旧本店
お店は京都市営地下鉄烏丸線もしくは東西線の御池烏丸駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
雑誌などでも何度か見たことある、トリコロールカラーのようなオシャレな外観です。
店名の「イノダコーヒ」は間違えではなく、京都ではかつて「コーヒ」と書いた習慣が残っているからとのこと。
店内に入ろうとしますが、現在、どうやらこちらのお店はつかっていないようすです。
1999年4月9日に開店準備中の失火で半焼し、現在の建物は復元したもので、旧館、メモリアル館となっているそうです。
窓際には、帆船の模型などが飾られて、創業者・猪田七郎氏のコレクションを見ることができます。
外観
現在、営業しているのは旧館のすぐ横にある町家風の建物です。
京都らしい佇まいとともに、言われなければホテルと見間違えてしまうような感じです。
駐車場
旧本館の横にコインパーキングがあり、店舗利用で1時間無料のサービスを受けることができます。
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店内
数名いた先客とともに待ち、順番が来ると店内案内されました。
大きな窓に、大きなフロアに立派な階段と、ホテルのロービーのような開放感があります。
案内されたのは、別館のような少し古めの建物と内装でした。
席は1階156席、2階55席の全211席と、イノダコーヒ店舗の中でも最大だそうです。
どこからどこまでが、本店なのか旧館なのか区別はつきませんが、レンガ作りの建物に埋め込まれたプレートなど、置かているオブジェなど歴史を感じさせてくれるものが多いです。
メニュー
喫茶店なので、ドリンク類はさすがに種類の多さです。
ざっと見た感じでも20種類以上はありそうです。
コーヒーは、オリジナルブレンド、キリマンジャロ、コロンビアなどがありました。
フード類の種類もけっこうなものです。
パスタやハヤシライス、スープにサンドイッチと、食事もしっかり食べることもできます。
デザート類もちゃんとあって、ケーキやらパフェやら・・・。
さながらファミレスくらいに多く圧倒されるようなメニューの数に、どれを注文しようか悩んでしまいます。
ケーキセット
ちょうど3時くらいにお邪魔をしたので、おやつがてらとケーキとコーヒーのセットをお願いしました。
ラムロック
ケーキはラムロックをお願いしました。
チョコレートの塊という感じで、不格好な見た目もあって、どこか乱暴な印象です。
覆われた厚めのチョコレートに、覚悟を決めてフォークを入れると、中はスポンジです。
スポンジはラム酒に漬けられていて、香りといい、ティラミスのようなケーキです。
チョコレートもビターで甘さも抑えられていて、ラム酒との合わせは大人味です。
アラビアの真珠
重厚感のある陶器のコーヒーカップで、女性だと両手で持たないといけないくらい重みがあります。
デザインに書かれた「1940」は、イノダコーヒ創業の年を表しています。
創業時から最近まで、コーヒーには最初からミルクと砂糖を入れたものがイノダコーヒ流。現在は選択できたので、ブラックでお願いしました。
コーヒーはモカをベースに、自社工場にて深入りで焙煎された豆です。
抽出はネルドリップ式で、創業当時からホットコーヒーはこのブレンドコーヒーだそうです。
深入りで好みなのもありますが、酸味も風味も好みで美味しいです。
あとがき
友人に「京都へ行く」と伝えると、行ってみたいコーヒー屋さんがあるから、行ってみて欲しいと頼まれ、お邪魔してみました。
「京都の朝はイノダコーヒから。」と言われるくらいに、モーニングが有名なお店だそうですが、コーヒーも好みで美味しいですし、ケーキも自社で作っているそうですが、しっかりとこだわりを感じます。
お店の雰囲気もそうですが、接客もホテルラウンジさながらで、有名作家の谷崎潤一郎や池波正太郎などもご贔屓にしていたのも納得です。
京都の本店に頻繁には行けないだろうと、少し寂しく思っていると、東京駅直結の大丸東京店に支店があるとのこと。これでひと安心。