ご紹介するのはこんなお店です
外観
西武池袋線の桜台駅を降りてすぐの、飲食店が軒を連ねる商店街のようなところにあります。
正面に看板はあるものの店名などは無いので、目印の赤提灯が灯されています。
入店する際は、もう一方のこちらからで、暖簾が掛かっているので、正式な正面はこちらなのかと。
ビールケースにベニヤをのせて椅子のように並べられているので、開店前でも座って待つことができます。
店内
店内はそれほど広くはありませんが、席の間隔も狭くないので、それほど窮屈な思いはしません。
焼鳥屋定番のコの字カウンター、取り囲むようにテーブル席が数組あります。
席はカウンター15席、テーブル席16席の全31席です。
メニュー
串は豚と鶏、野菜などがあり、割合としては豚の方が多く、全部で30種類くらいはありそうです。
提供される部位は、聞き慣れたものよりも、あえて希少部位が多く取り揃えられているようです。
サイドメニューもかなり豊富で、飽きないくらいの種類があります。
アルコール類も、ビールから焼酎、サワーにホッピー、日本酒とかなりの数と種類があります。
メニュー表以外にも黒板メニューがあります。
こちらは季節商品や数が少ない商品が書かれているようで、開店直後から無くなっていきますので、注文される場合はお早めに。
注文のルール
席に着くと紙とボールペンが渡され、注文する際には、基本紙に書いて店員さんに渡します。
紙に書いて注文しないと、店員さんに怒られます。
料理とドリンクは上下2段に分けて書きます。間に線を引くとわかりやすいかと。
店員さんが少ないので、タイミングを見計らないと、受付てもらえません。
ドリンク
生ビール
とりあえずの生ビールです。
生ビールはやはり、チビビチとグラスで飲むよりも、こうした大ジョッキで頂きたいものです。
シャリキンレモン
凍らしたキンミヤ焼酎をレモンとホッピーで割ってもので、別名「おっさんのかき氷」の異名を持ちます。
レモンのスッキリとした喉越しに、キンミヤ焼酎のガツンと感があって美味しいです。
一品料理
キャベツ味噌
焼きとんの合間の箸休めに注文したものです。
キャベツは半身ほどに切られ、自分で解しながら食べます。
もちろんそのままでも焼物と良く合うのですが、付いてくる辛味噌が美味しく、あっという間にキャベツが無くなりました。
しば漬けポテサラ
シンプルにポテサラにしば漬けを合わせたものです。
しば漬けのピンク色が、ポテサラに溶けているので、酸っぱさがあります。
マッシュされたポテトは滑らかで、ゴロゴロ感よりもクリーム感強めです。
牛すじ煮込み
けっこうボリュームがあって〆のように頂きました。
焼物を扱う秋元屋さんらしく、さまざまな部位がつかわれています。
何日もグツグツ煮込んだ感よりも、味付けはサッパリとした醤油味です。
ハラミユッケ
焼肉屋さんでもなければ、なかなか見ることができない一品です。
ハラミはベーコンのように厚めに切られ、レアな肉は非常にジューシーで、卵黄、玉葱と合わせると抜群の美味しさがあります。
たん刺し
レアのタンがスライスされ、オリジナルのタレがかけられています。
タンはコリコリとした歯ごたえがあるので、タン先かタン元でしょうか。独特の食感がたまりません。
焼物
上タン
噛みしめた途端に、プリッと音がなるような歯ごたえです。
秋元屋さんの焼鳥は塩・タレ無しで、全てお任せになります。
白れば
生で食べられるくらい新鮮なレバーがつかわれています。
当然臭みなど無く、シットリとした歯ごたえが美味しいです。
えんがわ
えんがわというと寿司ネタを思い浮かべますが、鶏の砂肝の外側にあたる部分です。
コリコリとした食感で固めな印象ですが、砂肝に似たような風味があります。
かしらあぶら
豚の後頭部にあたる部位で、脂感が非常に強いのですが、その脂が非常に上品。
お酒のツマミとしても非常に美味しいです。
はつもと
ハツの根元だからハツモトと呼ばれている部位で、コリコリと歯切れの良さがあり、食感を楽しめる部位です。
はらみ
ハラミユッケとは違い、焼かれたハラミはジューシーさが増しています。
秋元屋さんの焼物は、シンプルな塩のみが多いのですが、お肉の新鮮さが実感できます。
しろ
脂肪が多い部位ですが、しっかりと脂が落とされつつ、中はしっかりとジューシーさが保たれています。
てっぽう
こういった内臓系のお肉を頂くと、いかに新鮮かが非常にわかります。
つかわれているタレも濃くなく、良い感じの甘みで、お酒が進んでしまいます。
ちれ
脂、油、あぶら。でも、とっても美味しいんです。
食感はクチャクチャな感じで、風船を割ったように噛む度にジュワ~っとジューシーな脂が出てきます。
せせり
さっぱり行きたい時には、せせりのような部位はオススメです。
柚子胡椒を付けてアッサリ頂けば、口の中がリセットされてしまいます。
しいたけ
焼かれた椎茸ってどうして美味しいのでしょうか。
タレが付けられたことで、さらに椎茸の味がグッと引き立てられます。
しいたけ・アスパラ
〆はこういった野菜を串で食べると、焼物の脂っぽさが吹き飛んでしまいます。
本当に何気ないシンプルな感じなのですが、焼きのマジックとでもいいましょうか。
あとがき
ネタも多ければアルコールも多い、かと言ってどこででも食べられるようなネタでもないのが素晴らしい。焼物もタレだの塩だの決めなくても、スッと出てくる。そのタレも実に美味しい。何本食べても飽きが来ることもない。
備長炭で焼かれた串も、さすがと思える焼き加減で、串のボリュームもしっかりあるので、決して高くは感じない。これだけ飲み食いしても、財布を気にせず帰れるのは、良いお店という証拠なのだろう。