今宮神社
京都市営地下鉄烏丸線の北大路駅から徒歩20分ほど歩いた、今宮神社の旧参道にあります。
外観
外観は非常に雰囲気があり、京都市の景観重要建造物に指定されています。
店名は長く、一文字屋和輔(いちもんじやわすけ)さんと読みます。
目の前には創業400年の歴史を持つ「あぶり餅 本家 根元 かざりや」さんがあります。
店先ではお餅を焼く姿を見ることができます。
炭火で数十本ほどをまとめて焼いていて、お餅が焼ける香ばしい匂いがします。
駐車場
店舗裏には提携駐車場があり、店舗利用で60分無料券を利用することができます。
今宮神社を参拝するだけでなく、お店の利用だけでも駐車することができます。
店内
お店に入ると「おこしやす」と、言葉で優しい声を掛けられ席に案内されます。
非常に京都らしい雰囲気を味わえ、旅行者などは京都に来たことを実感できます。
席は食べログなどにも記載されていないので、正確にはわかりませんが、座敷席はかなりの数がありそうです。
メニュー
メニューは阿ぶり餅のみとなっていて、注文方法としては何人前という風にお願いします。
阿ぶり餅
注文するとお餅を焼き始めて、5分ほどもすると運ばれてきます。
1人前10本ほどでお餅は一口サイズです。
お餅の表面は焦げているのですが、これが絶妙な食感と香ばしさを生み出しています。
タレは白味噌と砂糖で作った白っぽいタレで、素朴ながら飽きのこない風味があります。
お餅は焼き立てなので、食べると微妙に伸びて柔らかい食感です。
タレに絡めながらお餅の風味を楽しむことができます。
お会計
料理が運ばれて来ると同時に、竹でできた箸置きのようなものがテーブルに置かれます。
会計時にはこれを持っていくとのことですが、こういう感じもどことなく京都っぽい感じなんでしょうね。
あとがき
京都といえば歴史が古い老舗のお店が多いイメージにありますが、こちらのお店は創業1000年、1020年の歴史があるので異次元の歴史感覚です。
味は素朴感がありつつ、飽きのこない味付けで、焦げ目のついたお餅でさえも、その焦げに美味しさの秘密があって香ばしさを生み出していました。1000年続く味とは、きっとこのように素朴で飽きのこないシンプルなものなのだろうと実感しました。
「おいでやす〜」の声で案内され、お店の軒先で食べるお餅には、京都ではない地域に住む人間にとっての「京都感、京都らしさ」が溢れていました。