外観
お店は東京メトロの銀座一丁目駅から徒歩3分ほどの路地裏にあります。
通りから30mほど入らないと入口がないので、看板を目安にすると見つけやすいかと思います。
暖簾がかかり、昔ながらの定食屋さんという感じで、非常に雰囲気があります。
銀座のど真ん中に、こういうお店があるということに感心してしまいます。
店内
店内に入ると「飲食ですか?」と、聞かれるので、きっと昼飲みをする人も多いようです。
1階と2階が食事スペースで、混雑具合などで相席などはせずに案内されます。
席はテーブル45席、座敷40席の全85席とかなり広めです。
メニュー
定食定番の煮付けやお刺身定食などがあります。
定食によって鳥豆腐が付いてくるそうで、非常に悩まされます。
他にもフライ系や丼ものとランチのラインナップとしては十分な数です。
お酒を飲む人向けのおつまみも種類はかなり豊富です。
これ以外にも壁にも季節モノなどが貼られたりもするので、全部で100種類くらいはありそうなくらいです。
銀ムツ煮付定食
定食には、銀ムツ煮付、鳥豆腐、お新香、ご飯がセットになっています。
煮付はあまり得意ではないのですが、こちらのお店なら大丈夫だろうと、思い切って注文してみました。
カブと白菜のお新香です。
塩加減が絶妙に優しい美味しさで、これだけでも十分にご飯が食べられます。
鳥豆腐ってどんな料理かと思ったら湯豆腐のような料理でした。
辛めの醤油タレが付いてきて、お好みで浸しながら食べます。
しっかりと出汁の効いたスープに、少し歯ごたえのあるお豆腐、柔らかい食感の鶏肉が美味しいです。
ご飯は大盛りも無料だそうですが、通常の盛りでお願いしました。
お米は柔らかく、食べた感じも良く、甘みも引き出されていて、まさに定食屋さんの美味しいご飯という感じです。
箸であっという間に解け、骨から離れる肉質はまさに絶品です。
銀ムツの肉質も良ければ、煮付け方も良く、銀ムツの上品な味はちゃんとあります。
タレには極端な独特の辛さや甘さもなく、むしろご飯に掛けて食べたくなるくらいに美味しいです。
牡蠣フライ
定食だけ食べてさっさと帰ろうと思ったのですが、ついついフライも食べなければと追加で単品注文しました。
添え物はキャベツとサラダです。
サラダには柿が入っているので、思わず「牡蠣に柿?」・・・。味はマヨネーズ風味という感じです。
牡蠣は中くらいのサイズが5個です。
衣は薄いので、フライの重たさもなく、揚げ具合も良いので、牡蠣のジューシーさが残りつつ、揚げた熱によって牡蠣の旨味が引き出ています。
冬場に訪れたとはいえ、牡蠣フライが食べれたことは運が良かったです。
あとがき
三州屋さんは1942年に元々、蒲田で創業されたお店、現在では銀座界隈を中心に7店舗ほどを経営されているようです。
路地裏が多いことでも知られる銀座ですが、ここまで奥まった場所にお店があるとはと、気づかなければ通り過ぎてしまう感じなのに、お店には大勢のお客さんが訪れ、ランチやらお酒を楽しむ。銀座だけに身なりの良い紳士がご飯片手にフライやら煮付を駆け込む姿は、何とも粋である。
素材も良ければ、調理も良い、チャキチャキとした女性方のさばき具合だって見ていて気持ちが良い。近所にあれば毎日通える味付けだからこそ、ファンが多いことだろう。