こむぎの満腹記
パスタ、うどん、パン、ラーメン、お好み焼きーー茹でる・焼く・発酵させると料理方法はシンプルで、バリエーションも多く、何よりも私たちのお腹を幸せな気持ちで満たしてくれる小麦料理。
「こむぎの満腹記」はそんな小麦料理をこよなく愛する女の子・橘こむぎがカロリーを気にしないで美味しい小麦料理を求め、さまざまなお店を訪れる深夜の背徳系炭水化物グルメドラマです。
こっそりと小麦料理をこよなく愛する”小麦料理ラバー“であるこむぎが、偶然友人からもらったお菓子から目をつけたのは群馬県高崎市。
群馬県といえば、全国有数の小麦の生産地であることはご存じでしょうか。群馬県は小麦を作るのに適しており、「うどん」「おっきりこみ」「まんじゅう」「おやき」といった料理が発展してきました。
特に高崎ではその中でも高崎パスタ、ソースカツといった独自の料理が進化を遂げてきた土地でもあります。
そんな高崎の地で、こむぎは美味しい小麦料理とどんな素敵な出会いを果たすのでしょうか…。
來來
群馬県高崎市柳川町の路地裏に佇む台湾料理店で、1987年6月15日に創業しました。
店主の永井誠彌さんは、台湾出身で料理上手な奥様の腕を見込み、料理店未経験ながらおよそ30年前にこの地でお店をオープンしました。
店内はこぢんまりとした雰囲気で、相撲関連の装飾が施され、昭和の風情を感じさせ、映画のロケ地としても使用されるなど、多くの人々に親しまれています。
店主の息子さんが元力士で、本場仕込みの「ちゃんこ鍋」が新名物として人気を博しています。
茶々
群馬県高崎市にある焼きまんじゅうの専門店で、創業から約15年を迎えました。
店内にはイートインスペースがあって出来たての焼きまんじゅうを楽しむことができます。
営業時間は10時半から17時半までですが、売り切れ次第終了となるため、早めの来店がおすすめです。
店主の天田廣四さんは、焼きまんじゅうが大好きで、75歳を過ぎてからお店を始め、現在91歳を迎えられています。
デルムンド
群馬県高崎市にある老舗洋食店で1978年に創業しました。
店主の高橋康夫さんは、高崎市が「パスタの街」と呼ばれるきっかけを作った名店「シャンゴ」で修行を積み、妻の恵美子さんと共にこの店を開きました。
看板メニューの「ハンブルジョア」は、スパゲッティに大きなハンバーグを乗せ、特製ミートソースをたっぷりかけた一品でボリューム満点です。
名前の由来は「ハンバーグ」と「ブルジョア」を組み合わせた造語で、贅沢な品を組み合わせ、食べることで「ブルジョア気分」を味わってほしいという意味が込められています。
平井精肉店
群馬県高崎市大橋町に位置する老舗の精肉店で、特に「オランダコロッケ」が名物として知られています。
オランダコロッケは2000年に高崎市制100周年と日蘭国交400年を記念して開催された「オランダフェスタイン高崎」で誕生し、その美味しさから、コロッケ協会主催の「コロッケグランプリ」バラエティ部門で金賞を受賞しています。
2010年のサッカーワールドカップで日本対オランダ戦が行われた際には、「オランダコロッケを食べてオランダに勝とう!」という呼びかけで、1日で最高2,000個を販売した記録もあります。
店内は昭和の雰囲気を残すレトロな空間で、生肉のほか、調味料やチーズなども取り揃えています。
アンファン
群馬県高崎市江木町にあるパンの直売店です。
店内では、季節の和菓子や定番商品、アウトレット商品など、さまざまな商品が取り揃えられています。
主な商品には、直径約12cm、高さ約5cmの「バンズパン」があり、水分が少なめでやや硬めの食感が特徴です。
昭和の雰囲気を感じさせる店内は、どこか懐かしさを感じさせる空間で、創業から35年以上経っても地元で長く愛され、多くの人々に親しまれています。
シャンゴ
1968年(昭和43年)創業の老舗イタリアンレストランで、高崎市を中心に7店舗を展開しています。
「パスタの街」として知られる高崎市内には、180店以上のパスタ店が存在しますが、高崎パスタの草分け的存在です。
人気の「シャンゴ風スパゲッティ」は、スパゲッティの上にカツレツを乗せ、特製のミートソースをかけたボリューム満点の一品で、濃厚な味わいが特徴です。
シャンゴで修業した料理人が独立してパスタ店を開業するケースも多く、高崎市でパスタ文化が広がる一因となっています。
- シャンゴ 問屋町本店
- イタリアン
- 群馬県高崎市問屋町1-10-24
- 11:00~21:30(L.O.21:00)
- 月曜(※祝日の場合営業し、翌日が代休) 第二火曜
- 1000円〜1999円