ブログには常に1000軒前後のレビュー記事がアップされ、埼玉や東京などの関東地方を中心に年数回の旅行などで全国各地を年間200軒ほど食べ歩いています。
関東在住ですが旅行好きということもあって、地方の飲食店さんにも足を運ぶのが一番の楽しみです。
飲食店さんの魅力を少しでも多く発信・共有できればと思いますので、気が向いた時にでも訪問お待ちしております。
駿河屋 成田名代うなぎ屋は、江戸時代創業と伝えられる成田山門前町屈指の老舗。
参道沿いに構える建物は長い年月を感じさせ、行列ができる光景も日常の一部となっている。参拝文化とともに歴史を刻んできた、門前町らしい風情あふれる一軒だ。
成田山参拝のついでに美味しい鰻が食べたい人にオススメ
席数は80席と広めなので一人でも気になりません
参道1、2を争う人気店なので混雑は必須
鰻重だけでなく白焼きや一品料理も美味しい

参道沿いに構える堂々とした外観は、門前町の景色に自然と溶け込みながらも存在感がある。
昼どきには行列ができ、暖簾の奥から漂う炭火と鰻の香ばしい匂いが食欲を強く刺激する。老舗らしい落ち着きと、期待感を高める活気が同居した佇まいだ。

店先では鰻を捌き、炭火で焼き上げていく様子を間近で見ることができる。
成田山参道では、こうした光景が風物詩のようになっている。

熟練の職人による手捌きを目の前で眺められるのは貴重な体験で、調理の臨場感を存分に味わえる。
順番を待つ間、炭火とタレの香ばしい香りに包まれながら食欲が高まり、自然と体が鰻を欲していく。

1階はテーブル席、2階は畳敷きで靴を脱いで上がるテーブル席の大広間となっています。
窓からは成田山参道を眼下に望むことができ、喧騒から少し距離を置いた穏やかな空気が流れています。
食べログに記載されている席数は80席で、成田山の飲食店の中でも比較的大箱の部類に入ります。

鰻は「うな重」と「特上」の2種類が用意されているが、鰻そのものは同じで、ボリュームの違いだけとなっている。
白焼きや蒲焼きなどの単品メニューもあり、うな重には肝吸いがセットで付いてくるのも嬉しいポイントだ。

一品料理には「川海老唐揚げ」や「鯉のあらい」など千葉らしい料理とともに、蕎麦屋のような「焼き鳥」や「出汁巻き玉子」などもあり、どれも見逃せない。

川魚が有名な千葉で、ぜひとも食べてほしい一品がこの川海老唐揚げだ。
川海老は小ぶりながらサラッと揚げられており、殻ごとサクッと噛むと、ほのかな苦味と甘みが口いっぱいに広がる。

鰻一匹分が使われた白焼は、醤油、わさび、練り梅で楽しむことができる。
以前訪れた際には練り梅はなかったのだが、白焼にここまで合うとは思わず、新たな発見だった。

皮目の香ばしさと、ふっくらとした身のやわらかさ。
口に入れた瞬間、溶けるようにほどけていく食感に、うな重とはまた違った鰻の魅力を感じる。

蓋を開けた瞬間、タレの香ばしい香りが立ちのぼり、食欲を強く刺激してくれます。
うな重には肝吸いとお新香が最初から付いており、一品でも満足感のある定食スタイルで楽しめます。

お新香は胡瓜・人参・大根の3種で構成され、浅漬けらしい軽やかな漬かり具合。
パリポリとした食感を残しつつ、塩味も程よく、鰻の濃厚さを邪魔せず自然に寄り添ってくれます。

肝吸いには真ん丸のお麩が浮かび、主役の肝も存在感のある大ぶりサイズ。
薄味でありながら、和食らしい滋味がじんわりと広がり、胃にすっと染み渡る一杯です。

メインの鰻は、艶やかな蒲焼が重箱いっぱいに敷き詰められ、見た目からして存在感十分。箸を入れると身はふっくらと柔らかい。
タレは下総醤油と三河の白九重味醂、氷砂糖を合わせて仕立てられ、甘さを抑えつつもコクとキレを両立した味わい。そこへ備長炭焼きならではの香ばしさが重なり、鰻の旨味を一層引き立てています。
ご飯との一体感も高く、食べ進めても重さを感じさせず、最後のひと口まで満足感の続く仕上がりです。
成田山新勝寺の参道には数多くの鰻屋が並びますが、その中でもひときわ長い行列を作っているのが駿河屋です。
個人的にも10年以上通い続けていますが、味の安定感と居心地の良さは今も変わらず、安心して足を運べる一軒だと感じています。
成田山への参拝ついでに、年に一度の楽しみとして立ち寄れば、きっと記憶に残るうな重に出会えるはずです。