外観
国道17号バイパス(上武道路)を高崎方面から渋川方面に向かい、「芳賀東部団地」交差点を赤城方面に曲がった先にあります。
最寄り駅は上毛電鉄の心臓血管センター駅ですが、約6km、徒歩45分とかなり遠めで、車による来店客がほとんどです。
和風な建物で、飲み屋さんなどを居抜きしたような感じです。
駐車場
店舗前に全部で6台駐車することができます。
12時が近づくにつれて満車率が高くなり、ランチタイムには駐車待ちが出るほどでした。
店内
定食屋さんのような雰囲気で活気があり、店内で飲食する人だけでなく、持ち帰りを待つ人もいました。
入店すると、右に座敷席、左にカウンターとテーブル席で、好きな場所に座ることができます。
座敷席には焼肉用のダクトがあったので、お話を聞くと「夜は焼肉をやりたいんですけど、まだ準備が・・・」とのこと。
しばらくしたら、夜の営業ではモツ焼きでお酒が飲めるようになるかも知れないですね。
席はカウンター4席、テーブル8席、座敷12席の全24席です。
メニュー
さすがは専門店というだけあり、モツ煮の定食はもちろん、カレーやラーメン、唐揚げなど10種類近いモツ料理があります。
満腹メニューなるセットメニューもあり、ラーメンとモツ丼やカレーとのセットがあります。
メニューには★が書かれていたので、お店のオススメ度かと思いきや、提供速度の早さというのが面白いです。
もつ煮定食(大)
提供速度MAXの★★★だけあって、5分も立たずに料理が提供されましたwww よそるだけだとしても早すぎです。
定食には、ご飯、もつ煮、冷奴、お新香、スープが付いてきます。
スープは鶏ガラのような感じに刻み葱とシンプルですが、優しい感じのお味が良いです。
もつ煮は(並)と(大)の2種類があり、(大)をお願いしましたが、かなりのボリューム感に圧倒されました。
もつ煮の中に人参やコンニャクなどはなく、モツには群馬県内の豚モツをつかい大きめに切られ、丁寧に処理がされているので臭みは全くありません。
汁はお店独自でブレンドされた味噌をつかい、シンプルで濃過ぎないので食べ飽きないですし、薬味の葱も新鮮で美味しいです。
満腹セット
豚もつラーメンとミニもつ丼がセットになった満腹セットで、提供スピードは★★で定食と1分と変わらず提供されました。
もつ煮定食に負けないというか、それ以上にボリュームがすごいのは、やはり満腹セットだからでしょう。
メニューにはミニって書いてあったのですが、どう見ても普通の丼サイズなので、サービス良すぎです。
ご飯とモツの量が半々くらいで、ご飯はモツから滲み出る汁によって汁濁のような感じです。
モツが柔らかく、噛み切るというよりも、あっという間にとろけて無くなってしまいます。
表面にはキクラゲや味玉、刻み葱など、構成具材と白濁したスープを見ていると、豚骨ラーメンを想起させます。
過去にもさまざまなラーメンを食べていますが、豚もつラーメンは初耳なので興味津々と恐る恐るが入り交じった心境です。
味玉もしっかりと出汁感があり、ラーメン屋さんも真っ青レベルで、黄身もしっかり半熟で茹でられています。
キクラゲは強めの歯ごたえたえで、まさに豚骨ラーメンだなと実感してしまいます。
ラーメンの表面にモツが浮かんでいますが、スープの中にもけっこうな量が入っていました。
ラーメンスープに浸かると、また味が変わりスープと合わせると、さながらモツのスープのようです。
麺を持ち上げると、極細ストレート麺なので豚骨ラーメン確定ですwww
豚骨ラーメンのように固めに茹でられ、歯ごたえやコシも悪くありません。
スープやキクラゲ、刻み葱と合わせると、豚もつラーメンの正体は豚骨ラーメンでした。
白濁したスープで、豚の骨で抽出されているようです。
合わせているタレのせいか、味が強く濃く感じ、豚骨の香りが弱いのが少し残念ですが、全体のまとまりとしては悪くありません。
豚もつラーメンで1番特徴的なのが、スープの表面に浮かんでいるものです。
食べると甘味があり、ラーメンの背脂のようなので、たぶん関西のうどんなどでつかわれることが多い「カス」でしょう。
スープに甘さと香りを加えており、スープだけでなく全体のアクセントとしても面白かったです。
あとがき
群馬では豚肉がホルモン焼やモツ煮など、さまざまな形で食され、家庭料理としてだけでなくお店などでも楽しむことができます。中でもモツ煮は、群馬県内でも何軒もの有名店があります。
もつ煮、もつ丼、もつラーメンと3種類のもつを食べましたが、それぞれ微妙に異なる顔を見せるモツがあることに気付かされましたし、店主もそれに可能性を感じたことでしょう。ラーメンのスープにもっとバランス感が出たら、ラーメンとしても十分美味しいレベルに達することでしょう。
個人的にもモツ煮が好きで、気になってお邪魔したのですが、提供スピードも早く、コスパも良いので、いろいろと驚かされました。