外観
佐久市街から白樺湖方面に向かい、小さな集落群の中にあります。
JR小海線の岩村田駅もしくは、しなの鉄道の御代田駅からバスやタクシーで来ることもできるそうです。
お店の裏手には長閑な田園風景が広がっています。
来店目的以外だと、なかなか来る理由がない土地なので、貴重な体験です。
店舗は大きな古民家をリノベーションしたもので、入口までのアプローチには、松ぼっくりなどが飾られたりしています。
入口には、大きな店名の看板、しめ縄などが飾られています。
古民家特有で入口は狭いので、頭がぶつからないように気を付けてください。
店内
店内へは玄関で靴を脱いで上がる板間になっています。
リノベーションされてキレイな印象ですが、古箪笥や電球など、雰囲気や小物などにもデザインされた感じです。
窓からは庭や田園風景が見え、落ち着いた雰囲気となっています。
席はテーブルなどで全34席となっています。
お土産
蕎麦や蕎麦汁、味噌など料理でつかっている食材をお土産として購入することができます。
館主の北沢正和さんは料理研究家でもあり、著書も多数あるそうです。
メニュー
お店の人気メニューはお蕎麦で、蕎麦実の使用する部分などによって、7種類ほどあります。
コースメニューも3種類あり、夜と昼で内容が異なるようです。
お茶と煮豆
料理を注文し終えると、そば茶と煮豆が運ばれてきます。
煮豆の大豆は地元で収穫されるもので、しっかりとした甘みと、味も優しく煮付けられています。
そばと何かほしい膳
ランチの3種類あるサービスコースの1つで、お豆腐、季節の2品、そばがコースになっています。
村の豆とうふ
大きめの木綿豆腐に、菜の花が添えられていて、醤油に浸されています。
お豆腐といっしょに岩塩と藻塩が運ばれてきます。
お豆腐と蕎麦につかいますが、お豆腐につかって食べると、大豆の甘みを非常に感じます。
お豆腐自体は、柔らかめの食感で、口の中でホロホロと解けるのが分かります。
醤油ははじめ、強い塩味を感じますが、まろやかな甘みを後から感じさせてくれます。
無農薬野菜のサラダ
地元で収穫された野菜をつかったサラダです。
カブ、レタス、ニンジンやキャベツなどとともに、リンゴのシナノゴールドがはいっていて、非常に種類が豊富です。
ドレッシングは醤油とオリーブオイルをベースにしたような感じで、見た目はバルサミコ酢のような感じです。
野菜の美味しさを非常に感じさせてくれ、食感も味も良い感じです。
玄米と古代米のリゾット
玄米と古代米をつかったリゾットです。
リゾットなのですが、お米の主張が強いわけではなく、スープのような食べやすさがあります。
表面には鮎のカラスミがふりかけてあり、塩気と香りが非常に良い感じです。
味は豆乳のようなミルキィな感じで、お米と野菜の旨味がギュッと詰められています。
御前そば
蕎麦は御前そば(さらしな)、挽きぐるみ、佐久野(中心と外の中間)の3種類から選ぶことができます。
蕎麦は朴葉にのせてあり、見るだけで美味しそうな雰囲気があります。
蕎麦汁は、非常にかえしが効いているので、出汁感がありつつも、キリッと締まったような醤油が良い感じです。
薬味は葱と辛味大根で、蕎麦湯にだけ使いましたが、非常に美味しかったです。
蕎麦は地元で収穫された蕎麦粉をつかった十割蕎麦です。
非常に甘味があり、お豆腐でつかった塩だけでも十分美味しく頂くことができます。
挽きぐるみ
外殻を多くつかっているので、見た目は真っ黒なお蕎麦です。
さらしなに比べると、甘みは弱いものの、蕎麦自体の香りが非常にあります。
中太くらいの太さで平らに切られていて、コシは非常に感じますが、水分量多めで打たれているのか、口溶けの良さがあります。
あとがき
佐久市街から車で20分ほど離れ、長閑な田園風景が広がる場所で、リノベーションされた古民家にお店があります。
1992年にオープンされたお店は、地産地消など地元で収穫された野菜などをつかった農家レストランのはしりとなったそうです。
料理は素材の美味しさを十分に感じさてくれ、どの料理も醤油を上手につかっている印象を持ちます。野菜をメインにした健康志向の料理で、お客さんの多くは女性だったのも印象的でした。
店舗情報
- 店名
- 職人館
- 住所
- 長野県佐久市春日3250-3
- 営業時間
- 11:30~15:00 17:00~
- 定休日
- 水曜・木曜(祝日・GW・8月は営業、1月2月は不定休)
- ジャンル
- 蕎麦