがあって美味しいです。
淡海地鶏と蛤の中華そば【醤油】
巌哲さんのお店の場所も知っていますが、行けていないお店のひとつなので、今回の出店はかなり嬉しいです。
噂通りのキレイな見た目のラーメンに惚れ惚れです。
メンマは太めに切られ、一本一本にしっかりとしたサイズ感があります。
味付けはシンプルながらも、柔過ぎない硬さ、芯をほとんど残さない食感、ともに大好きな感じです。
味玉は、ほのかに茶色に色づけられています。
中の黄身は半熟で、白身の旨味と黄身の甘さで、こちらも理想的な味玉でした。
しっかりと脂が落とされたチャーシューはほんのり赤身が残る豚肩ロースです。
薄く切られているものの、サイズ的にはかなり大きめで、肉自体の美味しさが非常に高いです。
ラーメンで一番の特徴が蛤が入っています。
そこそこ大きめの蛤にはジュレが添えてある芸の細かさです。
麺は京都の老舗製麺所、麺屋棣鄂謹製さんの細ストレート麺だそうです。
チュルっとした滑らかな食感で、口の中での溶けも良い感じです。
スープとの兼ね合いを感じさせてくれる麺で、かなり想像を上回ってくれました。
淡海地鶏と蛤のみで抽出したスープをベースにしているそうです。
そこに、内モンゴル産の有機大豆で作られた天外天醤油をつかっています。
蛤のコクがありつつも、醤油の旨味もしっかり感じられ、単純な醤油のスープにはない複雑さと、旨味の凝縮度合いが強く美味しいです。