外観
JR中央本線・小海線の小淵沢駅から徒歩4〜5分の旧街道のような道沿いにあります。
立派な日本家屋で、中に入る前から雰囲気バツグンです。
駐車場
専用の駐車場が店舗横に5台ほど置け、50mほど離れた月極駐車場の一部に10台ほど置くことができます。
店内
外観の雰囲気そのままに、古い箪笥などノスタルジックで落ち着いた雰囲気があります。
店内の家具は北欧のアンティーク家具で統一され、漆黒の色がキレイです。
メニュー
食事のメインは4種類ほどあり、白焼きと蒲焼きがいっしょになったものなどもあります。
一般的な鰻重としては、熟成重箱という料理があります。
サイドメニューもあり、鰻を使った料理が楽しめます。
アルコール類がかなり充実していて、店内には専用のワインセラーもあり、ワインリストもしっかりとしていました。
熟成肝煮
鰻の肝とお豆腐が入っていて、お酒のおつまみにもなりそうな料理です。
タレはあんかけで、かなり濃いめの味付けです。
肝は数種類の部位をつかっているようで、食感は新鮮さを感じるプリプリとしています。
熟成の鰻茶碗蒸し
茶碗蒸しの中に鰻が入っていて、鰻料理の中でも好きな一品です。
具材には、銀杏やシイタケなどが入っています。
茶碗蒸し自体は、食感はゆるめな感じに薄めの味付けで、食べやすかったです。
中に入っている鰻は、白焼きのような感じで、ホロホロの食感です。
熟成重箱
一般的な重箱とは違い、長細い箱に入った鰻が非常に特徴的です。
熟成重箱には、お新香とお吸い物が付いてきます。
お新香は胡瓜、人参、大根です。
浅漬けらしく、味付けはシンプルな薄味で食べやすいです。
通常のお吸い物に追加料金で、肝吸いに変更しました。
中に入った肝は小さめですが、肝煮同様にプリッとした食感です。
味は薄い味付けで、鰻を食べた後に良い塩梅でした。
鰻は3度漬けで、蒸しを入れた関東風に焼かれたものだそうで、鰻は4等分されていて、ちょうど一匹ほどのボリュームです。
かなり濃いめの味付けで、昔ながらの蒲焼きという印象です。
追い出汁
重箱に追加料金で、追い出汁を付けることができます。
追い出汁とは、出汁、薬味がセットになっています。
4等分なっている鰻の1つをご飯とともに、お茶碗にうつして出汁と薬味をかけて作ります。
ひつまぶしのような感じで、鰻を違った味で楽しむことができます。
出汁と鰻のタレと合わさって良い感じの味付け具合な感じです。
鰻が出汁につかり、水分を吸収して戻ったような感じで、鰻らしいフワフワの食感になりました。
あとがき
雰囲気ある建物は1927年に作られたもので、もともとは同じ店名で菓子屋を営んでいたが、戦争によって廃業。1996年に鰻屋として再スタートされたそうです。
全体的な料理の印象としては、薄いという感じです。薄いというのは味ではなく、深みを感じる部分が少なかったです。茶碗蒸しにしても、肝煮にしても、重箱にしてもです。三度漬けで熟成がウリとのことですが、味が濃すぎるので、ひつまぶし風にして丁度いい具合でした。
味は好みの問題かも知れませんが、案内されたカウンターから中庭を見て、小淵沢の雰囲気のいい店内で食べる鰻は、きっと味が違うものなのでしょう。