外観
JR信越本線の高崎駅と北高崎駅のちょうど中間地点にあり、目印は上越新幹線の高架近くになります。
車で来店する場合、お店に地図で行こうとすると、線路をアンダーパスで通り抜けてしまうので、側道からでないと辿り着くことができません。
駐車場
店舗専用の駐車場がアンダーパスを高架で通り抜けた、ビジネスホテルSUNさんの裏側になります。
車で来店される場合、こちらのホテルを目指した方が分かりやすいです。
周辺にはホテルや月極の駐車場がありますが、細い道を入った看板が設置された場所になので、間違わないようにご注意を。
全部で14台置くことができますが、人気店なので開店直後からほぼ満車状態でした。
店内
白を基調にしたカウンターのみで、キッチンなども非常に清潔感が保たれていました。
満席時には、店内、入口含めて10席弱の椅子が用意されていました。
席はカウンター席のみ13席となっています。
券売機・メニュー
注文は入店時に店内券売機で食券を購入しますが、メニューなどは特にありませんでした。
つけ麺は、通常盛りと大盛りがあり、それぞれに白・黒・茶の3種類、他に季節限定などもありました。
ラーメンは白・黒醤油、煮干し、中華そばの4種類です。
麺類に追加トッピングなどはなく、和え玉が3種類提供されています。
サイドメニューとしてご飯ものとして、つくね丼、焼豚丼など5種類となっています。
昭和の中華そば
メニューの中で一番シンプルだと思われるラーメンになります。
メニューに追加トッピングが無いのは、全部のせトッピングのようなボリューム感がありました。
鶏つくねが2玉のせられています。(追加トッピングではなく通常トッピングです。)
鶏の繊細な味がしっかりと感じられ、丁寧な作り込みを実感できます。
チャーシューは中華料理などで見かける、紅く色付いたものです。
つかわれている部位は豚肩なのか、しっかりと肉感と旨味があり、シットリとした食感でジューシーさもバツグンです。
麺は自家製の中太縮れ麺がつかわれています。
モチモチとした食感もありつつ、細く感じるほどの絶妙な厚みで、喉越しも良く感じられます。
スープは「昭和の中華そば」というだけあり、懐かしい感じの色合いです。
ベースは鶏のような動物系に、生姜が効いたようなキリッとした味で、飽きることなく最後まで美味しいです。
濃密昆布水つけ麺
来店客の多くが注文する、人気がある濃密昆布水つけ麺です。
つけ麺には小鉢に入ったトッピングが付いてきます。
塩と柚子胡椒は、麺に直接付けて食べるためのもので、かぼすは麺にかけて味変のようにしてつかいます。
味玉、つくね、チャーシューはラーメンと共通のトッピングになっています。
トッピングは、つけ汁に浸して食べても良いのですが、どれもがそのまま食べても十分過ぎる美味しさがあり、とくに味玉は出汁感が好きでした。
3種類ある味の中から(白)を選びました。
つけ汁は黄色く澄んだ色合いで、一見するとオリーブオイルのような感じです。
最初は白醤油の強めの塩気を感じますが、麺と合わせるとスッと消えるように馴染んでいきます。
オイリーな見た目ですが、和の風味で出汁感も堪能できます。
麺は中太ほどの平打ち麺で、表面にはわずかながら全粒粉のような粒を見ることができます。
丼には昆布から抽出された昆布水に浸かった状態で提供されます。
昆布水はネバネバと麺にまとわりつきつつ、つけ汁とのバランスが取られ、完成するように計算されているようです。
モッチリ感のある柔軟性と、胃までスッと落ちて消えるような繊細さを感じます。
和え玉
券売機では、全部で3種類の麺が提供されていますが、訪問時は縮れ麺のみの提供となっていました。
刻みチャーシュー、紫玉葱、削り節、底にはタレが敷かれています。
混ぜ合わせると、「あお木流和風パスタ」を思わせるような、完成度の高さでボリューム感も良いです。
あとがき
店主さんの修行先などは不明ですが、2014年に高崎市飯塚町にオープンし、その後、現在の場所に移転されています。
食べてみて、どの具材も完成度が高いことが印象に一番残っています。味玉、チャーシュー、スープ、麺と、どのパーツ1つ1つが丁寧に作り込まれ、味に繊細さがあります。
追加トッピングをあえて設定しないのも、一杯の中にちゃんと完成形があり、食べた人がちゃんと満足するボリュームもあるためでしょう。
カウンター越しに気軽に話してくれた店主さんは、人柄も非常に優しく、料理は「人」を実感する一杯となりました。