外観
深谷市街から東松山方面に向かう県道47号(深谷東松山線)沿いにあります。
店舗は平屋でそれほど目立ちませんが、大きな看板に「うどん」とあるので、遠くからでもわかりやすいです。
郊外にあるお店のため、最寄り駅の秩父鉄道秩父本線の大麻生駅から約4km、徒歩の場合は約1時間掛かります。
駐車場
郊外にあるお店のため、駐車場が完備してあります。
入口は狭めですが、かなり奥まで駐車場があり、およそ20台くらいは置けるそうです。
営業時間が短いお店のため、ランチタイムは常に満車となっていますが、回転はかなり早いです。
店内
扉を開けて入店すると、田舎の食堂感があり、ホッとする感じと懐かしい感じを味わえます。
店内では、3〜4人のおばちゃんが元気に注文を受けたり、配膳していました。
席はテーブル席、小上がりの座敷席など全23席です。
メニュー
うどんはつけ汁のうどんと、汁をかけるうどんがあります。
つけ汁は基本温かかったり冷たいものなど、料理によって違うので、注文時に確認すると良いでしょう。
テーブルや壁には季節限定のうどんが貼られています。
「本日の天ぷら」として、天ぷらは日によって替わるようで数種類が書かれ、全て均一料金となっています。
時間帯によっては売り切れてしまうので、天ぷら好きな方はお早めの入店を。
舞茸天
天ぷらは横に広がったような独特の形状のもので、揚げ立てで提供されます。
地元の食材がつかわれているのか、舞茸の風味が良いです。
かき揚げ天
かき揚げも舞茸同様に平べったい形をしています。
具材は玉葱をメインに桜海老なども入り、甘みと香りが良いです。
衣は薄めですが、ビックリするくらいカリカリの食感ですが、火が入り過ぎているわけでもなく、食材の火入りも良いです。
とり天うどん
夏時期にお邪魔したので、夏季限定のとり天うどんがありました。
たっぷりのネギに白胡麻、辛味のある大根おろしと鶏天が入っています。
鶏天はカリカリ食感ですが、脂身の少ない胸肉がつかわれていますが、ちゃんとジューシーさがあります。
生姜と醤油で下味が付けられているので、普通に唐揚げとして美味しいです。
肉ねぎ
武蔵野うどんに近いようなシンプルなうどんで、薬味には刻みネギ、生姜、小さな油揚げが付いてきます。
豚肉とネギがたっぷりと入ったつけ汁です。
ネギは薄く斜めに幅広く切られ、深谷が近いこともあって、甘みがあって汁に合わさると良い味です。
豚肉はロースがつかわれているようで、柔らかい食感で旨味をしっかりと感じられます。
うどんは並盛でお願いしました。
注文時に「何gですか?」と聞きましたが、「男性ならペロリよ」と可愛らしい返答が。
茹で後で、おおよそ300gくらいなので満足度は高めです。
うどんは店内の麺打ち場で打たれる自家製麺です。
中太から太めほどで、表面はツルッとした感じで、色合いは真っ白に近いです。
塩気がしっかりとありつつ、小麦の甘さがグッと感じられ、麺そのままにしっかりと味があって美味しいです。
断面に歯を入れると、表面の柔らかさと芯のコシがあり、噛みごたえがありつつ、噛み疲れしないうどんになっています。
あとがき
千代屋さんの正式な創業年代は分からないものの、開業から20年以上は経っているようで、熊谷周辺に店舗を構える「元祖田舎っぺうどん」さんの系列店のようです。
店内も田舎食堂のような安心感と、懐かしい雰囲気がとても落ち着きます。
揚げ立てでビックリするくらいにカリカリの天ぷらも油っぽさも無く火入りも良いですし、うどんも食感、味ともに良く、つけ汁にしてもしっかりと飲めるような美味しい味でした。
駅から遠く、営業時間も短い困難店ですが、是非ともうどん好きに食べて欲しい一杯でした。