赤坂・赤坂見附エリアで食べるべきラーメン店

東京・赤坂エリアのラーメン事情は、ビジネス街とグルメタウンの性格を併せ持つ地域ならではの多様性と奥深さが特徴です。
官公庁や大手企業が立ち並ぶ赤坂では、平日ランチタイムにサラリーマンで賑わう手早く食べられるラーメン店が多く点在しています。一方で、夜には飲みの締めや本格的な一杯を求めて訪れる人々も多く、深夜営業の店やバー感覚で楽しめる店舗も存在します。
流行への感度も高く、つけ麺やまぜそば、創作系ラーメンなどの新しいスタイルも次々と導入され、訪れるたびに新たな発見があるラーメンの街といえるでしょう。
赤坂は、まさに大人の街にふさわしい、多彩で洗練されたラーメン文化が根付くエリアです。
入鹿TOKYO 六本木

赤坂見附にある「入鹿TOKYO 六本木」は、2021年10月10日にオープンした人気のラーメン店です。東京・東久留米の1号店を受け継ぐ形で誕生した六本木店は、“第二章”とも称される進化版として注目を集めています。
店内は「NEO和風モダン」をテーマにしており、カウンター8席+奥に数席のテーブルを擁する落ち着いた空間。天井からの照明や特注の丼・有田焼の器、陶器製の蓮華など、細部にまでこだわりが感じられます。BGMはジャズ、アクリル仕切りには“イルカ”の絵が施されるなど遊び心もあります。

店主は「麺屋一燈」「凪」「AFURI」出身の実力派で、その技術をもとに、鶏(名古屋コーチンほか)、豚(鹿児島黒豚)、海老(伊勢海老)、貝(ムール貝)という四重奏の出汁、いわゆる“カルテットスープ”を完成させました。
それぞれを別々に炊いて合わせる手法は業界でも稀な丁寧さで、ひと口めから深い旨味が立ち上がり、飲み進めるにつれてその層が香りとともに変化していくのが魅力です。
メニューの主柱は「柚子塩らぁ麺」「ポルチーニ醤油らぁ麺」「塩らぁ麺」「醤油らぁ麺」の4種。特に「ポルチーニ醤油らぁ麺」は、7種類の醤油をブレンドしたタレと、椎茸などのキノコを使った“森の幸ペースト”(ブラックデュクセル)、トリュフの香りを楽しめる味変アイテムがついていて、非常に華やかです。
博多ラーメン 和

赤坂見附の「博多ラーメン和(かず)」は、2014年3月26日に創業し、2025年現在で11年の歴史を持つ中堅ラーメン店です。
開店当初はスタンダードな博多豚骨ラーメンを提供していましたが、近年では“泡系豚骨”へと進化し、都内でも屈指の濃厚かつクリーミーな一杯が評判を呼んでいます。

スープには国産豚骨を大量に使用し、豚骨と水だけを使った100%ピュアな濃厚豚骨スープが自慢です。
独自に「呼び戻し製法」と「取り切り製法」という2つの手法を組み合わせた“ハイブリッド製法”により、骨太でありながら臭みがほぼなく、まろやかで後味の良い味に仕上げられています。このスープは表面に細かい泡を伴って注がれ、見た目にも食欲をそそります。
- 博多ラーメン和
- ラーメン
- 東京都港区赤坂5-1-36 すずふりビル 1F
- 月・火・水・木・金11:00 – 15:00L.O. 14:4518:00 – 22:00L.O. 21:45土11:00 – 15:00L.O. 14:45
- 日曜・祝日
- 1000円〜1999円
希須林 赤坂

