トーキョーニューミクスチャーヌードル 八咫烏 CHIKARABO(2023年6月28日〜7月3日)
2016年に九段下で開業した大人気店が、2022年9月に水道橋に移転し、新たにリニューアルした「トーキョーニューミクスチャーヌードル 八咫烏 CHIKARABO」さんです。
お肉ごはん
赤身が残るレア感のあるチャーシューに、タレがかかっている肉ごはんです。
ガーリックバターのような洋食感があり、まろやかなクリームのようで、ご飯にも良く合います。
チャーシューも非常に柔らかく、ラーメンに入っているチャーシューよりも食感がレアに近く美味しいです。
特製山椒醤油ラーメン
丼ぶりの周囲が緑色でけっこうグロテスクな色合いです。
特製は通常のラーメンにワンタン、味玉が追加トッピングされています。
ラーメンには、ネギ、三つ葉、紅心大根がのせてあり、スープなどのアクセントとして良い感じです。
数種類の野菜なので、複雑にシャキシャキとした食感も良いです。
メンマは小さく切られていて、味付けも控えめな印象です。
流行りの柔らかめではなく、むしろ懐かしい感じのメンマです。
玉子自体は小さいサイズですが、黄身の色味が強めで味も濃くて美味しいです。
ワンタンは非常に皮が薄めで、焼売のような感じで餡が包まれています。
餡はイベリコ豚と地鶏ナンコツのシソが入っていて、香り、食感ともに良い感じです。
醤油ベースのスープに、自家製の山椒オイルが追加されています。
緑色のゴロテスクな見た目とは違って、山椒の香りが非常に立っていて風味が良いです。
醤油ラーメン
かなり濃い色のスープに、大きめなチャーシュー、整った麺で見た目がキレイです。
チャーシューは薄く切られていますが、かなり大きいサイズなので、満足度はあります。
三元豚肩ロースのチャーシューはレア感がありつつ、スープの熱でじょじょに食感の変化を楽しむこともできます。
麺は全粒粉入りの細ストレート麺です。
口の中で心地よく解れ、蕎麦のような感覚に近く、スープとの絡みも良いです。
ラーメンWalkerキッチンのためだけにブレンドした芳醇な醤油ダレスープです。
材料には鯖節、鰹の本枯れ節をベースにしていますが、魚らしさはそれほど感じず、昆布、干し椎茸の旨味が強いです。
百麺(2023年6月21日〜26日)
東京の世田谷本店、中目黒店、中山道店の3店舗を構え、約100種類の麺とスープから、最高の組み合わせを選んだ一杯、それが宮田朋幸店主率いる「百麺」です。
豚骨醤油スペシャル
通常のラーメンに、角煮・ネギ・海苔4枚・味玉が追加でトッピングされています。
海苔、ほうれん草、豚骨醤油と、横浜家系ラーメンの特徴を持つラーメンです。
これでもかと思うくらいに4枚添えられた海苔です。
家系ラーメンの特徴でもありますし、ご飯と食べたり、スープに溶かしたりと、いろいろな使い方ができます。
葱、メンマ、ほうれん草、味玉です。
メンマは濃いめのラーメンにおいて、味付けや見た目は大人しい印象を受けますが、きっと全体的なバランス感なのでしょう。
ほうれん草は、色と味からほうれん草と分かりますが、長めに熱がかけられ、溶ろけ出したような食感が新鮮です。
味玉は、しっかり目の味付けで、黄身まで美味しかったです。
ラーメンで一番目立っていたのが、器から飛び出しているチャーシューです。
お肉はラーメンWalkerキッチンだけの特別提供で、ブランド豚のやまと豚の肩ロースを使っているそうです。
薄めに切られていますが、肉の旨味はしっかりと伝わりますし、解けるような食感も美味しいです。
拳くらいの大きさがある、ものすごい見た目のインパクトがある角煮です。
見た目は濃いめの茶色で味付けも濃そうですが、食べてみると意外にも、八角が使われているのか、中華系のような独特な味付けが美味しいです。
食感は時間を掛けて煮込まれているのか、非常にトロトロで、ラーメンにもご飯にも非常に合いました。
