外観
高崎市街から安中方面に向かう、県道29号(通称:あら町下室田線)沿いにあります。
徒歩の場合の最寄り駅は、JR安中榛名駅ですが約5km、徒歩1時間15分とかなり離れています。
昔っぽい暖簾とスライドドアの感じに、こういう雰囲気が好きな人は高揚すること間違いなしです。
人気店なので店内満席時は、受付票などはとくにないので、外で順番を待ちます。
駐車場
店舗前に5台置ける専用の駐車場がありますが、食事時は常に満車状態です。
店舗横の道を抜け橋を渡った左右に第2、3駐車場があります。
全部で40台置けるそうで、店舗前が満車の場合でも余裕で置くことができます。
店内
町の焼肉屋さんならではの、ワイワイガヤガヤとしたにぎやかな雰囲気です。
店内に掲げられている「献立表」を見ているだけでも、ノスタルジーさ抜群です。
換気扇が全開で回っているものの、満席時には焼肉から上がる煙でモクモクとしています。
奥には靴を脱いで上がる座敷席があります。
席の案内は、基本自由に好きなところに座ることができます。
席はテーブル席20席、座敷席8席、2階には宴会用の大広間があるそうです。
メニュー
お肉、サラダ類、ご飯物、スープと、焼肉屋さんで抑えるべきメニューはひと通りある印象です。
お肉は豚ホルモンがメインで、聞き慣れた部位がほとんどです。
牛肉もありますが、豚ホルモンに比べると、どうしても価格は高めに感じてしまいます。
11::00〜16:30までがランチタイムと長めに設定され、定食メニューも用意されていました。
ドリンクメニューはほぼアルコール類となっています。
来店される人の多くは、食事もそうですが、お酒を飲まれる方が大半です。
キュウリ
焼肉の箸休めとして注文しましたが、けっこう盛りが良くて、口の中をサッパリさせるのに重宝しました。
乱切りされたキュウリに塩がふられたシンプルな作りですが、水々しく塩加減も良かったので、2回も注文してしまいました。
キムチ
自家製のような感じのキムチで、けっこう盛りが良くボリューム感がありました。
発酵がかなり進んでいるためか、甘みよりも酸味が強く、辛さは抑えられていました。
ライス
ライスは普通サイズ、半ライス、大盛りライスの3種類があります。
普通サイズを注文しましたが、一般的なサイズに比べると大盛くらいで、他のお客さんが大盛を注文していたのを見ましたが、けっこうな山盛りでした。
水分が少なめでカラッとしていますが、お米の美味しさがしっかりと感じられる炊き加減でした。
焼肉
焼肉が他のお店とは、少し変わっていたので、気づいたことを書いておきます。
お肉はスチール製のボウルに入って運ばれてきます。
ボリュームとしては150〜200gほどで、けっこう食べごたえがあります。
とくに取皿が用意されないので、焼いたお肉は七輪からそのまま食べるか、ライスに一度のせるなどします。
お肉は注文時に、タレ(味噌)か、塩を選びます。迷ってしまう場合は、お店にお任せすることができました。
席に案内される、テーブルの真ん中に七輪が用意されます。
七輪が運ばれた時は空気取り入れ口が閉まっているので、強めに焼きたい場合は側面にある口を開いて調整します。
モツ(味噌)
モツは非常に柔らかく、脂もしっかりと取られているので、処理の良さを感じます。
群馬県では頻繁にモツを食べるようで、ラーメン屋さんや飲み屋さんでも、多く見かけます。
仔袋(味噌)
仔袋は、子袋とも書かれることがある通り、豚のメスのみが持つ子宮部分になります。
表面はツルッとしたようで、コリコリとしたホルモンらしい旨味があります。
芯の部分にジューシーさのような独特の味と食感が残り、鮮度の良さを実感できます。
レバー(味噌)
七輪にのせる時には、少しダレた感じを受けたのですが、焼き終えるとプリッとした食感を楽しめます。
噛むとキレイな切れ目が入り、臭みが無いので苦手な人でも食べられそうです。
タン(塩)
サイズは小さめで、タン先がつかわれているようです。
脂身は少なめで、コリコリとした歯ごたえが楽しむことができました。
ガツ(塩)
ガツは牛ではミノと呼ばれる胃袋の部位で、英語の「Guts」が語源です。
ホルモンが好きな人にはたまらないコリコリとした歯ごたえで、噛み心地も良いです。
ガツ刺しとして食べても、非常に美味しそうな鮮度でした。
あとがき
群馬県内で良く食べられる豚ホルモンですが、「山木屋」さんは名店として、県内はもちろん県外からも訪れる人気店です。
創業は1955年(昭和30年)で、最初は雑貨屋をやっていたが、お酒好きの先代が高崎などに飲み行った際に、美味しかったホルモン焼きを家でもやろうとはじめたのがキッカケ。現在は2代目と3代目がお店を営んでいます。
ファンが多い、ラム肉とニンニクをつかった「バクダン」を知らなかったのと、どうしても車でお邪魔するので、お酒が飲めないのが残念ではあります。