プゴク|たらちゃん

【たらちゃん】韓国料理定番スープの「プゴク」一本だけで勝負し有名人ファンも多い東銀座にあるプゴクスープ専門店

歌舞伎座近くの東銀座にあり創業は2021年で韓国料理定番スープの「プゴク」一本で勝負し有名人ファンも多い韓国料理店「たらちゃん」さんに食べ歩きでお邪魔して実食したレビューを掲載しています。
公開: 2025/12/12 最終更新: 2025/12/12

韓国料理たらちゃん の情報

店名
韓国料理たらちゃん 
住所
東京都中央区銀座3-13-5 鈴木ビル 1F
営業時間
月・火・水・木・金 07:00 - 19:00 土 07:00 - 16:00
定休日
日・祝日
価格帯
1000円〜1999円
ジャンル
アジアン
※店名はgooglemapで正確に表示するため正式名称に地名が追加されている場合があります。※掲載している情報は記事投稿時に食べログを参考にしたものになります。snsなどの各種リンクを掲載しておきますので、必ず御自身での御確認をお願い致します。

店舗所在地

※店名などによりgooglemapが正確に表示できない場合がございます。こちらから 別画面で正確な位置が確認できるかと思います。

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韓国料理たらちゃん のサマリー

東銀座の韓国料理店「たらちゃん」は、干し鱈のスープ「プゴク」一本で勝負する、日本でも珍しい専門店として2021年12月にオープンしました。

朝7時から湯気立つスープで近隣の人々の身体を温めてくれる、“朝ごはんの名所”のような存在です。

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「孤独のグルメ」でお馴染みの松重豊さんが「食」に関する本を執筆している。本の名は「たべるノヲト。」。居ても立っても居られないくなり、中身は二の次とばかりすぐさまポチッた。本の「はじめに」で紹介されていたのが、今回紹介する「たらちゃん」である。

銀座の晴海通りを皇居を背にして海を目指す。歌舞伎座の裏手、木挽町通り沿いにお店を見つけた。

たらちゃん

店舗外観|たらちゃん

足早にお店の前を通り過ぎた。看板が無ければ、店名も無い。あるのは魚のネオンサインのみ。

周囲は歌舞伎座に近いこともあり、マダム御用達のお店が軒を連ねる中、アピール感ゼロ。高円寺あたりの古着屋さんにも見えるような雰囲気がスゴイ。

さて、店名の「たらちゃん」だが、外観にも店内にも表記らしきものは無い。いったい誰が聞きつけたのか疑問である。店主に聞いたのか?はたまた、常連さんあたりが呼び名としなのか謎である。

メニュー・券売機

キャッシュレス券売機|たらちゃん

入店すると大型液晶付きの堂々たる券売機を発見。ここは現代風にキャッシュレスのみ対応。ランチタイムに現金握りしめて急いで来た私が間違いだった。

一応は対応してもらえたのだが、あまりバツが良い雰囲気ではなく、静かな店内が妙にツライ。

メニューは「プゴク」のみ。お店の外観同様、店主の潔さに一貫性が伝わって来る。

店内

店内カウンター席|たらちゃん

打ちっぱなしのコンクリートやら模様のついたタイル。乾燥した食材が入った瓶など、小物を含めオシャレな雰囲気が漂う。

席はカウンター4席、テーブル8席の全12席と、こぢんまりしています。

プゴク

プゴク|たらちゃん

定食は実にシンプルで、ご飯、お漬物、キムチが2種類付いてきます。

プゴク(ハングル表記は북어국、북엇국)とは、韓国家庭料理の定番スープのことで、二日酔いになった日の朝に良く食べられるスープでもある。

水キムチと|たらちゃん

席に座るとすぐに左にある「水キムチ」が出てくる。キムチと言っても唐辛子をつかっていないため赤くなく、酸味もそれほどキツくなく食べやすい。

1番謎だったのが右にある「塩味の葱」です。ご飯のお供にも、プゴクの味変にもつかえる万能調味料的な立ち位置らしいが、量が少なすぎて効果の程はそれほど感じられない。

キムチ|たらちゃん

料理の中で「これぞ韓国料理」と思えるのは、やはり2種類のキムチである。左はニラのような葉物をつかって、甘さと辛さのバランスが良く、料理の中で一番ご飯を美味しく頂けた。

右にあるのは定番中の定番、白菜のキムチ。やはり酸味もキツくなく、噛みしめるたびに口の中で白菜がシャキシャキと音を立てるのが心地良い。

ご飯|たらちゃん

ご飯は日本と同じようなジャポニカ米のようである。米同士がくっつく粘り気があり、モッチリとした歯ごたえ。

日本米と比べて極端な印象の違いも無く、鉄の食器に入ったお米を見て、韓国で食事した時のことを思い出し懐かしく思ったくらいだ。

プゴク|たらちゃん

プゴクの入った器はかなり大きく、少食の女性ならこれだけでも十分満足が得られそうだ。

見た目の印象は「たまごスープ」に近く、強い香りも伝わって来ない。

具材は大根などの野菜がメインで、歯ごたえを絶妙に残した炊き加減に好感を覚えた。

干しスケトウダラ(プゴ)|たらちゃん

「プゴク」の正体だが韓国語で「プゴ」は「干したスケトウダラ」のスープのことである。皮には美肌効果のあるコラーゲンが多く含まれ、動物性のものより吸収が良いそうだ。

含まれるたんぱく質にはアミノ酸のひとつであるアスパラギン酸が豊富。これはアルコール成分を分解する働きがあり、二日酔いに重宝されるのも理にかなっている。

プゴクのスープ|たらちゃん

スケトウダラと聞くと、強い香りや匂いがありそうだが、意外にもそれらの類は皆無で、むしろ優しく円やかな口当たりの方が印象的である。

朝の7時から営業しているので、朝食代わりにできるのも納得だし、五臓六腑に染み渡る味わいは、酒飲みの癒やしになるのもうなずける。

あとがき

松重さんの本を読み意気揚々でお店に向かったのだが、キャッシュレスでつまずき、バツの悪い空間を自ら演出してしまったのだが、とてもオムニとは呼べそうにない対応には怒りではなく寂しさを感じてしまった。

韓国料理はかなり身近な存在として、専門店含め街中へ出掛ければ、いとも容易く見つけることができる。ただ、こういった料理そのものにフォーカスすると、なかなか馴染みの無い料理となってしまうのだから、韓国料理も実に奥深いものであると実感。銀座価格とは言わないが、スープ単品よりも定食だと異様に高く感じてしまう価格設定は、庶民が思うところでもある。

銀座で大酒飲む機会は無いだろうが、食欲の無い季節に訪れると、スープの中を泳ぐ干しスケトウダラが染みてくるに違いない。

「たらちゃん」ってスケトウダラのタラのことだったのね。

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