入口
お店は下関の駅東口より歩道橋を渡った所にあります。
通りから20mくらい入って奥まった所にあり、表通りには看板のみなので見つけるのが少し大変かもしれません。
店内
店内はカウンター10席ほど、小上がりには4人ほど座れるテーブル席が5組ほどで、かなり広めで昭和の雰囲気が流れています。
店員さんは気さくなおばあちゃんと、息子さんの2名です。来店時は月曜日とあって先客は2人のみでした。
メニュー
本格的なフグが食べられるお店とあってメニューにもしっかりあります。価格はフグを除けば一般的な居酒屋くらいです。
フグの値段
フグも下関の料亭などで食べればだいたいコースで余計なものまで付いて来て、15000円ほどなので、好きなものだけ注文して食べられると考えれば安いものです。
知っている人も多いかと思いますが、下関では河豚のことを「福」と掛けて「ふく」と呼ぶそうです。関東ではふぐが一般的なので何とも面白いです。
月日貝のお刺身
とりあえず、地の物を食べたいということもあったので、聞いたことのない「月日貝のお刺身 800円」を注文しました。
量としては貝2つ分ですが、身が大きいためかけっこうなボリュームです。味はホタテに似ていますが、鮮度が良いのか甘さはホタテより全然あります。
おばあちゃんが料理を運んで来た時にお話が聞かけせてくれて、表が赤く裏が白い貝なので月日貝だそうです。
お土産に貝殻まで頂いてしまいました。うーんお話も楽しいし何とも優しいおばあちゃんです。
刺し身の盛り合わせ
続いて、やはり地の物をということで「刺し身の盛り合わせ 1200円」を注文しました。
イカやタコを含めて6種類ほどですが、どれも新鮮で甘くて美味しいので醤油がいらないくらいです。実に美味い!
車での来店なのでビールが飲めないのが非常に残念です。
ふぐの唐揚げ
それではお目当てのふぐを一通り食べてみたいので、まずは「ふくの唐揚げ 1000円」を注文しました。
ふぐは小ぶりですが、骨が多いのは仕方ありませんが、身は柔らかくて美味しいです。
ふくちり
続いて「ふくちり 1000円」を注文。先ほどの唐揚げと同じくらいでしょうか。
これもふぐは小ぶりですが身はプリプリで美味しいでいい出汁が出ているので、スープが美味しいです。
つけダレはポン酢のように酸っぱいタレ汁ですが、もみじおろしを入れると辛めの何とも言えない大人の味へと変わります。
ふくさし
本日のメインは「ふくさし 時価(来店時は4500円)」です。大皿に敷き詰められて身は厚めです(おばあちゃんが捌いていたのですが、下手だから厚くなってしまうと言われていました)
それがまたふぐ独特のコリコリ感でしかも甘くてサッパリして大変美味しいです!!
皿の中央に置かれたゼラチン質の皮なども大変甘くて、口に入れるとスッと溶けてしまいます。
おばあちゃん曰く、三枡のふぐは天然物だそうで、養殖とは味もコリコリ感も違うそうだと念を押されましたw
薬味の長い青ネギをふぐで巻いて、レモンを垂らしてタレにつけて食べるの一番おススメだそうです。
お皿に盛られたふぐをほぼ1人で食べ終えるとけっこうな満腹感がありました。
ふぐちりの雑炊
そして、やはりシメは「ふぐちりの雑炊 値段は不明」です! ふぐちりを注文した際に「雑炊もできますよ」とのことだったので、多少の満腹感はあるものの、やはり定番でシメたいと注文しました。
味は卵とふぐちりの出汁で非常にシンプルですが、これまた美味しい!! 時計を見るとすでに1時間30分もいたようです。
あとがき
月曜日ということで、お客さんも結局、私たちが最後になってしまいましたが、お店のことや先代のことやふぐのこと等いろいろ親切丁寧に話してくれました。
時間を忘れて、昭和感溢れるお店は、今も人情味に溢れリーズナブルにフグが食べれる素敵なお店でした。
「また来ます!!」