麺は注文時に、太麺と細麺を選ぶことができましたが、家系ラーメンと分かれば太麺1択です。
太さは中太くらいの、ほぼストレート麺で、2種の小麦をブレンドしたオリジナル麺です。
モチモチ・プリプリとした食感が良く、強めのスープにも負けることがありません。
ラーメンが運ばれて来るなり、強烈な豚骨臭が漂ってきます。
かなり濃厚そうな見た目、濃いめの茶色で、舌に絡むようなトロみがあります。
飲んでみると、良い意味で想像を裏切られ、豚骨の甘みと醤油のバランスが良く、濃すぎない設定に非常に食べやすさを感じます。
熊本ラーメン黒亭(2023年6月14日〜19日)
熊本県の熊本市にあり、1957年創業で、熊本のみならず「豚骨ラーメン」を代表するお店としても有名な大行列店「黒亭」さんです。
チャーシューメン
ラーメンとチャーシューメンでの提供だったので、迷わずチャーシューメンをセレクトです。
見た感じの具材は、味玉、キクラゲ、チャーシュー、ネギ、海苔といった感じです。
味玉は半身2個で1玉分をつかっています。
黄身もしっかり濃いめで。白身の表面はしっかりと味がついているので茶色に変わっています。
味玉は味付けしっかりめで、ライスと高菜のセットを注文しなかったことに後悔しました。
豚骨ラーメン定番のキクラゲと有明海産の海苔です。
見えているのはそれほど多くはありませんが、スープの中から3倍くらい出てきました。
やはり豚骨ラーメンにはこのシコシコとした食感が良く合います。
チャーシューの見た目は、博多の豚骨ラーメンで良く見るような薄めのチャーシューのようです。
チャーシューは豚肩ロースをつかっていて、実際はかなり分厚く切られています。
もっちりとした食感はロースの旨味を存分に感じられ、非常に美味しいです。
麺は中太ストレート麺です。
豚骨ラーメンだともう少し細いのですが、強めのスープを持つ熊本ラーメンには、やはりこの中太麺がバランス的にも良く合います。
バリカタの固さ調整もしっかりと受けて頂けましたが、替玉がないのが非常に残念でした。
スープは茶色に近いような色合いで、黒い粒のようなものは、熊本ラーメンの特徴でもある焦がしニンニクの黒マー油です。
豚骨ベースの甘みがありつつも、マー油と醤油でパンチある味が非常に美味しいです。
豚骨の旨味もしっかりと溶け出しているので、見た目以上に濃さは感じません。
2022年に本店にお伺いして、ラーメンを食べているので、約1年振りに食べさせて頂きます。
実際に本店にお邪魔した際の記事のリンク貼っておきます。
鶯屋(2023年6月7日〜12日)
2021年に東京の祖師ヶ谷大蔵にお店をかまえ、スタッフには和食や洋食出身者の凄腕が揃う鶯屋さんです。
都内の大行列店「八咫烏」の居山勢店主も味作りを監修しているそうです。
鶯屋さんの最新情報は公式Twitterにて発信されています。
ローストポーク丼(わさびクリームのせ)
ローストポークは、ラーメンにものせられていたので、変わらず美味しいです。
タレも全然くどくないので、クラムチャウダー・ラーメンの後でも、美味しく頂けました。
ローストポークにかかっているクリーム状のが、わさびクリームです。
けっこうしっかりと辛味がありますが、良いお肉には、わさびは本当に良く合います。
I・S・O鮑のりしお(クラムチャウダーバージョン)
ラーメンが運ばれて来るなり、見たこともない感じに、ついつい声を上げてしまいました。
名前がクラムチャウダーだけあり、見た目からはラーメンを想像するのが難しいです。
とにかく、ラーメンの中央にそびえ立ち、15cmほどあるトッピングの山が、目立ちますし、異様な印象さえ持ちました。
1つ1つ紐解いていくと、上から葱、チャーシュー。アワビの肝バター和え、メンマ、チャーシュー、麺と、じつに5段階のピラミッド状に形成されて、横から構造を眺めると「山車」のようです。
表面にある、豚モモチャーシューはローストポークなので、赤身を残した見た目に、シットリとした感じがとても美味しいです。
