すや西木
お店は、中津川市内の中心部から国道19号を恵那方面に向かう途中のバイパス沿いにあります。
建物自体に雰囲気があるというか、ひっそりと佇む感じが良いです。
西木という店名は地名などではなく、すやさんで多く扱われている「栗」にちなんで、栗の木で造られた建物を模したとのことです。オシャレです。
駐車場
かなり大きな敷地で、広めの駐車場があります。
公式HPなどにも台数の記載はありませんが、50台くらいは置けそうな感じでした。
店内
店内は老舗の和菓子屋さんの感じが良く出ていて、派手さはありませんが、建物などの意匠が非常にかっこう良いです。
店員さんの対応も非常に素晴らしく、笑顔で接して頂けるので、非常に気持が良いです。
すやさんは「栗きんとん」で非常に有名な和菓子屋さんですが、栗だけでなく、生和菓子なども取り扱っているので、お土産などで立ち寄るのもオススメします。
甘味処 榧
建物から中庭を通って行くと、甘味処に行くことができます。
こちらの建物にも直接行けるそうなのですが、入口を見つけることができませんでした。
名前は「榧」で、かやと読むそうです。
店内
ずっとそこにあるような落ち着いた店内で、年季の入ったような木のテーブルや椅子などで非常に落ち着きがあります。
席はテーブル席のみで、全20席ほどとなっています。
お品書き
甘味の定番、しるこやあんみつなどがあります。
お邪魔した時には、これ以外に季節限定の甘味として、かき氷や水まんじゅうがありました。
残念ながら、すやさんでは栗は毎年9/1から扱うそうで、時期にまたお邪魔したいと思います。
水まんじゅう
ずっと食べたいと思っていた、水まんじゅうを、まさかすやさんで出会えると思いませんでした。
甘味にはお茶とお口直しのお漬物が付いて、水まんじゅうの味は、小豆、梅、抹茶の3種類です。
お茶はほうじ茶でしょうか。
丁寧に煎じられていて、雑味もなく、濃いめの味が甘味の甘さと非常によく合います。
お漬物は野沢菜です。
歯ごたえがしっかりとあって、梅のような爽やかな酸味が季節がら非常に美味しく感じました。
小豆です。
非常に見た目が涼しげな餡の周りの饅頭は、少し粘り気のある寒天のような感じです。
餡はこし餡で、シットリとした食感と味が良い感じです。
梅です。
梅が練り込まれたこし餡で、餡の甘さと爽やかな酸味が非常に美味しいです。
抹茶です。
周囲の饅頭部分にも抹茶が入っているので、緑色が見た目的にもキレイです。
しっかりと抹茶が感じられて、暑い時期には非常に恋しくなる一品でした。
あんみつ
あんみつも水まんじゅう同様に、お漬物とお茶が付いてきます。
あんみつには白蜜が付いてきます。
透明でトロみも少いので、最初は氷水かと思ってしまいました。
しっかりと甘みがあるのですが、クドさが全く無く、甘さに嫌味がありません。
あんみつには小豆、寒天、豆、白玉などが入っています。
餡はこし餡とつぶ餡がミックスされたような感じで、香りも甘さも良かったです。
画像でも見るよりも、けっこう器が大きく、食べ終えた時の満足度が非常にありました。
寒天は非常に歯ごたえが良く、噛みしめるとスッと切れてしまいます。
透明度もかなり高く、丁寧に処理されているのだろうと感じます。
白玉は表面がトロッとしつつも、少し固めな歯ごたえが良い感じです。
ダマのような違和感もなく、もち米の甘さもほのかに感じられます。
すやさんなので、食べるまではずっと栗だと思っていましたが、パイナップルでした。
砂糖漬けになっているのですが、筋なども丁寧取り、時間が掛かっているのか、原型がわずかに残るほどでした。
このパイナップルを食べた瞬間、夏の趣というか、さらにあんみつのスゴさのようなものを感じてしまいました。
すや 本店
残念ながら今回はお邪魔しませんでしたが、たまたま宿泊した場所が、本店の近くだったので、外観だけ撮影してきました。
中津川の駅から徒歩5分ほどで非常に近いので、電車などで観光される方でも立ち寄ることができます。
ただし、店内飲食は公式HPなどに記載がないので、事前にご確認されることをオススメします。
あとがき
中津川に観光・食べ歩きでお邪魔した際に、立ち寄らせて頂きました。訪れるまで知らなかったのですが、中津川の栗は非常に有名で、栗きんとん発祥の地だそうです。
すやさんは元禄年間(約1680〜1709年)に創業され、もともとは中山道の中津川宿の「十八屋」という「酢屋」が起源とされ、店名はそこから転じたものだそうです。
残念ながら7月にお邪魔したので、9/1からの栗の時期には遠く及ばないが、良いお店の雰囲気と、菓子を作る丁寧さには触れることができました。
遠方から訪れた者にとっては、老舗には是非とも行きたいのですが、甘味処などではとくに店内飲食できない場合も多いので、非常に有り難いです。
ふと岐阜まで足を伸ばしたのだが、付知峡や恵那峡、苗木城跡、数々の宿場町(とくに馬籠宿)などは、非常に魅力的で、秋にまた訪れたいと思います。