外観
沼田市街から月夜野方面に向かった田園地帯の高台にあります。
最寄り駅は、JR上越線の沼田駅から徒歩20分、約1.5kmほどあります。
駐車場
店舗敷地内には2ヶ所駐車場があり、全部で20台くらいは置くことができます。
ちょうど田んぼの真中のような高台で、店舗前からは長閑な風景を見渡すことができます。
店内
木の温もり感がある広いスペースに、回転するテーブルなど食堂のような感じになっています。
何にでもこだわる店主が作った木細工やテーブルなどが飾られています。
囲炉裏や暖炉、テラス席まであり、座るところで感じ方が変わるような雰囲気でした。
席数の正確な数字はわかりませんが、おおよそ30席以上はありそうです。
満席時には店内にある受付票に、名前と人数を書いて待ちます。
メニュー
店名から勝手に蕎麦の専門店と思っていましたが、かなりメニューは豊富です。
蕎麦は単品から、付け合せがついたセット物、ご飯とのセットなどがあります。
他には、うどん、単品の天ぷらなど、何でもあるような感じです。
蕎麦とともに人気メニューが利根のもち豚をつかったトンカツです。
魚定食や、そばがきなど、想像を超える料理の数に、正直驚かされてしまいました。
桜の膳
蕎麦とのセットで、デザートの甘味や前菜なども付いているセットになります。
店員さんのご好意で、単品を追加注文していると、こちらのセットがお得とのことで、この注文になりました。
蒟蒻煮、合鴨スモーク、漬物の前菜になります。
蒟蒻と漬物は作られているようですが、合鴨は出来合いのような感じです。
天ぷらは、南瓜、茄子、かき揚げです。
衣は薄めですが、短時間に高温で揚げてあるようで、カリッと感が強い衣に揚がっています。
蕎麦汁は、キノコなどで出汁が取られているようですが、けっこう強めな印象で、十割蕎麦をチョイ付けすると風味を感じられます。
薬味は葱となめこで、なめこの味付けが美味しかったのですが、出来合いのものということでした。
蕎麦湯には、擦った生姜が付いてきますが、薬味をいっしょに入れると、一品料理のような完成度でした。
蕎麦の表面は黒く星を見ることができ、形状は平打ちです。
沼田産の蕎麦粉と、水がつかわれた手打ちになり、盛りも良く200gくらいはありそうでした。
コシはそれほど強くありませんが、蕎麦特有の甘みと香りが感じられます。
食後は膳に付いてきた、そば団子を楽しむことができます。
餅は蕎麦が入っているのか、しっかりとした歯ごたえで、餡はこし餡がつかわれていました。
表面には、ずんだと胡麻がかけられ、甘みもそれほど強くないので食べやすかったです。
そばきり
そばきりはグラスに氷と盛られ、見るからに涼し気です。
黒蜜が付いてくるので、1本づつ付けて、蕎麦のようにして食べます。
幅広のくずきりはかなり立派で、食べた瞬間は葛というよりも、蒟蒻のような歯ごたえです。
氷に近くなるほど、しっかりとした歯ごたえになります。
あとがき
「おふくろの蕎麦の味が忘れられない」という店主が打つ蕎麦が評判となり、お店になったそうです。
蕎麦粉から天ぷらなどでつかわれるものまで、地元利根の素材がつかわれ地産地消が実践されています。
店名から蕎麦の専門店だと勝手に思っていましたが、とんかつ料理も人気とのこと。田んぼを望む高台で、どこか食堂のような雰囲気のお店には吸い寄せられるように、お客さんが訪れてきます。
近くには以前お邪魔した鮎茶屋の巴さんなどもあり、自然豊かな場所を実感しました。