豚モモチャーシューも、食感は非常に柔らかく、スープとの違和感がありません。
どちらも薄めに切られているので、全体的な印象として重みを感じないバランス感が良かったです。
メンマは太く厚めに切られているので、強めの主張感があります。
味は意外にもというか、正統派醤油ラーメンに合いそうな、甘めで懐かしい感じです。
トッピングの中心にあるのが、鮑の肝バター和えです。
箸で持つと、かなり固めなのですが、実際口にするとコリコリとした、食感が美味しく、旨味の塊でした。
バターがスープにじょじょに溶けていくので、最初の味よりも深みがじょじょに増していく感じでした。
麺は全粒粉入りの細ストレート麺で、十割蕎麦のように歯切れが良いです。
洋風なスープに合うのかと思いきや、パスタのような感覚もありつつ、美味しかったです。
スープはハマグリやあさり、昆布、鰹の一番出汁に、牛乳と生クリームを加えているそうです。
表面には、自家製のりしおオイルがかけられおり、磯の風味があります。
和、洋、中と、さまざまな料理の技法と味がミックスされ、一見ラーメン感がないのですが、食べ終えた時にはしっかりとラーメンなのが好きでした。
拳ラーメン(2023年6月1日〜5日)
京都の下京区にあり、ミシュラン・ビブグルマンにも掲載されたことがあり、京都の食材にこだわったラーメンを提供されている、山内健吾店主率いる拳ラーメンさんをご紹介します。
拳ラーメンさんの最新情報は、公式のTwitterでも見ることができます。
九条ねぎご飯
京都のお店ということで、九条葱をつかったご飯で、葱は生を輪切りにしたものと、煮詰めたもの2種類をつかいわけています。
柔らかく煮詰めた葱は、ご飯に良く合う味付けで、一味唐辛子がアクセントになっていました。
せっかくならば、昆布出汁で炊かれたご飯や、出汁茶漬けだったら、葱の旨味がもっと表現できたような気がしました。
特製 京鴨とノドグロの煮干しそば
昆布の冷やしラーメンと、温かいノドグロと悩んで、温かいラーメンを注文しました。
特製は、別皿で追加トッピングが付いてきます。
チャーシュー2枚、味玉1個、九条葱が追加されているので、かなりボリューム感が増されています。
ラーメンに入れて追加トッピングでも良いのですが、そのままでも十分美味しく頂きました。
ラーメンに添えられているのは、九条葱、赤玉葱、ペリーラ、メンマ、味玉です。
味玉は旨味が凝縮されたような美味しさで、黄身などにもしっかり美味しさがありました。
メンマはかなり柔らかく、スープとの違いによるアクセントが良かったです。
紫玉葱自体の味が美味しく、甘さとシャキシャキとした食感が、食べていて気持ち良かったです。
一番の特徴は、とにかくスープからの香りが心地良く感じました。
実際のラーメンは、画像よりもっと透明感がある印象でした。
チャーシューは、豚肩ロースのチャーシューと、鶏むね肉のチャーシューの2種類です。
ロースは赤身が残っていて、生肉のように溶け込むような食感と味が美味しかったです。
むね肉には、ほのかに燻されたような香りが付いているような気がしました。
麺は京都の老舗製麺所「麺屋棣鄂」謹製の中細ストレート麺だそうです。
表面がコーティングされたような、滑らかな口当たりが非常に美味しかったです。
食感も柔らか過ぎず、モッチリとしているので、喉まで抵抗無くスルッと入る感覚でした。
最初は、かなり薄く感じたので、「ラーメンとして成立するのか?」と、心配しましたが、出汁感とともに、コクのある深みもしっかり感じることができました。
スープは京鴨とノドグロをベースにしているそうで、麺をすすりながらも、出汁感たっぷりの香りに包まれます。
ラーメンといっしょに、味変として、柚子ビネガーが付いてきます。
味変自体好きではないのですが、柚子と酢の味が気になったので、使ってみました。
少量しか入れませんでしたが、サッパリ感が増しつつ、上品さが出たようで好きでした。