希須林 赤坂は、「日常に根ざしたおいしさ」をコンセプトに持つ中華料理の名店で、1980年に創業者・小澤弘之氏が埼玉県杉戸町で始めた「希須林」の流れを汲む担々麺専門店です。
長年にわたり青山や軽井沢など多店舗展開しており、その中でも赤坂店は「低価格でレストランの味を楽しめる」こと、そして本場中華のクオリティをよりカジュアルに楽しめるスタイルで人気を集めています。
店内の雰囲気は、カウンター席とテーブル席を中心に、白を基調としたシンプルで清潔感あふれる内装。カフェのような開放的な雰囲気もあり、女性一人やカップル、同僚どうしなど様々なシーンで利用しやすいです。スタッフはコックコート姿で接客し、ラーメン専門店としては上質な空気感があります。

創業当初からのこだわりは「化学調味料を一切使わない」点にあります。中華料理では旨味を出すために化学調味料が使われることが一般的ですが、希須林では創業以来、素材本来の旨味と丁寧な味つけに徹底してきました。この姿勢は伝統を守りつつ、時代の変化に合わせ進化も続けるという経営ポリシーの象徴です。
赤坂店の看板メニューは担々麺。ゴマの濃厚なコク、しっかりとした辛味と香り高い山椒のバランスが絶妙で、麺によく絡むスープがファンを惹きつけています。また、「排骨担々麺」などのオリジナルメニューも充実し、ランチタイムには近隣のビジネスパーソンを中心に連日賑わいを見せます。
- 希須林赤坂
- ラーメン
- 東京都港区赤坂3-7-9
- 月・火・水・木・金11:00 – 16:0018:00 – 22:00土11:00 – 16:0017:30 – 20:00
- 日・祝日
- 1000円〜1999円
天鳳

「天鳳」は1974年に札幌・すすきのの「ラーメン横丁」で創業された元祖ドラムカンスープのラーメン店です。
1985年に東京・六本木に支店として出店し、以来40年超にわたり濃厚な旭川系豚骨醤油らーめんの伝統を都内で守り続けています。

スープは豚骨に香味野菜や魚介を加え、特注ドラム缶鍋で一気に炊き上げることで、こってりしつつも後味すっきりと飲みやすい濃厚醤油豚骨に仕上がります。表面にはラードの油膜が浮き、独特のとろみとコクがあります
人気の味のスタイル「一三五(いちさんご)」とは、「麺硬め・油多め・味濃いめ」の調整をまとめた呼称で、中毒性の高い一杯として幅広いファンに支持されています。「めんばり」と呼ばれるさらに強めのアレンジもあり、スープの塩気・油・硬さ・全て強調されたジャンクな美味さが話題です。
- 天鳳
- ラーメン
- 東京都港区六本木7-8-5 ロック&ロックビル 1F
- 月・火・水・木11:00 – 22:00金11:00 – 00:00土・祝日11:30 – 21:00日11:30 – 15:00
- 12/31~1/3
- 1000円〜1999円
Ramen 翡翠

Ramen翡翠(ひすい)は、2025年2月8日に東京・赤坂にオープンした注目の新進ラーメン店です。赤坂駅1番出口から徒歩約2分のビル2階に位置し、オープンと同時に話題と行列を呼んでいます。
店主の渡邊亮氏は、フレンチシェフを父に持ち、幼少期より料理に親しんできました。レストランやカフェなどで20年以上の飲食キャリアを積み、ラーメン愛好家歴25年。独学でレシピを研究し、「Ramen Break Beats」など名店での経験も足がかりに、満を持して自身の店を開きました。

翡翠の最大の特徴は、無化調と自家製麺への徹底したこだわりです。スープは黒さつま鶏、押岡地頭鶏、信濃地鶏、名古屋コーチンといった4種の地鶏を厳選し、温度管理を徹底しながらじっくり炊き上げ、添加物やエキスに頼らない「地鶏の旨味だけを活かした純粋なスープ」が生まれます。
メニューは塩ラーメン、醤油ラーメンが柱。ともに素材の良さを最大限引き出す設計で、透明感のあるスープと特注の器も美しい。サイドにはこだわりの卵かけご飯や八丁味噌のお肉ご飯、夜の時間には限定や創作メニューを展開する日もあり、食通を楽しませています。
- Ramen翡翠
- ラーメン
- 東京都港区赤坂3-14-2 ドルミ赤坂 2F
- 火・水・木・金11:30 – 15:00土11:30 – 15:0018:00 – 20:00
- 月・日
- 1000円〜1999円
拉麺 なかご

