外観
高崎市の中心部にほど近い位置にありますが、目の間にお堀のような川があったり、周辺はそれほど騒がしくなく落ち着いた地域にあります。
最寄り駅はJR高崎駅ですが、徒歩20分ほどと少し離れています。
駐車場
車で来店の場合、店舗に駐車場はありませんが、周辺にはコインパーキングが点在しています。
来店者の多くは、徒歩1分の場所にある公共のパーキングを利用されているようでした。
※店舗隣の敷地は歯医者さんの駐車場なので、絶対に停めないようにしてください。
入店方法
満席の場合
店舗前に設置してある台帳に、人数と名前を記帳します。
列が長くなる場合、ビルの階段などでの迷惑にならないように注意しましょう。
順番が来たら名前を呼ばれ、入店となります。
店内は3組ほどが待てる待機席がありますので、注文をおこないます。(メニューは店内外にあります)
店内
広々とした印象を受ける店内に、L字のカウンターがあります。
店内奥にはベビーベッドがあるなど、子供連れのお客さんへの配慮が感じられます。
席はカウンター席のみで、全11席となっています。
カウンターの奥には製麺機が置かれています。
カウンターの中には、調理キッチンと工房のような製麺所が併設されていました。
メニュー
ラーメンは松、竹、梅の3種類のみで、それぞれで黒と白の醤油を選ぶことができます。
ラーメンの他には、特上のみの設定でつけ麺があります。
サイドメニューは比較的多めで、チャーシュー、ワンタン、メンマなどを別皿にて提供、ごはん類も数種類ありました。
うに醤油漬け卵黄ごはん
何だか長いネーミングなので、どんな料理かと思ったら、ウニ醤油をつかった玉子かけご飯です。
土釜で炊かれたご飯は、艷やかで、炊き加減も絶妙に良いので、噛み心地も良く、甘みもしっかりと感じられます。
卵黄は良い感じの色合いに漬けられ、ウニの風味とともに、シンプルながらも手間暇を感じられました。
ワンタン皿
別皿で提供されたワンタンです。
一皿に5個ですが、1つのサイズがあるので、けっこう食べごたえがありました。
ワンタンには自家製の皮がつかわれ、薄すぎず、厚すぎないほどよい厚みで、チュルッとした歯ごたえが良いです。
餡には鶏肉がメインでつかわれ、サイズの割には重い印象を持たずに頂けます。
中華そば(竹)黒醤油
3種類ある中華そばから、真ん中の竹の黒醤油をチョイスしました。
※白醤油と内容は同じなので、具材の詳細はそちらで書き、スープの違いのみを書いています。
ラーメンスープの表面には油のようなタレが浮かんでいます。
スープのベースには鶏ひき肉・本枯節・煮干しを合わせ和の味わいで見た目の濃い醤油色ほど強い主張はありません。
醤油も絶妙なバランス感で、しっかりとした香りとコクはありつつ、口先に強い塩味を感じること無く、全体として円やかさが引き立っています。
中華そば(竹)白醤油
黒醤油に比べると、器が運ばれて来たときには、それほど強い香りはしません。
ラーメンには三つ葉がのせられ、見た目のキレイさがあります。
メンマは太めで、厚めのものが2〜3本入っています。
柔らかめに煮付けられていますが、芯がキレイに裂け、歯ごたえ抜群です。
味付けの甘さもほど良く、スープなどを損なうことがありません。
チャーシューは低温調理と思われる、赤身が残る豚のロース肉です。
薄切りながらも、噛みしめるほどに肉の旨味を実感できます。
味付けは塩気が効いたようなハムのようです。
スープの中にキレイに折り畳まれた麺は、中細の自家製平打ち麺です。
麺表面には跳ね返されるような弾力を感じますが、歯切れが非常に良く、抵抗感ない喉越しが美味しいです。
スープとも良く絡みますが、麺自体の主張感がしっかりとあります、
白醤油のスープは、黒醤油同様に、表面にはオイルが煌めいています。
見た目は非常に透明感があり、最初のひと口は出汁のような優しい味を感じます。
徐々に白醤油の旨味がジワジワ湧き出すように感じはじめ、あまりにも抵抗感の無さにラーメンを食べていることを忘れてしまうほどです。
あとがき
店主は東京目黒の名店「かづ屋」で修行し、2016年に創業しました。その後、マツコの知らない世界の「群馬ラーメンの世界」で登場し、群馬で一躍人気店になりました。
「味は人を表す」と常々思っていますが、店主、店員さんの対応は口調なども含め、とにかく優しいのひと言。
料理の質はどれも高く、味はもちろん、具材の1つ1つにまで、丁寧さを感じさせてくれます。仕込みはきっと朝早いのだろうと容易に想像がつき、ランチ営業のみでも、納得の一杯でした。
