外観
お店は永代通りを日本橋から茅場町方面に向かった、ベルサール東京日本橋の裏手にあります。
外観は趣ある日本家屋が日本橋の超高層ビルの合間にあるので、近くまでくるとすぐに分かるかと思います。
来店は平日だったので、外に行列はなくすんなり入店することができました。以前来た時には、週末ということもあって1時間ほど待った記憶が。
店内
店内は落ち着いた外観ままの日本家屋風の店内です。入口から階段状に上っているのが特徴的です。
座席は4人掛けのテーブル席☓5組に、カウンター席6席で全26席とそれほど広いという印象ではありません。
メニュー
メニューは定食的な感じの「箱めし」やコース、巻き押し寿司など穴子にまつわる料理がさまざまあります。
ほぼ12時の入店だったのですが、ランチ1400円は数量限定のようで、すでに終わってしまったとのことでした。
ランチ時でもお酒を飲みに来るような人もいるので、しっかりと一品メニューもありました。
価格は日本橋ということもあり、まぁそれなりで安くはないです。
アルコール類のメニューも取り揃えはしっかりとあります。
特に日本酒などは有名な銘柄なども置いてあるようです。
珍しい穴子料理とあって、しっかりとお土産の準備もされていましたので、江戸前の穴子をご家庭で楽しむなんてこともできます。
生ビール
とりあえずの「生ビール(アサヒ・ドライプレミアム) 650円」です。
デカイジョッキで飲みたかったのですが、ぐっとこらえて「GINZA STYLE」ということで。
キンキンに冷やされた陶器のタンブラーに量はそれほど多くはありませんが、良い感じで注がれておりました。
穴子の白焼
酒の肴にということで「穴子の白焼 1600円」です。
裏をひっくり返してみると、炭火焼きでしょうか、しっかりと焼き目が付いています。
白焼はそれほど肉厚ではありませんが、風味豊かでとても美味しいです。
以前食べた時にはもっと脂がのっていたイメージなのですが、天然物のみを使用する玉ゐさんだけあって、時期的なものかと・・・。
運ばれて来た時に店員さんから「塩味が付いていますが、お好みで薬味をどうぞ」とのこと。
薬味はかぼす、わさび、柚子胡椒です。店員さんのオススメは柚子胡椒ということで、軽く付けて食べてみますが、かなり強烈な一品です。帰り間際に聞いてみると、浅草の「やげん堀」さんというお店のモノを取り寄せているそうです。
わさびは醤油と一緒に食べてみますが、残念ながら練り物ですが、醤油がしょっぱさを全く感じない円やかな味で美味しいです。
箱めし(小箱)
そうこうしていると「箱めし(小箱) 1750円」が運ばれてきました。
せっかく白焼を肴にお酒を楽しんでいたのに、テーブルには料理がいっぱいで少しげんなりです。
お新香が付いてきますが、ほぼ業務用でしょうか。桜色にわずかに染まった大根以外は、お弁当などで見たことある一般的なものですね。
お味噌汁は赤味噌でしっかりとした味わいと、お麩の具材、しょっぱさを感じさせない濃さは美味しいです。
薬味はシンプルに、胡麻、わさび、ネギといたってシンプルです。
もう一つの薬味はやはり柚子胡椒です。
鉄金と櫛ですが、どうやって使うのやら・・・。庶民には分かりかねます(;´∀`)
お重の蓋を開けると、穴子がドーンと登場です!!
箱めしは小箱、中箱、大箱とあるのですが、注文した小箱でも十分な量です。
穴子は注文時に、「煮上げ」と「焼き上げ」の2種類から選ぶことができます。今回は焼き上げでお願いしました。
(※中箱、大箱では「合いのせ」といって、一枚煮上げ、一枚焼き上げでの注文もできます)
美味しい醤油で作られたと思われるタレで香ばしく焼かれた穴子は、何とも絶品!
白焼同様に身の脂のノリはそれほどですが、香ばしさや独特の風味はしっかりと感じさせてくれますし、見た目的に甘辛そうと思えますが、実際に食べてみるとスッキリとした醤油の味わいが最高に美味しいです!
食べ進めると、穴子とご飯の間に微妙に挟まれたシソの葉が何とも良い感じでアクセントになっていました。
穴子の出汁
「穴子の出汁 200円」を注文したので、鉄瓶が一緒に乗せられてきました。
穴子をひと通り食べ終え、頃合いを見て、店員さんにお願いすると出汁を入れてくれました。
出汁には穴子の骨が一本浮かんでいるのが、何となく地獄絵図www でも香りも風味も素晴らしい!
熱々の出汁を運んできてくれるので、鉄瓶がかなり熱くなるので注意してください!
予め穴子飯は茶碗によそって避けておき、そこに出汁を注ぎ足します。
穴子の出汁は瞬間的に生臭さのような風味を漂わせますが、それも一瞬。あっという間に濃厚な穴子の風味と重厚な味わいに思わず笑みに。うーんもう「穴子満喫」感満点です!!
出汁単体でも十分美味しいのですが、もちろんお好みで、薬味を入れるとさらに美味しいです。
あとがき
今回は2度目の来店で、1度目はもう3〜4年ほど前になります。たまたま見た「有吉さんぽ」で玉ゐさんに入っているのをテレビで見かけたのです。
穴子の旬は夏場で、その方が脂がのっているそうですが、冬の穴子が好きな人も多いらしく、好みが分かれるらしいです。
今回は12月の来店ということもあり、脂のノリはイマイチですが、そこがかえって「天然物の穴子」を使用するのだと分かりました。養殖であれば年中安定した脂身を供給できるかも知れませんがそれはそれ。
また来たいと思いつつ、日本橋やお店の敷居の高さに足がどうしても遠退きがちではありますが、改めて穴子の美味しさ、料理や素材の素晴らしさを実感することができました。
江戸前の穴子を日本橋で食べるなんて、何とも江戸っ子ですな感じの食事でした。
「絶対また来ます!!」