外観
お店は西武新宿線、JR山手線の高田馬場駅より10分ほど新目白通りに出て、早稲田方面に向かった途中にあります。
たまたま近くまで来たので、せっかくなのでと初来店してみました。仕事の都合で11:10くらいに到着するも、すでに先客あり。開店間際には平日にも関わらず20人ほどが列をなしてました。 ※ちなみに開店は11:30です。
店内
外観は割烹料亭風な店構えなのに、店内は小料理居酒屋風でカウンター9席と小上がりにある4人掛けテーブル2組で20人も入れば満席になってしまいお店としては一般的な広さでしょう。
店員さんは、メインの初老の男性、キャベツを盛る調理補助のおばさん、配膳と注文のおばさんの3名のみです。やはりランチタイムは忙しいのだろうとチャキチャキと良く働いています。
メニュー
初来店の人気店では、常連さんが多いこともよくあるので、ワタシのような初来店はメニューを決めるのも困ります。
悩んだあげく、ヒレはそもそも好みではないので、特と普通の間をとって「上ロースかつ定食 1550円」を注文するこにしました。
とんかつの食べ方
料理が来るまでにカウンターチェックをしていると、「とんかつの食べ方」的なお知らせを発見!! 読むと、「まずは何も付けずに、そして塩、黒コショー」と書いてあります。
好きに食べさせて欲しいのに、面倒くさい店だなぁと思いつつ、カウンターを見ると調味料が何種類もあります。
とんかつ定番の辛子やウスターソース(自家製で辛め)、塩は2種類、醤油、胡椒、辛子までもある準備の入れようには驚かされました。
すり胡麻
しばらくすると、配膳係のおばちゃんが白ゴマとすり鉢が運ばれて来たので、周囲を伺いながら擦りはじめるとゴマの香りが広がります。
カウンターのお客さんが一斉に黙々とゴマをする姿は少し不気味です。
カキフライ
ランチは定食のみですが、ディナーでお邪魔しましたので、他のフライも頼んでみようかと。
「カキフライ 500円」です。揚げはとんかつ同様にサクッとしたパン粉の食感と味に感動!
牡蠣は身は小振りでしたが、味は最高!!!特に肝の感じとレアに近いような火の入り方は絶妙です。
上ロースカツ定食
そしてロースカツの登場です!!
見た目は普通のとんかつとそれほど変わらなそうですが、パン粉が白くキツネ色感があまりないです。(食通の知人によるとパン粉も自家製だそうです)
肉の量としては200gほどでそれほど多くはないです。
定食に付いてくるお新香です。
野沢菜のお新香ですが味は上品で薄くもなく濃くもなくいい塩梅です。
お味噌汁ですが、しじみ、わかめ、豚汁の3種類から選べると急に言われて動揺しましたが、しじみの味噌汁を注文しました。
とんかつ屋さんにありがちな赤だしかと思いきや、ごくごく一般的な味噌汁です。先ほどのお新香同様に味の仕上がりはいい感じです。
肉の断面はほんのりピンク色で、脂身が多めのお肉です。もちろん、お肉も衣もお箸で簡単に切れてしまいました。
まずは何も付けずにひと口・・・。美味い!!というか次元が違う・・・。
衣のサクサク感とか肉の甘味とかを通り越してしまって、とんかつを食べているという感覚がありません。
例えるなら、上品な洋風菓子とでも言えばいいのでしょうか。口に入れた途端にとろけて消える様は大トロでもなく、ステーキでもなく、言葉にするのが難しいです。
大食いのワタシにとって200gのお肉は小腹程度ですが、上品で繊細な味を堪能するのに30分程掛かって食事をしてしまいました。
ここぞと言わんばかりに色んな調味料で試しましたが、どれでも美味しいというか、合ってしまいます!
お皿に残った衣にソースを付けて食べても成立できるレベルです。当然のことながら、食後も胃がもたれるなどということは一切ありません。
ちなみに高田馬場にはもう1店舗、成蔵という有名店がありますが、それとはまるで正反対。肉感のないとんかつは、もはやとんかつではないくらいです。
再訪
「上ロースカツ定食 1550円」です。
定食にはご飯、味噌汁(蜆、豚汁、ワカメから選ぶ)、お新香が付きます。
前回は蜆のお味噌汁を選んだので、今回は豚汁を選ぶました。
スッキリとした味わいに美味しい人参や大根。味噌の感じも非常に美味しいです。
あとがき
人それぞれ賛否両論あるかと思いますが、必ずや一食の価値は十分あるかと思います。至福の時間をありがとうございました。
改めて来店して、価格と似つかわしくない総合力に驚きを隠せません。
やっぱりとん太のとんかつは別次元。遠い彼方に位置しています。
たまたま店主の学校の後輩の方と相席することになり、色々な話で盛り上がれたのも良い思い出です。