ご紹介するのはこんなお店です
お店のオープンは2020年12月で、運営は株式会社ジェイ・ジップで板橋でラーメン店など数店舗営んでいます。「のじろう」は江古田店のほかに東十条店の2店舗で営業をされています。
店名の由来は、社長の名前が「野田次郎」さんなので、「のじろう」だと推測できます。
店長はもともと雑誌編集者などを経て、東京小伝馬町にあった立ち食いそばの名店「田そば」で勉強をした経験があります。
立ち食い肉そば・肉うどんのじろう
西武池袋線の江古田駅北口を出てすぐの踏切手前のところにあります。
印象としては、立ち食いそば屋さんというよりも、居酒屋さんのような外観です。
店内
中央と左右にカウンターがあるのみの店内ですが、狭さを感じるような窮屈さはありません。
席数は食べログ掲載で、10人となっています。
店舗外にはなりますが、外にはテーブル席が1組、4席分用意されています。
立ち食いが嫌という人や、座ってゆっくり食べたいという人なんかにも重宝されそうです。
注文方法・メニュー
注文は店内に設置された券売機で食券を購入します。
券売機は種類ごとに色で分類されているので、メニューを見なくてもある程度は、見分けがつきます。
高額紙幣には対応していませんが、店員さんに申し出れば優しく応対してくれます。
そばとうどんは、それぞれ10種類ほどが提供され、学生の街らしい学割メニューもありました。
ネギの増量は有料で、かき揚げや竹輪天などの天ぷら類などのトッピングがあります。
サイドメニューとしては、ごはん類の種類が豊富で、定番のおにぎり、いなり寿司以外に、ミニ丼でチャーシュー、カレー、とろろがありました。
肉そば
肉そばには「肉大盛り」の設定がありますが、ノーマルで注文しましたが、そばは全く見えず盛りが良いです。
器は立ち食いそばらしくなく陶器製なので、プラスチック容器のような味気無さはありません。
ネギの増量が有料ということなので少なめかと思いきや、白髪ネギが大量に盛られています。
肉の盛りの良さも相まって、全体として十分なボリュームを出しています。
お肉でつかわれているのは豚ロースで、時間を掛けて煮込まれているので茶色に染められています。
ホロホロとした柔らか食感で、噛みしめるたびにそば汁と肉の旨味が染み出てきます。
蕎麦は立ち食いではあまりお目に掛かることが出来ない真っ黒い田舎そば風です。
二度茹で方式のためかコシはそれほど感じられない柔らかい食感で風味も弱いのですが、立ち食いそばとしては十分な満足度が得られます。
そば汁は、ちゃんとした出汁感がベースにあり、全体としては甘めなので万人受けはしますが、こればかりは好みが分かれるところでしょう。
蕎麦やネギ、豚肉と掛け合わせても、柔軟に対応できるので、完成度の高い汁と言えます。
あとがき
西武池袋線で肉そばと言えば、真っ先に名前が挙がるのが椎名町にある「南天」さんですが、沿線で名物化しよとでもしているかごとく、理由は定かではありませんが、肉そばを名物にした立ち食いそば屋がオープンしているというのでお邪魔してみました。
今でも立ち食いそばには、「安かろう、悪かろう」というイメージを持った方が多いのですが、近年は美味しいお店も多く、満足度の高い食事を短時間で楽しむことができます。
ここ数年、とくにコロナの影響や後継者不足など、さまざまな理由で閉店が相次ぐ立ち食いそばですが、こうした元気なお店があるというのは、イチ立ち食いそばファンとしては嬉しい限りです。