DELI&DISH
東京メトロ丸ノ内線の後楽園駅から徒歩2〜3分。東京ドームに併設されたラクーアにあるグルメタウン「DELI&DISH」内にあります。
ほとんどがデパ地下にあるような持ち帰りデリですが、レストランも数軒が入っています。
フレンチヌードルファクトリーさんは、奥まった場所に店舗を構えています。
外観からはレストランというよりも、カフェのような感じです。
店内
店内は白とグレイで統一されデザインされた感じがオシャレです。
席はカウンター7席、長テーブルなどテーブル席が18席の全25席です。
時間帯にもよると思いますが、女性のお客さんが比較的多かったのが印象的でした。
メニュー
ラーメンは基本となる味はオマール海老ラーメン1種類ですが、カルボナーラや胡麻、トリュフなどバリエーションがあります。
それぞれの味には、ノーマル、パクチー、デラックス(レアチャーシュー・ラビオリ・味玉)の3段階のバリエーションがあります。
お店のオススメとしては、ラーメンを食べ終わった後、リゾットにして〆るセットもありました。
サイドメニューがかなり豪華で、鶏のレバーペーストやキッシュなど、本格フレンチを手軽に楽しむことができます。
元フレンチシェフだけあって、フランス料理のバリエーションも楽しめそうです。
鶏レバーペースト
ここだけ切り取れば、ラーメン屋さんというよりも、フランス料理店という感じです。
レバーペーストにはバゲットが2枚付いてくるので、前菜としては十分です。
バゲットにのせて、食べると美味しさがこみ上げてきます。
非常に滑らかなレバーペーストには凝縮された旨味があり、ピンクペッパーやブラックペッパーがアクセントにしっかりと効いています。
トリッパのトマト煮
ル・クルーゼのココットに入って、熱々の状態で運ばれてきました。
トリッパは日本流に言うと、ギアラやミノ、ハチノスなど、俗に言うホルモンと呼ばれる部位です。
臭みの強い部位ですが、しっかりと臭みも取り除かれ、お肉に柔らかさもあるので、下処理もしっかり施されています。
トマトの酸味が強く気になりましたが、ワインといっしょにオシャレに食べたい一品です。
元祖オマール海老ラーメン
海老のラーメンは聞いたことがありますが、オマール海老をつかったラーメンはきっと元祖なのでしょう。
ラーメン感はあるものの、見た目のオシャレさがどうしても光ってしまっているラーメンです。
ラーメンにのっているのは、ミニトマト、小松菜、刻み玉葱、レアチャーシュー、バゲットです。
彩りのバランス感まで考えられているので、キレイな印象の盛り付けです。
レアチャーシューはシットリとした食感に、味付けはほのかな塩気が効いています。
麺は中太の平打ち麺がつかわれています。
モッチリとした食感で、しっかりとしたコシの強さもあって、麺そのものの美味しさがあります。
美味しい平打ち麺なのですが、スープとの絡みもありパスタ的な感覚をどうしても思い浮かべてしまいます。
オマール海老100%で抽出されたラーメンスープは、海老の風味が凝縮されています。
旨味、香り、濃厚さはありつつ、マイルドな味付けでグッと美味しさを感じることができます。
麺でオマール海老のスープを楽しんだ後は、バゲットに付けられたサワークリームを溶かしていきます。
濃厚さの中に、さらに旨味が上手に溶け込み、違った一面を見せてくれます。
スープが染み込んだバゲットも、ラーメンのアクセント、最後の〆のようで面白かったです。
あとがき
フレンチヌードルファクトリーは2023年にラクーアに1号店としてオープンしました。店主のMASAさんは東京京橋にあるフレンチの名店「シェ・イノ」さんで修行された後、独立、オープンされました。
ラーメン店での修行経験はないとのことですが、素材や味付けなど端々からは、こだわり感と正統派フレンチの美味しさを感じられます。
ラクーア内の店舗ということで、シチュエーションがイマイチだったのですが、もしこのお店が田舎の高原とか、都内の飲み屋街にあったら、お酒の後や2軒目として利用すると印象はもっと楽しいお店なのでしょう。東京神田にある2号店「海老丸らーめん」の評価が高いのも納得です。
フレンチとラーメンの融合。ラーメン好きもフレンチ好きも一度は試してみる価値はありました。