そばきり 吾妻路の情報
- 店名
- そばきり 吾妻路
- 住所
- 群馬県吾妻郡中之条町伊勢町954-1
- 営業時間
- [金・土・日] 11:30~15:00
- 定休日
- 月〜木曜日
- 価格帯
- 1000円〜1999円
- ジャンル
- 蕎麦
店舗所在地
公式サイト
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吾妻路

高崎市などから国道353号(日本ロマンチック街道)で、草津温泉や八ッ場ダム、四万温泉などの方面に向かう途中の中之条市街にあります。
かなり広い敷地に重厚な蔵造りの門構えで、雰囲気と趣があります。

門をくぐり日本庭園を抜けると、暖簾が掲げられた玄関が迎えてくれます。
和な暖簾と雰囲気ある造りの建物に、否応無しにテンションが上がってしまいます。
駐車場

店舗周辺に駐車場があり、10台ほど置くことができます。
徒歩での来店の場合は、JR吾妻線の中之条駅から5分ほどです。
入店方法

大変人気のある店ですが、事前に電話などで予約を取るとができません。
開店前は門のベンチに受付票が置いてあり、名前と人数を書いて先着順で入店します。
お店のルールとして4名以上の入店が出来ません。(2名と3名に分かれても入店できないそうです。)
店内

純和風な作りに採光良く、木のテーブルなどが多用され温もりある印象で、建物全部が飲食スペースとしてつかわれないので、小ぢんまりとしています。
席は長テーブル10席ほど、テーブル席8席の全20席前後です。
メニュー

蕎麦前として、お酒のあてになりそうな料理があります。
メニュー以外にも、季節限定などの料理が店内に貼られています。

蕎麦は大きく分けて、そば切り(ざる蕎麦)と、蕎麦汁がかけられた、冷かけそばの2種類があります。
そば切りは、蕎麦と汁をそれぞれ選ぶ別注文で、蕎麦自体は切り方や配合などの違いがあります。

そば汁も3種類あり、そば切りを注文する時にいっしょに注文します。

冷かけそばも5種類ほどあり、季節ごとの限定料理なども店内に貼られていました。
季節野菜の天ぷら

季節に中之条で採れる食材を用いた天ぷらです。
いつも5種類ほどの野菜がまとめられ、さまざまな味を楽しむことができます。

衣は薄く重たさを感じさせないため、食べてていて心地が良いです。
食材への火の入りも良く、素材の味が引き出され油っぽさも残らず、丁寧な仕事振りを感じさせてくれます。
細切り

細切りとそばつゆを注文しましたが、蕎麦の盛り加減もよく、ボリューム感がしっかりとあります。

そばつゆにはネギと山葵が付いてきます。
そばつゆは返しがしっかりと効いており、独特な醤油の風味があります。
蕎麦との相性も良く、蕎麦の美味しさを引き出してくれています。

蕎麦湯として提供される汁は、茹でた際の汁をつかうのではなく、蕎麦湯のために作られたものです。
蕎麦の食感があるくらいに濃厚で、そば汁と合わせると非常に美味しい。

細切りは蕎麦が9:1の割合で配合されているので、見た目は白い色合いです。
ツルツルとした喉越しが良く、ほど良い噛みごたえの食感が良い感じです。
手挽きそば切り

石臼で挽いた粗挽きを細切りにした手挽きそば切りです。
細切り同様に、蕎麦の盛りは非常に良いです。

手で挽かれた蕎麦の配合割合は8:2だそうで、蕎麦の表面には星が見えます。
細切りに比べると蕎麦の甘みが強く、弾力ある食感が美味しいです。
吾妻路(合盛り)

「吾妻路」では「中太切り」と「細切り」の2種類の蕎麦を楽しむことができます。
それぞれの量はそれほど多くありませんが、2種類食べきると、ちゃんと満足できるボリュームで、むしろ多く感じるほどでした。

最初に出されたのが「中太切り」で、蕎麦は外皮をつかっているため、黒い色合いをしています。
通常の蕎麦よりも太さがあり、しっかりとした歯ごたえとともに、外二の配合で打たれ、風味と十割のような歯ごたえが美味しい。

9:1の配合で打たれた蕎麦は、中太切りとは対称的で、更科粉のような真っ白な見た目です。
底が深くなっているザルなので、見た目よりも満足度高めのボリュームがあります。

「喉越しと食感のみを追求した」店主の思惑通り、スッと通り抜けるような抵抗感の無い蕎麦です。
風味は抑えられているものの、蕎麦の旨味はちゃんと感じることができます。
冷やしすだち蕎麦

暖かい時期にお邪魔したので、夏季限定の「冷やしすだち蕎麦」があり、すだち以外にも夏季のシーズン限定の冷たい蕎麦が用意されています。
たくさんのすだちがのせられ、見た目の清涼感だけでなく、美味しさが伝わって来るようです。

汁を啜ると、すだちの爽やかな清涼感溢れる香りが、しっかりと出汁の効いた汁とともに伝わってきます。
汁は醤油の香りが抑えられ、出汁の風味とすだちの香りが引き立てられています。
蕎麦は細切りがつかわれ、そばきりとは違い、冷たい汁で締まり、弾力感が心地良い歯ごたえです。
くずきり

「吉野の葛」をつかったくずきりが提供されていたので注文してみました。
葛はしっかりと氷で冷やされ、黒蜜が付いてくるので浸して食べます。

透明感のある葛は、ツルツルでモチモチとした食感で、冷たさが伝わってきます。
蕎麦屋さんが作っているだけあり、程よい弾力が心地良い歯ごたえです。

黒蜜もちゃんと黒糖を用いて作られているので、甘みだけでなくコクも感じられます。
葛の清涼感とともに、黒糖の味も相まって、非常に美味しい甘味に仕上げられています。
あとがき
「そばきり吾妻路」さんでは、「新そば」はありません。国内産の玄そばを仕入れ、保冷庫で1年以上熟成管理し、自家製の2種類の石臼を使い分け、熟練の技術で打たれた4種類の蕎麦を楽しむことができます。
複数の蕎麦を楽しめ、食べ比べはできるので、蕎麦好きだけでなくとも、蕎麦を存分に味わうことができます。
主人の蕎麦に対するこだわりだけでなく、蕎麦を楽しんで欲しいという粋も感じることができ、何度来ても「美味しい」と思えるお店です。