外観
渋川市街から草津方面に向かう国道145号沿いにあり、渋川市街からは30分ほどです。
徒歩の場合、JR吾妻線の郷原駅から1.5km、徒歩20分ほどです。
店名が大きく書かれ周辺に建物もないので、近くまで来れば見逃すことはないでしょう。
駐車場
店舗前と隣の空き地が専用駐車場になりますが、白線などの区分けも無く比較的自由に置かれています。
およそ20台ほどが置けそうですが、ランチタイムは他県ナンバーの観光客や、地元の常連さんらしき人など、満車気味になるので注意を。
店内
食堂感溢れる店内は、平日のランチタイムにお邪魔したにも関わらず、ほぼ満席の盛況振りです。
女性2人が注文を受けたり、料理を運んだりと忙しく動きまわっていますが、決して慌てることなく、笑顔で淡々とこなしているのが印象的でした。
店舗は高台のような場所に位置し、下に吾妻川が流れていることもあ、換気のために全開になった窓からは、気持ちの良かい風が入り込んでいました。
席はテーブル、小上がりの座敷席など、全部で50席くらいとなっています。
メニュー
外壁に書かれていたように、焼肉とラーメンが2大看板メニューです。
お肉のメニューには、定食と単品があり、定食にはライスやお新香が付いてきます。
提供されている部位は、希少部位などでは無く比較的に良く知られた部位がほとんどです。
ラーメンは醤油、塩、味噌の3種類の味に、野菜などがトッピングされ10種類ほどあります。
他にも一品料理やスープ類など、種類がめちゃくちゃ多くはありませんが、絶妙なラインナップです。
ランチタイムには、焼肉とラーメンがいっしょに楽しめる、サービスランチのようなセットメニューがありました。
広い店内で、たぶん2ヶ所だけにしか貼られていないので、きっと大きな声では言いたくないお得メニューなのかも知れません。
醤油野菜ラーメン
醤油ラーメンに野菜炒めがのせられたラーメンになります。
両手でしか持てないような大きめな器で、見るからにボリューム感があります。
豚肉、しいたけ、人参、もやしなど。特別な具材をつかっているわけではないが、醤油で味付けされた野菜炒めです。
ラーメンの具材としても良いですが、きっとご飯のお供としても、良い仕事をしてくれそうな野菜炒めです。
醤油ラーメンのスープですが、黒っぽい色合いになっていました。
野菜炒めの醤油が溶け込んでいるので、醤油ラーメンのスープと飲み比べても分かるくらい違い、コクのような濃さがありました。
Aランチ
焼肉とラーメンがセットになった、夢のようなランチセットです。
ラーメンやホルモンの他に、ミニサラダ、お新香、半ライスが付いてきます。
セットのライスは半ライスと書かれていますが、通常のご飯くらい、しっかりと盛られていました。
セットに付いてくるラーメンは、だいたい半ラーメンが多いですが、こちらのセットは通常のラーメンサイズになります。
ほうれん草、メンマ、なると、チャーシュー、海苔と、一切追加トッピングはしていませんが、とにかく具材が多く豪華さがあります。
メンマはしっかりと煮込まれ、食感はかなり柔らかめです。
薄めの味付けですが、スープに溶け込むほどの辛味が付けてあります。
チャーシューは大きめに切られ、ロースらしき部位が使われています。
ジューシーさはありませんが、フリーズドライのようにスープに浸すと戻っていきます。
麺は自家製の手打ちの縮れ麺です。
見た目に透明感があり加水率高めのようで、非常に喉越しはチュルチュルと、食感はモチモチとしています。
ラーメンスープの見た目は、かなり濃そうな色合いです。
香りは動物系ですが、鶏のようなスッキリとしたものをつかっているようです。
かなり甘みが前面に押し出された味ですが、スッキリとした印象の味わいです。
セットのホルモンも、ちゃんと一人前のようなボリューム感があり、おおよそ200gくらいはありそうです。
味付けはされていますが、臭みとりというよりも下味の意味合いのようです。
自家製タレはニンニクが効き、かなり強めのパンチ力があります。
りんごのような甘みと醤油の辛さのバランス感が非常に良く、お肉にもご飯にも合う、本当に秀逸な焼肉タレです。
お肉はテーブルに設置されたガスロースターで焼きます。
ロースターは年季が入っていますが、鉄板や底皿などの各部はしっかりと清掃されています。
ホルモンは数種類の部位がつかわれ、甘みのある脂身やコリコリとした食感などを楽しむことができます。
裏返したりして、箸で肉を触っていると、鮮度の良さが伝わってきます。
あとがき
おおつき食堂さんは創業50年ほどを迎える老舗食堂で、提供されるお肉は全て豚肉のみとあって、格安な焼肉と自家製麺のラーメンを楽しめると、県内外からたくさんのお客さんが訪れます。
ランチタイムで忙しい時間帯でも、どの店員さんも笑顔で対応してくれ、お店から感じられる優しい雰囲気は、人柄からなのだと感じます。
観光客などの初めてらしきお客さんは、最初にランチセットや定食だけを頼みますが、追加注文をしているのを良く見かけました。それだけお得感や、美味しさを実感しているからでしょう。
食堂とはいえロースターのあるテーブルで、ラーメンを食べるという感じに、最初は違和感を感じましたが、どうも群馬県では焼肉の〆にラーメンを食べるという慣習があるようです。
「ラーメンと焼肉」。なんて素敵な組み合わせなのだろうか。
藤岡の宝来軒さんなど、群馬県内にはこうした低価格で楽しめる焼肉屋さんが数多くあるので、探してみようかと思います。