外観
JRなど各線の秋葉原駅の中央口から出て浅草橋駅方面に向かい、国道4号(通称:昭和通り)を上野方面に向かい、1本路地に入ったところにあります。
紅白の屋根、4つものオカモチなど、昭和感の溢れる町中華感にグッと来るものがあります。
店内
小さめのテーブルが並び、壁にはメニューの貼り紙と、外観同様に昔ながらの町中華感に親近感があります。
混雑時には相席(対面に座っての)になる感じにも昭和感があります。
席はテーブル席のみで全24席となっています。
メニュー
町中華だけあって圧巻のメニュー数となっていて、麺類、ご飯物、定食などがあります。
お客さんはどれかの料理だけを注文しているというわけではなく、各々で好きなものを注文している様子でした。
餃子(ハーフ)
通常の餃子は6個ですが、ハーフサイズ(3個)で注文することができました。
餃子1つのサイズは、一般的なものよりも大きめで、ハーフサイズでも食べごたえがあります。
表面には適度な焼き目が入っていて、皮の薄めと厚めの中間くらいでモチっとした食感があります。
餡はニラや白菜、葱など野菜の甘みがあり、調味料なしでも十分に旨味を感じます。
什景炒飯(五目チャーハン)
「什景」という言葉には「盛り付ける」という意味があるそうで、中華料理などで、さまざまな素材を合わせた料理などにもつかわれるそうです。
チャーハンに付いてきたスープです。
鶏ガラのような旨味があり酸味が抑えられていて、優しい味の中華スープです。
チャーハンは町中華らしく、かなりボリューム感があり、食べ終えた満足度はけっこうです。
具材はピーマン、葱、チャーシュー、人参などが細く切られいて、色合いを含め見た目がキレイです。
お米はシットリとパラパラの中間ほどの食感で、油っぽさもそれほど感じません。
コッテリ・ギトギトとしたチャーハンではなく、むしろピラフのような食べやすさがありました。
あとがき
食べログなどのタイムラインを見ていると、 「生駒軒」という店名をたまに見かけていましたので、1店舗のみかと思いきや、最盛期には100軒を超えるお店があった一大町中華グループだったのです。
「生駒軒」とは、生駒のれん会のことで、その正式名称は、「生駒軒相互親睦会」。創業は1917年に創業された、「児玉製麺所」がルーツで、一般的には人形町店がルーツだと言われています。
秋葉原店だけでいえば、配膳やお会計を切り盛りする女将さんがとにかく印象的で、物腰の柔らかい優しい口調、親近感ある接客など、どれをとっても好感が持てます。お店に2名でお邪魔した際は、通算6個のお冷が席に来たので、思わず笑みが溢れてしまいました。
4時間の昼営業のみだが、餃子にせよ、チャーハンにせよ、これだけ安定的な価格と味の料理が食べられることに感謝しかない。ふと立ち寄りたくなるお店でした。