外観

最寄り駅は西武新宿線の本川越駅から徒歩15分と遠めですが、観光で有名な川越喜多院と成田山川越別院の間にあります。

閑静で雰囲気ある街並みの中に、時代が止まったかのような佇まいを残しています。

駐車場

駐車場が少ない川越に置いて、専用の駐車場がお店の裏手にあり、全部で7〜8台ほどは置けそうになっています。

車を停めた場合は、裏手からでも店内に入ることができます。

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建物と店内

建物は築100年で非常に雰囲気があり、1階と2階が食事スペースになっていて、靴を脱いで上がります。

キシキシと鳴る廊下を進むと中庭が広がり、建物と併せて、趣を感じさせてくれます。

食事するスペースは、個室のような部屋になっていて、障子で仕切られています。

各部屋は、畳にテーブルが置かれ、8人ほどが入ることができます。

現在、食事をする場合は、予約のみとなっているようで、相席などは無いので、気軽に食事をすることできます。

メニュー

うなぎは、うな重、蒲焼、白焼きなどがあり、うな重はうな丼など全部で4種類です。

他には柳川鍋や天麩羅など、割烹のような料理もありました。

きも煮

注文時に、鰻を扱う量が少ないので、通常のサイズより小さいものしか出せないと言われました。

しっかりとした弾力があり、鮮度の良さを感じさせてくれます。

味付けは醤油で甘辛ですが、肝の味を落とすことなく、絶妙な塩梅で非常に美味しいです。

うな重

うな重で、ちょうど鰻一匹分だそうで、肝吸いと香の物が付いてきます。

香の物は、胡瓜、大根、白菜の浅漬けと、奈良漬けです。

どれも自家製のような感じで、塩気と旨味が良いバランスで美味しいです。

肝吸いには、三つ葉、椎茸、肝、お麩が入っています。

肝は小さめですが、椎茸や三つ葉などの風味もあり、お吸い物としての風味が非常に良いです。

うな重は、ちょうど一匹分ということで、半身づつ2枚が並べられています。

炭火で焼かれているので、蓋を開けた瞬間に独特の香りが食欲をそそります。

鰻の身は薄めですが、しっかりと脂が閉じ込められています。

焼き加減は関東風で、タレは薄めで、醤油の風味、鰻の身、炭火の香りと、特徴もありつつ美味しさもしっかりとあります。

ご飯の炊き加減も非常に良く、最後まで美味しく食べることができました。

あとがき

比較的、自宅から近いのでランチにでもと思い何度か電話をするも満席とのこと。やっと予約が取れお邪魔することができました。

創業は明治元年の1868年で150年以上の歴史があり、現在は5代目主人が切り盛り、建物と雰囲気だけでも十分お店を訪れる価値があると言えます。

鰻の味も、調理や味付けなど、お店の独自性がありつつも、随所に丁寧な仕事を感じさせてくれます。