蕎麦 潮
お店は府中街道を東村山から府中方面に向かい、「泉町」交差点を国分寺方面に向かってすぐの場所にあります。
徒歩での来店の場合は、JR中央線の西国分寺駅が最寄りで、徒歩7分ほどだそうです。
外観は重厚な入り口や暖簾など、入る前から期待が高まる感じです。
駐車場
駐車場がお店の真横に2台分あります。少し段差があるので、大きな車だと入れるのに少し苦労します。
※駐車場の撮影を忘れてしまいました。
駐車場なら価格比較ができ、駐車場所があらかじめ分かる、タイムズパーキングの駐車場予約がオススメです。
店内
店内は古民家風で、キレイな感じでかなり雰囲気もありました。
店主御実家の群馬で使われていた築150年の蔵を移築されたそうで、梁などはかなり立派なものです。
席はカウンター6席に、4人掛けテーブル席1組、6人掛けテーブル席2組、小上がり座敷6名(不使用)で全28席とそこそこ広いです。
椅子なども革張りで、非常に居心地が良い空間です。
仏像彫刻
お店の方に「写真撮影しても良いですか?」と聞いたら、「写真撮るのは構わないですけど、仏像撮って下さい」と意外な返答がw
一瞬何のことか分からなかったのですが、店内を見渡すと仏像彫刻があちらこちらに!
10体ほどあろうかという仏像は、どれも素人が作ったようなレベルではない出来栄えで必見です。
メニュー
おそばのメニューは3種類と多くはないです。
そばきり、おろしそば、かも汁そばとかなり潔い感じです。
と思っていたら、壁には一面のメニューがあり、日本料理を基本とされているのかバリエーションはかなりの数です。
メニューの絵も御主人が書いたものらしく、かなり上手です!
そばの銘柄
カウンターには「本日のおそば」として、銘柄が出されておりました。
お伺いした日は北海道弟子屈町のそば粉だそうです。
入荷などにより日によって変わるのでしょう。
お昼のセット
最初に出てきたのは、ご飯、ちりめんじゃこ、おからです。
ご飯は茶碗に気持ち程度によそられた量で、粒立ち、お米の硬さなどかなり良い感じで美味しいです。
ちりめんもキレイな色で、食感も固くないで、わずかな塩気と風味がご飯にあって美味しいです。
おからもシットリした舌触りに、いい塩梅の甘さに具材も多く、やはり美味しいです!
出来たて豆腐です。
アツアツでにがりからの作りたてだそうです。
薬味も入っているので、そのまま食べても大豆の甘みで、優しいお味が非常に美味しいです。
「醤油を垂らして、ご飯にかけても美味しいですよ」と教えてくれたので、食べてみるとやはり美味い!!
海老の天ぷらです。
かなり大きめのものが一匹、衣は薄めで、天つゆはなく塩で頂きます。
外はサクッと中は海老のジューシーさを残して、これまた美味しいです。
付いてきたお塩も、辛みもそれほどなく、良い感じで天ぷらを引き立てていました。
そばきりです。
目の間で茹でられて、締められた出来たてのおそばです。
蕎麦汁は、鰹の風味がしっかりと効きつつ、返しの具合も非常に美味しく、蕎麦の味をしっかりと引き立てくれていました。
蕎麦はざるに盛られているので、量は少ないかと思いきや、そこそこのボリューム感です。
蕎麦は十割でつなぎなし。もちろんそばの風味はかなりのものです。
細めのそばですが、強烈なコシがあり、しっかりと角も立っていました。美味い!
十割そばにありがちなブツブツ切れる感覚もなく、喉越しも良かったです。
茶碗蒸しです。
食事をしながら、御主人の話を聞いていると、料理に使われている器のほとんども、御主人が焼いたものだそうです。
蓋を開けると、キレイな茶碗蒸しです!
中の具材はシンプルに梅の果肉でした。
玉子の甘さ、出汁の味、梅の風味とこれまたハイレベル!
茶碗蒸しのデザートとは、最後まで楽しませてもらいました。美味い!
あとがき
料理はそばを含めてかなり美味しいです! というか、美味しいのが分からないくらい美味しいです。調理や素材などがものすごく主張するわけでもなく、すんなりと入ってきてしまうので、凄みが分からないくらいです。
御主人が描かれたメニューや、器、築150年の蔵の感じ。しっかりとした技術や経験で作られた料理と、目で見て、舌で十分過ぎるほど楽しませて頂いた食事で、かなり良い経験をさせて頂きました。
割烹で長年経験された御主人の腕、料理に込められたおもてなしの精神を感じさせてくれるとともに、ワタシ自身が非常に勉強になりましたし、同行した友人ともども多才な御主人のファンになってしまいました。