外観
奈良の大仏で有名な東大寺や、春日大社などがある奈良公園から近い、「ならまち」という古民家が立ち並ぶエリアにあります。
周辺には飲食店が数軒ありますが、こちらのお店はかなり奥まった場所なので、訪れる場合は徒歩をオススメします。
予約必須
こちらのお店は、全国の蕎麦好きが訪れるような人気店なので予約必須です。
予約時に蕎麦の枚数を伝え、サイドメニューは来店時になりますので、予め決めておきましょう。
駐車場
専用の駐車場があり3台置くことができますが、あくまでプライベートの駐車場とのことで一般にはお知らせしていません。
周辺の道路は大変狭く、都内だと一方通行レベルなので運転に自信がない人は、周囲のコインパーキングに停めることをオススメします。
駐車場なら価格比較ができ、駐車場所があらかじめ分かる、タイムズパーキングの駐車場予約がオススメです。
店内
入口からは想像できないくらいに広く、古民家風の非常に趣ある空間になっています。
海外旅行者のお客さんも多いのですが、英語でもしっかりと対応されているのが印象的でした。
席数は座敷卓のみで全20席です。
窓からは純和風の庭を眺めることができます。
窓際には花がそっと生けられているので、大変心地よい空間になっています。
メニュー
蕎麦は全部で6種類あるので、予約時に注文し薬味を選ぶ形で再度注文を伝えます。
サイドメニューとして、蕎麦がきや蕎麦豆腐などもありました。
こちらのお店は「春鹿酒造」という酒蔵の敷地内にあるそうで、お酒の取り揃えもありました。
提供されているお酒はどれも、純米大吟醸クラスになります。
蕎麦茶
蕎麦茶は、香りも良く味もスッキリ爽やかで美味しいです。
器にも非常にこだわりあるようで、手に取った際にも心が洗われるような思いです。
蕎麦豆腐
蕎麦豆腐は「うにのせ」と「湯葉のせ」の2種類があるので、それぞれをいただきました。
うにのせ
蕎麦粉と水で作ったというお豆腐に、大豆の醤油漬と山葵が添えてあります。
豆腐だけでも味はスッキリで上品。要素を少しづつ取り揃えて口の中に入れると、見事なマリアージュです。
湯葉のせ
湯葉の香りに負けない、蕎麦の香りと味が本当に美味しいです。
蕎麦とともに、訪問時には是非とも食べて頂きたい一品です。
蕎麦がき
蕎麦がき自体はかなりふっくりとした食感で、口の中にでは蕎麦の香りを残しスッと消えてしまいます。
柔軟な味と抱きかかえられるような優しい口当たりで、蕎麦の風味を存分に味わうことができます。
醤油と塩が付いてきますが、店員さんからは、まずはそのまま。
山葵で、塩で、最後に醤油と味を楽しむことができます。
せいろ蕎麦
蕎麦は一日に40枚ほどしか作られず、国産の厳選した蕎麦粉のみをつかい打たれています。
蕎麦汁は一見すると特徴が無いくらい、純粋な印象を感じつつもしっかりとした風味があります。
蕎麦の味を壊すことなく、スルッと消えて行くよう添えられた感があります。
こちらのお蕎麦は十割蕎麦ということで、せいろは更科です。
蕎麦自体は繊細さを要求されるくらいに非常に細いのですが、溢れ出るような蕎麦の香りは絶品そのものです。
田舎蕎麦
こちらはざるに盛られており、量はせいろと同じくらいです。
蕎麦には星が点在して、舌の上で微かな食感を残してくれます。
せいろ同様に食べては消え、蕎麦の風味を残す見事なお蕎麦です。
蕎麦湯
蕎麦がしっかりと溶け込んでいるので、かなり濃いめの汁になっています。
普通は汁で割るのですが、塩や醤油だけでも立派な料理レベルになってしまいます。
あとがき
こちらのお店は著名人をはじめ、多くの美食家さんが通われている名店です。
料理や蕎麦の質は申し分なく、ワタシの知る食知識を遥かに超えてしまっているような圧倒的な衝撃を受けました。
どの料理も自然体ではあるものの、食べた瞬間の印象よりも食べ終わった時の満足感が多くを語り、さまざまな勉強ができた感覚です。