外観
お店は長崎市の町中にあります。外観はかなり雰囲気漂うお店です。
近くには浜町アーケードという商店街があり、長崎市民の生活を感じられます。
アクセス
電車の場合は、「長崎駅前」駅より路面電車に乗り、長崎電軌1系統で「観光通り」駅にて下車して、浜町アーケードを通り抜けます。
店内
お店に入ると下足番の方が出迎えてくれます。
雰囲気があるのは2階ですが、同行した友人が畳よりテーブルを希望したので、1階に入りました。1階は普通の食堂という感じです。
メニュー
中国伝統の料理と和食が融合した、長崎名物の卓袱(しっぽく)料理もありました。
フルコースからミニ会席まで、お値段によって数種類の段階があり、予算に合わせて楽しむことができます。
吉宗さんの看板メニューは、こちらのお店が元祖と言われる茶碗蒸しです。
来店客の多くがこちらの茶碗蒸し目当てにお店を訪れます。
もう一つの看板料理でもあるばってら寿司や定食などもあります。
他にも丼物や一品料理など、長崎の郷土料理をはじめいろいろな料理がありました。
お酒
夕食時間より少し早めに入店したので「お酒(菊水辛口) 486円」を頼みました。
お店の名前の入った徳利が良い感じです。
角煮
口コミなどでもかなり高評価を得ている角煮です。
味は見た目ほど濃くもなく、スッキリとした味わいでたしかに美味しいです。
お肉は時間を掛けて煮込まれていて、ホロホロの食感で柔らかいです。
茶碗むし 御一人前
大きめなお椀が2個並んでいて、かなり食べごたえありそうです。
茶碗むしにセットになってついてきたお漬物です。
カブの甘酢漬けですが、ほどよい甘さがとても美味しかったです。
丼の1つは蒸寿しで、具は錦糸卵、桜でんぷん、そぼろです。
そぼろは肉そぼろかと思いきや、魚の味なので調べてみると穴子の蒲焼きを使用しているとのこと。
ご飯はほんのり酢が効いているくらいで、具に牛蒡が入っているので香りが付いています。
シンプルでホッコリするような味わいが何とも言えません。
こちらはもうひとつのお椀が茶碗蒸しです。
蒸寿しと同じ容器なので一般的な茶碗蒸しよりはるかに大きいです。
具は蒲鉾、海老、鶏肉、麩、穴子、竹の子、椎茸、銀杏、きくらげが入っています。
茶碗蒸しは固いというよりは、液体と固形が混ざった感じで固形スープに近いです。
味は出汁が非常に効いていて、優しく仕上がっていて美味しいです。
あとがき
「吉宗本店」さんは創業140年を超える老舗中の老舗で、茶碗蒸し発祥のお店です。長崎伝統の卓袱料理を味わうことができ、外観に非常に歴史を感じさせてくれました。
坂本龍馬も食べたという茶碗蒸しは、素朴でありながら美味しさがありましたし、蒸寿しも懐かしい味わいでした。
今度お邪魔する時には、ぜひとも卓袱料理をフルコースで堪能したいと思います。