外観
![外観|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_3.jpg)
JR金沢駅から徒歩12〜13分ほどの商店街から一本入った路地裏にあります。
ツタの絡まり具合、赤提灯、暖簾と呑兵衛の心揺さぶられる要素満載の外観です。
高砂さんは大変人気があるお店なので、電話での事前予約をオススメします。
訪問時は平日の雨が降っているのにも関わらず、開店間際には20人ほどが並び、その後は入店を断っている場合もありました。
店内
![店内|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_15.jpeg)
店内も昭和感漂うおでん屋風情が良い感じです。
![カウンター|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_5.jpeg)
カウンター席に座ると、おでん鍋が目の前に並び、雰囲気をさらに盛り上げてくれます。
席はカウンター10席ほどに、小上がり、テーブルの全27席となっています。
メニュー
![お品書き|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_2.jpeg)
メニューにはおでん種がずらりと並びます。
知っている定番物からお店独自のものまで種類は20種類ほどです。
ドリンク類は日本酒、チューハイなど、それほど種類は多くありませんが十分な感じです。
ドリンク
![ドリンク|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_18.jpeg)
生ビールと梅チューハイです。
生ビールは一番搾りで、ジョッキはやや大きめです。
梅チューハイは業務用のエキスを割ったもので、あまり濃さはありません。
おでん
![おでん|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_4.jpeg)
おでんは、ある程度まとめて注文します。
お皿には山盛りにしないようで、ある程度の数を注文すると「また次ね」と言われます。
![玉子|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_1.jpeg)
定番の玉子です。
味は普通ですが、おでん汁は以外にも関東風だそうで、濃いめの汁には親近感があります。
![大根|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_14.jpeg)
こちらも定番の大根です。
シミシミな感じで非常に柔らかくて、大根と汁の旨味が美味しいです。
生姜風味の白味噌がのせてあり、こちらも非常に美味しいです。
![牛すじ|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_17.jpeg)
関東でもよく目にする牛すじです。
こちらもしっかりと煮込まれているので、溶けるような食感です。
大根と同じように白味噌が付けてあるので、牛すじのクドさは一切ありません。
![車麩|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_6.jpeg)
こちらは金沢おでん特有の車麩です。
お麩には、おでん汁が非常に染み込んでいて、噛みしめるたびに旨味がジュワッと広がります。
![おでん|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_8.jpeg)
おかわりおでんで、できるだけ多くの種類を注文してみました。
![赤はべん|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_12.jpeg)
こちらは赤はべんで、一般的には赤巻などとも呼ばれる蒲鉾です。
ぷっくりとした食感で、歯ごたえと風味が良い感じです。
![椎茸|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_13.jpeg)
こちらは椎茸です。
どんこ椎茸ほど大きくありませんが、一般的な椎茸より大きめな傘を持つ椎茸です。
おでん汁を目一杯染み込ませて、ジュワッと来る旨味が好きでした。
![ばい貝|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_7.jpeg)
こちらは、ばい貝です。
本当は大きな貝に入っているのですが、お皿に入れる都合上、貝を割ってくれました。
煮込まれているので、身の食感は少し固めですが、肝と身の味の違いや食感は絶品です。
![蟹面|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_11.jpeg)
こちらは蟹面です。
香箱蟹や箱蟹と呼ばれるズワイ蟹の雌で、蟹面は蟹を丸々一匹つかったものです。
解禁日は毎年11月から12月までの2ヶ月しか食べることができない貴重なネタであり、金沢おでんを有名にした立役者でもあります。
![蟹面|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_10.jpeg)
蟹面は面の中に、蟹足、内子(卵巣)、外子(受精卵)を順番に入れ込んだものです。
![外子・内子|石川 金沢 おでん高砂](https://umaimono-daisuki.com/wp-content/uploads/2022/12/1173_web_16.jpeg)
濃厚な甘みを持つ内子と、粒々な食感が楽しめる外子は、それぞれの違いが非常に面白いです。
1つ1つ丁寧に食べるのも悪くないんですが、かき混ぜて食べると、また違った風味と食感を味わえます。
蟹面の最後は、具を少し残し、日本酒を注ぐと風味と旨味が抜群に美味しいです。
あとがき
今回、金沢を訪れた目的の1つがこの蟹面です。解禁日が非常に短い希少な蟹なので、一度は食べてみたいと思い続け、やっと食べることができました。
昭和風情の外観、店内、怖そうな親父さん、予約時は「1時間だけだけど大丈夫?」と聞かれるなど、「食べながら怒られてしまうのかなぁ」と想像していたのですが、実に優しい人柄。人情のあるお店ってこういうことだなと実感します。おでんのネタもしっかりと作り込まれ、選ばれたものも実に美味しいです。
メニューに値段が書かれないのは、時価のものが多いのもあるでしょうが、お会計時は木札のようなもので計算されています。値段を気にせず料理を楽しんだり、長居するのではなく、さっと出るのが金沢おでん流かもしれません。