ご紹介するのはこんなお店です
鈴蘭飯店さんの創業は1966(昭和41)年で、現在は2代目店主と奥様がお店を切り盛りしています。
先代の頃から庶民的な価格ですが、餃子やラーメンの味には評判があり、多くの人に愛される町中華店です。
外観
国道353号線を渋川から草津方面に向かい、中之条市街に入った商店街にあります。
最寄り駅は、JR吾妻線の中之条駅から徒歩約15分、約850mほどです。
商店街の中でも、ひときわ目立つ真っ赤な建物なので、近くまで来ればすぐに分かります。
店内
間口はそれほど広くないのですが入店すると広々とした空間で、鍋を振る音とテレビが流れ、昭和感溢れる懐かしい雰囲気です。
席はカウンター4席、テーブル12席、小上がりの座敷席12席の全26席です。
メニュー
中華料理屋さんなので、麺類、ご飯類、スープなど種類は豊富です。
餃子などの一品料理やラーメンとのセットなどもあります。
価格高騰の中でも、かなり価格設定が庶民的なのは嬉しい限りです。
ぎょうざ
1人前は6個で、餃子1つは一般的な大きさです。
表面には強めの焼き目が入っていますが、焼きムラも感じさせません。
自家製のような皮はモチモチとしていますが、薄めの皮なので重みを感じさせません。
餡は肉と野菜が半々くらいに配合され、味付けはほとんどされていないので醤油や酢を付けると、完成されるバランスが面白いです。
野菜いためライス
聞き慣れない料理名だったのですが、野菜炒めとライスやスープなどの定食でした。
ご飯は牛丼チェーンでつかわれるくらい大きい丼で、サービスの良さを感じさせてくれます。
町中華の野菜炒めだと、モヤシがメインのようなものが多いですが、こちらのはキャベツがメインになっています。
キャベツだけでなく、モヤシ、人参、豚肉などつかわれている食材も豊富で、しっかりとしたボリューム感もあります。
味付けは塩・胡椒だけでなく、酢がアクセントとなり全体としてサッパリとした印象です。
チャーハン
八角形の中華皿に盛られ、紅生姜が添えられているので、クラシックな見た目のチャーハンです。
付いてくる中華スープは、動物系の豚ガラと鰹節がつかわれ、ラーメンを食べても美味しそうだと容易に想像がつきます。
盛り具合も良く、感覚的には茶碗2杯分くらいはありそうなくらい、キレイに盛られています。
食感はパラパラとシットリの間くらいで、両方の食感を兼ね備えているので、どちら派の人にも満足感がありそうです。
具材は玉子、チャーシュー、刻み人参などが入り、とくにチャーシューはゴロッと感があるくらいに大きく、旨味を感じられます。
味付けはシンプルに塩と胡椒ですが、その塩梅が絶妙で最初の一口目から最後まで美味しく食べられました。
あとがき
外食をする時に町中華は本当に便利なのだと実感させられますが、大味な味付けのお店も多い中で、鈴蘭飯店さんは庶民的な価格と似つかわしくない料理の質には、久々の当たりを感じました。
唯一の欠点を言えば、駐車場が無いということくらいで、それ以外は頻繁に通いたいと思わせてくれる味でした。