拉麺なかごは、2018年7月11日にオープンしたラーメン専門店で、赤坂見附駅・赤坂駅から徒歩3分の便利なロケーションにあります。
店構えは白い大きな暖簾と白い提灯が目印で、高級割烹を思わせる端正な外観が特徴的です。

提供するラーメンの最大の特徴は、雑味や臭みを徹底的に排した“透き通った”豚骨スープ。看板メニューは「純粋豚そば」で、醤油・塩・背脂焦がし醤油が主軸となっています。
スープは動物系の旨味がしっかりとありながらも脂っこさや独特の臭みが抑えられており、上品で軽やかな後口が印象的。トッピングにはイクラやキュウリなども使われるなど、伝統と独創性が融合した盛り付けが目を引きます。“端正に整えられた麺線”の美しさも評判で、細やかな仕事ぶりが随所にうかがえます。
- 拉麺なかご
- ラーメン
- 東京都港区赤坂3-16-3 伊勢幸ビル 1F
- 11:00 – 22:30 ★スープがなくなり次第閉店
- 年中無休(年末年始は休業)
- 1000円〜1999円
RAMEN 百舌鳥

RAMEN百舌鳥(もず)は、2022年3月1日にオープンした、赤坂駅直結・赤坂Bizタワー地下1階に位置する人気ラーメン/つけ麺専門店です。
立地の良さから平日・休日問わず幅広い層が訪れ、早くもこのエリアを代表する一軒として認知されています。
和の出汁文化と現代ラーメンのトレンドを融合させた一杯を、赤坂らしいスマートな空間で味わえる、注目度の高い実力店です。

最大の特徴は、和食のエッセンスを活かしたクリアで奥深い出汁感のスープと、個性ある自家製麺。スープは鰹の枯節や煮干し、昆布など厳選した乾物でじっくり取った和風出汁に、鶏ガラを合わせた“澄んだダブルスープ”がベース。
主力の醤油ラーメンには生醤油をリキュールや赤ワインで仕上げており、芳醇な香りとコク、奥行きある味わいが魅力です。塩ラーメンは数種類の塩や白醤油、さらに白ワインビネガーや柑橘の爽やかな酸味が加わり、上品でキレのある風味が楽しめます。
- RAMEN百舌鳥
- ラーメン
- 東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー B1F
- 11:00 – 23:00L.O. 22:30
- 食べログに記載なし
- 1000円〜1999円
赤坂麺処 友

赤坂麺処 友(とも)は、2012年5月に東京都港区赤坂で誕生したラーメン店で、赤坂エリアを代表する人気店のひとつです。
場所は赤坂駅や溜池山王駅から徒歩5〜6分、赤坂通り沿いのオレンジビル1階に店を構えています。
“赤坂で一番のラーメン店”との呼び声も高く、食べログなどのランキングでもしばしば首位を獲得。メディアやSNSで話題となり、ビジネスマンや地元民だけでなくラーメン好きも広域から集まる名店です。

