外観
都営地下鉄三田線、東京メトロ虎ノ門駅などから徒歩5分、飲食街が立ち並ぶ西新橋エリアの一角にあります。
真っ白な垂れ幕がたくさん掛かっているので、乱立する飲食店の中でも、ひときわ目立つ感じです。
店内
2023年の11月にリニューアルしたそうで、昼は秋田県の冷やがけそば発祥「弥助そば」直営の蕎麦店、夜は千歳盛酒造直営による居酒屋という二毛作だそうです。
以前は立ち食いそば屋でしたが、今はコの字カウンターで、座って食事をとることができます。
席はカウンターのみで全23席で、注文と同時に支払いの前払い料金制です。
メニュー
蕎麦は、冷たいもの、温かいものそれぞれがあり、おろし、天ぷら、月見(玉子)などがあります。
サイドメニューには、おいなりさんやおにぎり、丼物などのご飯物、それに蕎麦を合わせたセット物などです。
かなり細かく分類されたメニューで、慣れていないと注文するのが結構大変そうです。
かき揚げそば
注文は、ド定番にかき揚げだけをシンプルにのせた温かい蕎麦です。
かき揚げは丼からハミ出てしまい、蕎麦汁がほぼ見えず、かなりド迫力サイズの大きさです。
かき揚げの表面には、かなりの数の凹凸があり、それによる空気感で、サクサクとした食感が特徴的です。
具材は、野菜や海老など確認できるだけでも、たくさんの種類があり、それぞれが細かく刻まれています。
食べた感じが常温なので揚げ置きのようですが、油っぽい感じは全くありません。
蕎麦の汁は、関東風の黒い汁というよりも、関西風に近いような黄金色をしています。
魚介系の出汁がつかわれているためか、甘さよりも塩気が感じられます。
時間の経過とともに、汁に溶け込み、衣の風味と合わさり、全体の印象として丸みが出てきました。
蕎麦は黒い色合いで、麺は太さを感じるような平らな食感でした。
柔らかめの歯ごたえですが、噛んだ時には跳ね返るような弾力があり、モチっとした食感の印象です。
店内で乾麺が売られていたので、もしかすると、それが使われたていて、独特の食感を生み出していたのかも知れません。
あとがき
立ち食い蕎麦のお店を調べる際、立ち食いそば手帳 名店120や、立ち食いそば大図鑑のような書籍を通じて、お店を知ることも多く、こちらの大吉田さんもその内の一軒です。
2023年11月にリニューアルされたそうで、本の中などの写真からの様子とはかなり違い、注文した時には、以前お店にあったメニューを伝えてしまい、変な空気になってしまいました。
お蕎麦も、なかなかの味わいがあり、かき揚げやそば汁なども、普段から食べ慣れた、味や手法とは異なり、面白さと好奇心をそそられる一杯でした。