この店の最大の特徴は、“あご出汁”と“鶏白湯”の2本柱のラーメンを主軸に据えている点です。看板メニューの「芳醇あごだし醤油らーめん」は、上品な甘みと深いコクを持つ焼きあご(トビウオ)と真昆布を贅沢に使用した魚介スープに、豚骨や鶏などを合わせた動物系清湯の芳醇Wスープを実現。
もう一つの柱「濃厚鶏塩らーめん」は、九州産の鶏ガラと昆布をとろみが出るまで炊き込んだ白湯スープで、まろやかで優しい味わいが特長です。それぞれ異なった味の“味変小鉢”が無料で付き、途中で入れて味の変化を楽しむ趣向もユニークです。
- 赤坂麺処友
- ラーメン
- 東京都港区赤坂2-13-13 オレンジビル 1F
- 月・火・水・木・金11:00 – 23:00土・日・祝日11:00 – 21:00
- 食べログに記載なし
- 1000円〜1999円
左とう

赤坂にある「左とう」は、2025年3月10日にオープンした新しいラーメン居酒屋です。店主の石川さんは、大学卒業後約15年間サラリーマンとして働いた後、もともと関心のあった飲食業で独立を果たしました。
開業にあたっては横浜の有名店「丿貫(へちかん)」で9カ月ほど修業し、2024年8月には新橋の居酒屋でランチタイムのみ間借り営業をスタート。その後、赤坂で物件が見つかり、念願の実店舗を開業しています。
この店の大きな特徴は「日本酒に合うラーメン」です。居酒屋らしく日本酒は店主自身が厳選した全国各地の銘柄が並び、山口の「雁木」や山形の「朝日鷹」、東京の「多満自慢」などが提供されています。
店内は約43平方メートルで、カウンター5席と小ぢんまりしたテーブル席を合わせて全13席。落ち着いた和風の内装で、ランチタイムは一人客やビジネスマン、夜は日本酒好きの常連客が多く集まります。

主力メニューは、「牡蠣蕎麦」(牡蠣そば)で、牡蠣と煮干しを無化調で合わせた清湯ベースのスープが特徴です。牡蠣のミルキーな旨味が強く、煮干しの香ばしさも融合したバランスの良い味わい。スープの油感は控えめで、じんわりとした濃厚さと軽やかさが共存しています。
この他、和え玉(特製の油そばのようなサイドメニュー)や、限定ラーメンも定期的に登場します。季節ごとに趣向を凝らしたメニューも用意し、日本酒とのペアリング体験ができる点が他店にはない魅力です。
- 左とう
- ラーメン
- 東京都港区赤坂3-21-8 高和赤坂ビル 1F
- 月・水・金11:00 – 15:00L.O. 14:3018:00 – 22:00火・木11:00 – 15:00L.O. 14:30
- 土・日・祝日
- 1000円〜1999円
赤坂一点張

赤坂にある「赤坂一点張」は、昭和46年(1971年)創業の老舗ラーメン店で、2025年現在で50年以上の歴史を誇ります。
赤坂見附駅や赤坂駅、永田町駅から徒歩数分のエスプラナード赤坂通り沿いに位置し、その立地の良さと長い歴史から近隣のビジネスパーソンや地元住民、観光客まで幅広い客層に支持されています。

特徴の中心は味噌ラーメンで、看板となる一杯は「北海味噌」と「京味噌」という異なる個性を持つ2種の味噌を独自にブレンド。鶏ガラ・豚骨ベースと魚介ダシを合わせたスープは、力強いコクと厚みがありつつも、まろやかな口当たりが特徴です。やや太めのちぢれ麺はもちもち感があり、スープとの絡みも抜群で 半熟の味玉やチャーシュー、たっぷりの炒め野菜がボリューム感と満足度を高めています。スープの旨味と濃厚さは一度食べるとクセになると評判です。
サイドメニューに力を入れているのも同店の特色で、自家製餃子は月に5万個を売り上げる人気商品。焼き目はカリッと、中は肉汁たっぷりの仕上がりです。さらに、多くのラーメンファンが注目するのが「炒飯」。厨房で豪快に鍋を振る音が店内に響き、絶妙なオイリーさと粒立ちの良い食感、香ばしさがやみつきになります。炒飯は小・中・大の盛りから選ぶことができ、ラーメンとのセットを楽しむ常連も多いです。